goo blog サービス終了のお知らせ 

King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

奇跡の映像

2010年11月09日 09時40分47秒 | 読書
日経の文化欄には何度か登場していましたが、
最近発刊される本は非常に少なく、履歴書も
載ったのでもう静かに世の中から消えて
行ってしまうのかと思われた私の好きな作家
の一人、北杜夫でした。

それが、先日のNHKの週間ブックレビューに
登場したのです。

録画したものを昨日見たのですが、まさか
の奇跡映像でした。

過去にもテレビ登場した事はありますが、
それは全て後に書かれたエッセイにより躁病時
の行動だというのです。

最後に見たテレビ映像では、番組中に鬱になり
酒、水しか口にしなくなったと字幕が出ました。

北杜夫が思い出のヨーロッパの地を巡るという
旅番組だったのです。

しかし、それからテレビ登場はなく、本も本格
小説はなく、雑誌に出たまばらな物をまとめた
ような本しかでなくなりました。

それが、いきなり一番の流行作家が新作を
引っさげて自作を語るような番組に出たもんで
私の驚きと喜びはとてつもなく大きなもの
でした。

過去の躁病気のテレビ番組でもこの人大丈夫
というような口のまとまりのない不明瞭な言葉
で、テレビに出る事でファンを減らすのでは
と心配してしまうような映像でした。

今度の映像は過去のどの番組より、はっきりと
しっかりと発言しており、顔色も健康そのもので
この変わりようはどうしたものかと思いました。

もう躁とか鬱とか卒業したのでしょうか。

それとも過去にないという躁常態なのでしょうか。

なんと映像では、長々と浪曲なども披露して
います。

ただ、今度発刊された本は辻氏との往復書簡と
いうもので、とっておいた手紙を本にしたもの
であり、創作ではないのです。

それが唯一残念なことですが、元気な姿が
見られたのは大きな喜びでした。

『冷静と情熱のあいだ 』

2010年10月27日 11時34分29秒 | 読書
随分前に話題になった作品です。

『冷静と情熱のあいだ』

読もうと思っていたものの、なぜか
読まずに積んであった本のひとつです。

なぜかこのところのうちの中の整理で
読むべき本のリストの方に積み
なおされていて、読んでしまいました。

そして、なぜこの作品があれほど世間的に
話題になり、漫才のねたにまでされて
いたのか不思議になりました。

というのも内容に乏しい上に物語りも
陳腐であり、ありそうもない話だから
です。

こういうのは所謂恋愛小説というジャンル
で特定の層には必須アイテムなんでしょう。

この感想を書くためにamazonを検索して
ああそうだったのかという事を知りました。

本のあとがきにも江國香織さんの原稿を
読んでわくわくしたということが書かれて
おり、何の事だと思ったのですが、やっと
意味が解りました。

だとしても、やはりこの作品の評価は変化
せずそうだったのかで終わりです。

昨日、江國香織さんのレポートするテレビ
番組があり、その予告をその前の晩に見て
その江國さん容貌の特異さに引かれてみよう
と思っていたのについ見損なったのでした。

その特異さとは、なんか魔女っぽいという
感じです。

『冷静と情熱のあいだ』も赤バージョンの
方が断然書き出しをちら読みしただけでも
いい感じでした。

でも、この手の小説を続けて読む気にも
なれないので、わざわざ手に入れてみようと
いう気にもなれません。今のところは。

NBAの選手名鑑を探しに行って

2010年10月14日 10時21分37秒 | 読書
昨日、本屋をのぞいたら脳に
悪い10の習慣という本があり
気になって目次を眺めました。

今、気になり調べたら10じゃ
なくて7でした。


気になったのは、コツコツ努力する
というのも常に効率を考えている
というのもダメということです。

やりたくないのに我慢してやると
いうのもダメと気になる内容と
なっています。

これだけ解ってしまえば、もう
本は必要ないかのようですが、

目次でこれだけ解ってもじゃあ
どうするんだという事は本を読んで
からとなっているので、あきらかに
なっているのです。

脳の働きを知っていれば、それを
逆手にとって脳力を引き出すという
ことでした。

正義について語ろう。

2010年08月28日 01時59分18秒 | 読書
白熱教室をテレビで見た時にアマゾンで検索
したときには、英語の本しか出て来なかったのですが、
昨日本屋に寄ったら邦訳したものがありました。



テレビの講義内容と中身は微妙に違いますが、
目次では講義内容と同じ並びとなっていたので
買いました。

というのも、昨日テレビで太田光が政治家と話している
のを聞いても、やはりアメリカの正義について知らないと
いけないと強く感じる事があり、日本の政治家全てが
アメリカを知ることとアメリカがなそうとする正義を理解する
為にもこれは読んでおくべきなのではと強く思いました。

そして、講義では議論だけして流れてしまったことも、
原書で昔の哲学者たちの述べることにも当たれるように
本として読みたかったのです。

読み始めると日本のために書き直したのか、番組での
導入とは違うハリケーンによる被害から、便乗値上げや
金融危機での強欲資本家についての話から始まって
います。

先日、東京大学での講義は10月31日に放送になるそうで
これではもう忘れた頃になってしまうので、インパクトが
薄れてしまいそうです。

何でそんな放送に時間がかかるのでしょうか。

受講生は全員イヤホンを付けていたようなので、講義内容
を詳細に翻訳するのにそれだけ時間をかけないといけない
ということなのでしょうか。

その後の教授の日本での行動とか気になります。

是非、広島長崎にも行ってもらいたいものです。

『スカーペッタ』読了

2010年08月23日 23時26分26秒 | 読書
これは店頭で見つけて買っておいた本です。

毎年クリスマスに新刊が出るというアガサ
クリスティのようなパトリシア・コーンウェル
の人気シリーズです。
『スカーペッタ』といきなりがつんと
こう来たかという感じです。



実はこのシリーズも前回の異邦人ではかなり読むのに骨がおれ
この検死官シリーズも随分劣化したと感じていました。
それからしばらくクリスマスに気にならなくなり、似たように
新宿鮫や餓狼伝など新刊を楽しみにしていたシリーズも
段々劣化してもう今更という感じになっていってしまう仲間
入りかと思われました。

しかし、高村薫の合田刑事が死んでいなかったようにこの
スカーペッタもまだ死んではいないと今回は思いました。

ただ、この世の中にかなりの影響を与えた小説も今更新しい
ネタも科学的捜査も披露しづらくなって来ていて、それに
ついては、テレビの科学捜査のドラマをくさしたりして
本家であるところをアピールしています。

人間関係では、本来の読者が一番望むスタイルにただ戻して
かつてのパワーを取り戻そうとしています。

つまりは、今までの展開をリセットして元のキャラに戻す
ことでやればできるという感じにしたのです。

これはもうサザエさん化したようなものです。

普通は、人気シリーズを長持ちさせるには新キャラクター
の創造や新たな敵を作っていくのですが、どちらもうまく
行かず、死んでしまった人を生き返らせたり、とにかく
マンネリが一番面白いということに気がついて、これしか
できないという開き直りが題のスカーペッタというそのもの
ずばりの表現になったのでしょう。

ですから、これ以上はもうないし、次はあまり期待できない
という感じはします。

『太陽を曳く馬』読了

2010年08月01日 23時26分23秒 | 読書
とても暑くて何もしたくない日々です。

うちの中にいても熱中症とか熱射病になる
ような感じです。

それでも、気温的には先月の方が高いのですから
気温だけでなく体感温度がずっと上がっている
感じです。

しかし、ここ数日感は妙な興奮と充実感があり
ました。

その一端は『太陽を曳く馬』を読んでいたからです。

この本は、昨年の暮に買ってあったのですが、前作の『新リア王』
が余りに読みづらく、その続きということなのでこれは直ぐに
読みたいという感じになりませんでした。


しかし、テレビで高村薫が出て自作について語る番組を見たら
とても興味がわいたのです。

このカバーの絵はテレビで見たら直ぐにマーク・ロスコの
シーグラム壁画だと解りました。

ただ、本屋店頭で新刊が出たんだとすぐに買い求めた時は
全然気がつかなかったのです。

その時には、合田刑事登場という宣伝に注意が行って
いたのでしょう。

前作があんな新聞掲載中止なんていう結果になり、本を
売るためにかつての人気キャラを出さざるを得なかったの
かと思いました。

その後作者が自作を語るという番組内で高村氏が語る
内容が実に雄弁に自信に満ちていたのが印象的でした。

でもそんな自作を語っていいんだろうか、また新リア王
みたいな事になって自分だけ満足な作家になって行って
しまうのかと心配してしまうほどでした。

そして、謎はなぜシーグラム壁画なのかというのも同時に
思ったのです。

題になっているのは太陽を曳く馬ということで、ノルウエー
の古代の洞窟に残された壁画で、平面的なその絵はシーグラム
壁画とどうつながるものがあるのか、これは作品を読んだ
だけだと解らないと思います。

昨年のNHK日曜美術館で高村氏が出てこの壁画について語る
番組があったらしく、その時の内容をしらないとこの作品も
深く理解できないかもしれません。

私もこの番組を見ていないのですが、ネットで拾った内容で
だいたい見当が付きました。

同じくネットで見かけた書評で、ハルキの流行の本なんか
よりとてもいいという感想で、私も1Q84BOOK3を読み終わり
それならと読み出すきっかけとなりました。

そして、覚悟して読み出したのに、いつしかどんどん本に
引き込まれ、すっかり堪能してしまったのです。

これは作者が自慢げにこれだけ出し切ったという感じの
はなしっぷりが納得するような筆致でした。

難解な本というのが作者への質問で出ていましたが、その
きっかけになったのが阪神淡路大震災であるということや
書き方については敢えてやっているような言い方でした。

今になって見れば、なぜこうもマスコミでは内容について
まるで触れずに作者にインタビューしたのか、作者が
ああ答えたのか解るようですが、1Q84に比べればまるで
話題になっていません。

それだけマスコミは、扱いかねていた内容になっている
のです。

かつてオーム真理教の幹部を毎日のようにワイドショー
に登場させ、時代のスターのように持ち上げたところ、
とんでもないカルト教団だったという痛手をいまだに
引きずっていてまともな分析も結論もできずにいるところ
に堂々オームは仏教を語っているが宗教かという所
から既存宗教の役割まで全てに対して細かく論破し、
自我の拡張と芸術家の果たした役割まで、事件の解決と
犯人探しというミステリーの約束も組み込んで見せるところ
など、正にシーグラム壁画を見て作られた本だなあと
感じます。

トーマスマンをくさし、経血がにおうことまで書いて女
のサガを思わせ、若者文化やネットでの情報など現代の
風景を見事に描写しつくしているところも秀逸です。

ここまでの力量がなぜ話題にならないのか。

まだ傷跡の血が乾かないオーム真理教の教義まで踏み込んで
語ってしまった事にマスコミは恐れおののいてしまったの
であろうし、今の若者はオームの頃のように自我の拡大を
謀ろうとしたり、美のたどる道をどれだけの人が思いやる
だろうかということでは、やはりやっている事は新リア王の
時と同じなんだなあと思います。

だまされたことにそろそろ気づいて

2010年07月29日 11時26分14秒 | 読書
広瀬隆の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』の新聞広告を見て、広瀬氏もついに
書いたかと思い買ってきました。



新書コーナーに行ったものの、中々見つからず今朝の新聞に
載ったのにないはずはないと新書の背表紙をずっと見ましたが、
ありません。

もしかして、違う出版社かと思いましたが、広瀬氏の著作が
集英社新書からいくつから出ていたので、間違いないと
思いました。

あきらめてネットから注文しようとあきらめて帰りかけ
書評コーナーを眺めて売れ筋コーナーなど見ていたら、
山積みになった本書を発見。

やはり宣伝当初ということと、センセーショナルな題名など
別枠で扱っていたのです。

地球温暖化がおかしいという本は今までいく冊かでていますが、
赤祖父氏のものを読めば十分だと思っていました。

しかし、世の中はエコの大合唱とCO2削減の方向は一向に
変わらず、鳩山氏は国際公約までしてしまいました。

もともとロスチャイルドから特定の人たちを狙ったような
書き物が多いので、際物作家ととられていますが、原発に
対する意見や特定の勢力に情報が捻じ曲げられるという主張は
正しい見方といえるでしょう。

ただ、正しい事が正しいと伝わらないのが世の常で、この本も
国政選挙のたびに出てくる雑民党とか又吉氏みたいに、また
出ているよという類に取られて終わりのような気もします。

それだけ世の中、暑い日が続いたり、ゲリラ豪雨が起きたり、
自然の猛威という現実をつきつけられていると、地球のために
何かしなくてはという気にさせられます。

それが、正しい判断を持つというのも含まれるのですが、
大きなものや声の大きなものに流されるという世の中が
現存します。

簡単な話として、オール電化にして補助金をもらい、電気を
自家発電してそれを電力会社に買ってもらうといういいこと
づく目のような仕組みですが、高い電気料金は消費者に負担と
なって帰ってきますし、いくら補助金で安くなったとはいえ
設備費は光熱費が浮いた値段でまかなえるかというとそうではなく
結局は、電力会社だけが電力需要が増えて得をするようになって
いるのはすぐに解ります。

コスト的には、灯油のボイラーで風呂も温水も沸かすのがいい
のですが、給油の手間や火事などの事故と面倒なこともあり、
ついつい楽で清潔感のある電気に流れてしまいます。

実は私も自宅の改築で温水を流しに出すために当初はガス湯沸し
器を考えていましたが、設置場所の関係から電気温水器にして
しまいました。

これは音もせず、便利なのですがタンクに湯をためるタイプの
ため、必ず10年に一度は故障し、タンクの交換も必要になり
ます。

そういった設備の更新も考えるとやはりガスの方が、安いし
長く使えるのです。

ただ、10年というスパンで中々経済設計をして生活すると
いうのはも難しく、数年すると家族とか健康とか色々と
変化もあり、当初と計画が違ったなどということが間々ある
のです。

日本の住宅はそんな意味で30年寿命となっていますが、もっと
はやく15年で実際の生活環境に合わなくなって建て直したいと
誰でも思うようです。

住宅の設備も年々その需要が大規模化し、能力も上がる傾向に
あります。

ただ、生活単位は小さくなっており、小さな拠点で長く使える
設備が本当は望まれます。

大は小をかねるで、大きなマンションを丸ごと暖房したり冷やしたり
発電するのも有効な方法ですが、秩父のように山が近いところは
そういう毎年得られる木材原料の資源活用を考えた方がいいと
思います。

98歳の詩人

2010年07月15日 09時59分59秒 | 読書
昨日の日経夕刊に売れている本として
『くじけないで』が取り上げられていました。
これは異例な事で、まずこのコラムというかこのコーナーに
取り上げられるのはかなり売れ行きでそのブームの裏側とか
どうして売れているかなどを解説しているのですが、まず
だいたいどこかで聞いた事のある本の題名が並ぶのが普通で
あり、私はこの本はまったく知らなくて、知らないから当然
どんなだろうと読んでみました。

つまり、普段はあああの本ね、ということで中身は読まない
事が多いのです。今回はびっくりが続きます。

売れ筋の本の紹介なのですが、この本は詩の本なのです。

さらに驚くのは、作者が98歳であるということです。

誰がそんなおばあちゃんの本を買うのか。

もっと驚いたのは、詩を書き出したのは90歳の
時からで、ブレイクのきっかけは産経新聞の朝の詩に
たびたび登場しファンをつかんだことだそうです。

さらにそこまでならよくある事で済みますが、なんと
それから何十万部と売れる過程が他の本と違うところ
です。

新聞にも載ったし、それではせっかくだからと自費出版
をしたらじわじわと売れ出したというのです。

普通は、毎日新刊本が続々と売り出される現代は、店頭に
並ぶだけでラッキーで、店頭平積み新聞の一面に広告など
という破格の扱いをされても何十万部なんて売れないのが
現状です。

それが最初は自費出版のおばあちゃんの詩がベストセラー
となっているというのですから気持ちのいい出来事です。

売れ方としては、ちょっと落ち込んだ人に人から人へ
プレゼントされたり、退院祝いなどちょっとした心の支えに
付けられたという感じだといいます。

『西ひがし』金子光晴。読了

2010年07月06日 23時34分23秒 | 読書
ここのところのゲリラ雷雨は被害を
出しています。

私個人的には、雷雨の中で転倒と言う屈辱的な
出来事が起きたり、それがあったから降りそうで
降らないで走りにいくタイミングを逸したりと
もろもろの事件を記録しました。

大工が来ているので朝から夜まで待機時間が増え
読書時間は久しぶりに増えています。

深夜の海外テレビも全滅しました。

この片よりは何なのでしょうか。

『西ひがし』を読了。



前作の『ねむれ巴里』よりどこか救われる感じがするのはやはり
ぐだぐだの旅もやっと終わりを告げるからでしょうか。

しかし、この本の中での最大インパクトであり、もっとも重要な
ファクターが東南アジアでの人種と歴史と暴力により西欧列強に
蹂躙されまたその主人が変わろうとしている歴史背景と文化、
人種的偏見を見ることです。

さらに、クライマックスはなんといってもマレーでのポン引きが
自分の妻を金子にあてがおうとする話です。

ここまでのグロテスクに現代のおきれいな文化と芸術になれた
文化人がこの衝撃に耐えられるでしょうか。

そして、その伏線にある不完全なものに対する金子の愛です。

私が子供の頃、うちには風呂がなく、銭湯に行きました。

そこには刺青を背中一杯にしょった人や指や手がない人は
沢山いました。

別に珍しくもないので慄いたりはしません。

そして、誰もそんな人たちの顔色を伺って行動をしてはいま
せんでした。

この本を読むとそんな昔の事を思い出さずにはいられません。

昔のテレビのヒーローも隻腕のヒーローとか片目の主人公
とからい病患者とか普通に出てきましたが、最近では少し
の事でも差別だと騒ぐようになってしまい、先日見た
セックスアンドザシティーでは女性のおっぱいにもモザイク
がかかっていました。

こんな何にでも蓋をするようになると逆にうそ臭さや
不自然さ偽善性がクローズアップされます。

世の中似非何とかが非常に増えているのです。

そうならないためにもこういう本は貴重で、しっかり
その伝えようとする本質まで読み取っておくべきだと
思いました。

最近の若い人が消費しないと言う行動性向に似通った
ものを感じます。

現在の若者は生まれながらにすでに豊だったから、
あえてさらに豊な生活を志向するために努力を
重ねる事を拒否しているばかりか、自分の力を試すとか
有名になったり責任のある立場には背を向けると言う
現状です。

これは正に教育の失敗であり、教育者もこの本を読んで
いれば表面だけ取り繕った文化論や現状に満足してしまう
ことはないでしょう。

世の中まだまだ変えて行こうという気になりますよ。
きっと。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』読了

2010年07月01日 10時18分37秒 | 読書
長いですね。題が。
内容は簡単ですからすぐ読めちゃいますよ。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら



こういう流行の本がまだ続いています。
話題になったから買った本が積んだままになって
いるものが山になっています。

読んですぐに思ったのは、安倍首相のことです。
イノベーションという言葉を演説のたびに使い、
ドラッガー好きという感じを受けたのを思い出します。

結局、彼の構想もイノベーションも功を奏さず
小泉よりダメじゃんの世間評が残り、ころころ変わる首相
時代が始まりました。

そんなダメな印象とドラッガーという手垢のついた
主題をわざわざ漫画チックに使ったこの小説も際物
かなという感じで読みましたが、意外と小説としての
構造体がしっかりしており、小説としての面白みと
ドラッガーのマネジメントのエッセンスも楽しめます。

私はこんなミーハー小説と馬鹿にして読んだものの
なかなかです。

それに意外とテーマもしっかりと心に残ります。

マネジメントでは人のミスや能力の低い高いには
忖度しないということマネジメントとは真摯で
あることというメインテーマが強く印象にのこり
ます。

どの教育的な名言本にも繰り返し出てくること
なのに多くの人がドラッガーの提言を守り、実践
しようとする意味が解ったように思います。

『廃墟に乞う』読了

2010年06月29日 09時29分26秒 | 読書
『1Q84』の次はこれでした。
なんか一気に中身がなくなった感じです。

『廃墟に乞う』



病院の待合室で読むような週刊誌の何の為にも得にもならないけど
時間つぶしには良いような感じの読み物です。

日本のサスペンスはこんな感じですね。

二時間ドラマのようなおなじみの感じです。

二時間ドラマは誰でも親しみやすく、地域の景色や温泉地
などを巡りますが、この小説は北海道の休職した刑事が
事件を解決に導きます。

そうした短編が収まっているのですが、これは週間ブック
レビューで話題の本になっていてそれで買われたものですが、
こういう待合室の短編集だったら始めから買わなかったでしょう。

それが、話題の本はとりあえず買っておくというスタイル
の弊害で、やはり本との出会いは本屋の店頭が望ましい
のです。

休職の刑事が事件を解決に導くというのは、海外テレビのモンク
さんで既出のスタイルであり、現実味が薄い分素材として
いじり安いのかと思いますが、出てくる事件と現役の刑事
達との差を出すことで立体的なイメージをかもし出して
います。

意外性や目新しさはないものの、鼻につくまでに丁度
終わった感じでした。

『1Q84』Book3読了

2010年06月27日 12時23分34秒 | 読書
『1Q84』読み終えました。



先日テレビで『ラッシュアワー3』をやっていました。

ロマンポランスキーが出ていてびっくり。さらにソンミンミン
も人造人間のような出され方でしたが、しっかりバスケット
シューズを履いてて映画に出てたんだ、と感心。

まあ、これオマージュなんだろうか。死亡遊戯のカリーム・
アブドゥル=ジャバーのラスボス起用をやはり思い出します。

名監督として名の高いポランスキーがヨーロッパでは未だ
指名手配犯で身柄拘束というニュースの衝撃がまだ残ります。
それがさえない役でさえないせりふを言う役をやっている
という変な映画でした。

ストーリーからして陳腐であり、出てくるシーンは全て
手垢のついたものばかりと何を狙ったのか、何を表現し
たいのか良く解りません。

まあ、これは金が集まっちゃったからしょうがない作って
見るかという感じです。

そして、この本もなんか勢いで作ったようなあまり
考えて無いけど売れるからいいじゃんみたいなところ
があり、カフカの時は少年の成長物語と世界の境界の
交錯する不思議な話と、構造体はまったく同じで、ただ
こしらえをサスペンスと恋愛物語とSFぽい近過去の物語
に仕上げたというものです。

この近過去というのは一番難しく、近未来を描くというの
は結構データーの積み上げで予測可能なものであり、別に
外れても誰も文句は出ないから書きやすいのです。

ところが近過去なら、もしからしたらここの教団とか
団体はとは私たちの事を言っているのではというクレーム
が出やすいし、何を言いたいのかというのも直截になり
易いものです。

しかし、この小説が安っぽくならず、ありきたりの結論
に流れないのはやはり作者の力量なのでしょう。

それが今までのノルウェイの森から続く、物語の作りや
音楽がモチーフに使われたり、異世界との境界やらこの世の
ものとは違うもの達の出現など共通するモチーフがあり、
まただと思わせるものもあるのですが、これを待ち望んでいる
人たちも多いのでしょう。

でも、巷では第4巻があるうわさされる本作ですが、作者は
そんな考えて書いているのか疑問に思うのです。

特に、読んでいて青豆さんと天吾が首都高の上にたった時
絶対作者はこれからどうなると考えて無かったなと思い
ました。

そんな行き当たりばったりな感じを受けるのです。

緻密な理論の積み上げやストーリー構成で無く、感性の
赴くままに登場人物が勝手に動いて行ってくれるような
そんな書かれ方を感じます。

それでも死ぬはずの青豆さんが実は生きていてずっと
隠れて話が進むというのはミレニアムを思い出しますし、
牛河という端役だと思った人が何か重要な役に格上げに
なったり、やりたい法題な感じもします。

どうしてこの作品が多くの読者を持つのかも謎です。

青豆さんと猫町ふたたび

2010年06月18日 10時43分17秒 | 読書
『1Q84』の登場人物が青豆さんということで、
珈琲好きなんだという評をした人がいました。

おいおいそれはかなりうがったものの見方と言うものじゃ
ないか。

と思ったものでした。

しかし、表参道の大坊珈琲を推奨したり、
中々珈琲に関するものがあり、あながち間違い
では無いのかと言う気もしてきたこのごろです。

青豆さんと言う登場人物の性格やらポジション
とすると珈琲のイメージは無いです。

と、ここできになったことがあります。

この本の雰囲気と言うか構造的なものが今まで
読んでいた『ミレニアム』にそっくりなんです。

これは、ミステリーというジャンル的なものと
隠れ家に隠れている青豆さんは、病院に隔離され
ているリスベットと外から助けるミカエルと
雰囲気が似ているのです。

物語のたどり方も手法という形で同じと感じた
のでしょう。

猫の町にはちょっと語りたいことがあるので
また書きます。

『ミレニアム3』 読了

2010年06月12日 12時35分43秒 | 読書
『ミレニアム3』読み終わりました。



思えばゴールデンウィークのころから読んでいて、先日の
温泉旅行にも持参しました。

全体的に女性目線の物語であり、弱い女性が男のように
振舞っていく物語で、登場人物もそんな女たちにとって
理想的な人物が出てきます。

私としては、ミステリーとしての成り立ちとして完全な
正義の側に立っていることが主人公の絶対条件であり、
クライム小説やピカレスク小説であっても法律的に
違法でも正義の側に立っているという絶対条件を主義として
貫いているものが先進国のひとつのルールであったと思うのです。

ところが先進国で文化的な国家であるスウェーデンにあって
大人気を博したこの小説が、基本的には国家否定的な
犯罪に裏付けられて成り立っていることにとても違和感を
感じていました。

巨悪とか国家的な犯罪の場合、対処するのにまるっきり
法を犯せずに済むとも思われませんが、悪人を断罪し
その結果誰かに殺されてしまうにしてももろもろの決着の
付け方が正義にかなっていないような気がするのです。

そんな細かい事を気にしても仕方の無い事なのかもしれま
せんが、基本のことがなおざりになっている気が最後まで
しました。

全体的には細かいところがぐだぐだと書き込まれていたり、
必要の無いシーンも多々あるような印象で、時に退屈に
感じるときもあります。

それにこの3は主人公のサランデルは最初からとらわれの身
であり、病院にいて本来なら死んでしまっても不思議で無い
状況で登場し、動きのとれない中で物語りは進んでいくの
です。

主役無き物語のようでなんとも煮え切らない物語が延々と
つづき、やっと主人公が開放されたと思ったら例のセンチ
メンタルジャーニーが始まりもう事件も終わったのになぜと
いうことになり、ここでも物語が女性っぽいと感じます。

女性目線ですが、男のように振舞いたい女たちの考え方と
いうか、社会への挑戦のようなメッセージに感じます。

これがひとつの成熟した社会での新たなヒーロー像なのか
と思うとまた色々意見もあろうかというものです。

滅多にないスウェーデンの小説なので新しいヨーロッパの
知識も触れられそれはそれで収穫でした。

この小説が長く読み続けられ、今回読みきったのは深夜の
海外ドラマ群が次々と今月に終わり時間が出来たからです。

深夜帯では『ギャラクティカ2』のみとなりました。

LOSTもバーンノーティスもボーンズもヒーローズも24も
全て終わりました。

NHKでは、ERが終わりアグリベティが終わり、モンクと
ディスパレイトハウスワイフズが始まっています。

そして、NBAファイナルももうすぐ終わりで見るものは
大幅に減りまた読書時間も取れるかもしれません。
ただ最近目が疲れるので中々長時間は読めなくなっている
のが気がかりです。

本はつん読

2010年05月11日 16時53分37秒 | 読書
『究極の自家焙煎術』

まあ古めかしいタイトルでいかがわしさ満点です。

喫茶店のマスターが自説を仰々しく本にするのは年々続いていて
これは2008年とひとつのブームが終わったあたりに出た本です。

本屋に行くと喫茶店のムックというのは必ず出ていて、
カフェ巡りとして店を紹介する本は需要があるようです。

自家焙煎の珈琲屋さんも名人とか何々流のようにすでに
グループ分けまでされ弟子が店を出したり、さらにその
コーヒー教室で自分の子分を増やして行くという派閥化が
進んで居ますが、そう言う店が全てうまいかというと
そんな事もないのです。

弟子の店だからかと本家の店を訪ねてもやはり弟子が淹れて
いて感動するほどの物はありません。

御三家の店も何々グループなどというのも所詮こんなもの
ということに結論する前にやはり色々データをだしている
物についてはやはり資料的な価値があるのではと思います。

あとは実際にやってみるしかないわけですから。