King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今更ユーミン

2018年03月22日 15時27分14秒 | 珈琲
私たち世代といえば、サザンオールスターズとユーミンが車の中に流れると
いうのが定番の青春シーンでした。
それらはそれまでのフォークソングや歌謡曲と一線を画すものとしてニューミュージックと
呼ばれました。
今ビデオのサイトなどでそれらを聞くと懐かしいという感慨と改めて聞くと気恥しいような
複雑なイメージが湧きます。
今までの貧乏くさい四畳半の歌からどこの国のことをイメージしているのか良く解らないような
歌の世界は何だったんでしょうか。
世の中は、高度成長時代から後にバブルと呼ばれしらけ世代とか世の中に背を向けて生きるのが
かっこいいとされていたり景気拡大を受けて独立したり海外に打って出るのがよいことのように
言われていました。

さて、昨日雪を一日見ていたら無性にスキーに行きたくなり、宿が取れるか見ていたら
昨年か一昨年お風呂だけ寄った宿が格安で取れるので予約してしまいました。
ネットの口コミを読んでいたら毎年ユーミンのコンサートに合わせて泊まっているという
記述がいくつかあり、もうとうに無くなったと思っていた苗場のユーミンコンサートが
まだ行われていることを知りました。

シーナ&ロケッツのシーナさんとか女性ボーカリストとは時に声の劣化が指摘され
それでもファンは残酷にもライブを望んでそれがネットなどにアップされると賛否
の別れるコメントが溢れることになります。

しばらくユーミンの歌などTVからは聞くこともなくなったこの頃ですが、ネットでは
その若い時のものと最近のライブのものが簡単に見られて散々青春の一シーンを彩ってきた
これらの曲を聞くと複雑な気分にさせられます。

イチゴ白書をもう一度を聞いた時には荒井由実という作曲者のすごさをひしひしと感じ
その後、どこの国の事を歌っているのかというような路線になり、それでも曲と作詞の
センスは誰にもまねできないものであり、独特の声とともに不動のトップミュージシャン
の座を走り続けたことは今更私が書くまでもないことです。

ですが、その歌詞が最近改めて聞いてみたらそういう意味だったのかということが多く、
長年深い誤解をしていたということがあり、それと今回まだ苗場でコンサートをつづけて
いることも知りとても一言では言い表せない気持ちになっています。

その中でも一番強烈な思い違いだったのはdestinyの安いサンダルを履いていたです。
サンダルとdestinyがどうつながるのか理解したのがつい最近の事であり、そもそも
彼氏がいつも着飾っているくせに自分に会うのに安いサンダルを履いてきやがったという
思い込みが実は失恋を逆手に取ってさらに思い切り仕返してやろうということでの
着飾っていたのにだったというなんとも切ないような詞をノリのいいリズムと踊りながら
歌うユーミンの姿をみるとあれそうだったのとこちらは思考停止に陥りそれに今の声の
歌を聞くと何かいろいろなものがガラガラと崩れ落ちる感じがするのです。

時というのは残酷なものなんて簡単に片づけたくないことです。

シンディーローパーの曲なんかも最初ハイスクールはダンステリアというような
適当な和訳がついて発表されましたが、後にカラオケで歌ってみると実に微妙で
韻を踏んだ歌詞にすごく関心をしました。でもOh girls just want to have fun
とかall through the nightなど気恥しいような内容の物も時にはあり、それが
紅白なんかで花魁の格好で歌ったりとNHKぽくなくて本当にわかって放送してるのかって
思うような疑問というか知っててやってるよねという不思議な感じもしました。

長年の誤解というのは解ってしまうともう元には戻れなくなってしまいそれが
良いのかどうかすら怪しくなってしまいます。

でも、今回のユーミンの曲ではああそうだったのかということでまたずっと楽しめ
そうです。

そんな発見があったり日々の糧になり、支えにもなっている珈琲のイメージと味も
同じことです。

いつかもうインスタントでは我慢できなくなるという体験は誰にでもあり、
解ってしまうとチェーン店のコーヒーさえ飲めなくなり、ドリンクバーなんかも
頼めなくなるという珈琲体験を多くの人に持ってもらいこれからもより良い豆を
供給していきたいと思います。
コメント
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