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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

タレント性で

2012年02月10日 10時16分25秒 | 読書

先月話題になった芥川賞受賞のこの本ですが、日本人は
この受賞の意味とか芸術性とかより、話題性とか騒がれた
からとかといった方が本を手にとる機会となるようです。
著者の会見の模様が何度もテレビに出て、面白そうだと
ワイドショーがおっかけて、当然本はうれにうれてと
いいことばかりです。



私は、この時期の文藝春秋を毎年買っていますが、これは
当然、芥川賞受賞作品が掲載されているからです。
本屋さんがこれ二作品とも載っているら本が売れないと
こぼしていましたが、それは違います。

文藝春秋が賞をあげたから田中さんが注目されたのです。

本はあれだけテレビで毎日取り上げられたから雑誌がでる
前に結構売れたはずです。

町の小さな本屋さんはこんな姿勢だからと思わせる
発言でした。

本屋大賞とか本屋さんが売りたい本を選ぶ時代になって
いることや本屋さんの手作りポップでベストセラーに
なったりする現代事情などこういう人はしらないので
しょう。

年末はスカーペッタ『変死体』

2012年01月11日 10時59分17秒 | 読書
この『変死体』は東京駅の本屋で買いました。



毎年クリスマスの頃スカーペッタの新作がでると
いう習慣がたのしみでしたが、新聞の広告も最近は
なく、気にして秩父の本屋では昨年暮れ何度か注意して
ミステリー本の並ぶ本棚の前を何度も通りました。

今年はでないのかと思っていましたが、なんと京都に
旅立つ時に、東京駅の本屋には平積みになっていました。

旅の途中なのでとりあえず上巻だけ買い、新幹線の
車内で読みました。

ホテルでは光量が足りず、読むことはできません
でしたが、今年は中々面白く読むことができました。

物語は愚だ愚だと相変わらず中々進みませんが、今を
感じさせる先進的な事件の現場を感じられます。

そして、スカーペッタが相変わらずの人間関係の中で
悪戦苦闘するのですが、今回はなぜか軍隊の中にいて
死体から出血という危機を迎えます。

死体はしんでいなかったのか。

スカーペッタの戦いが始まるのですが、それが遅々と
して進まずいらいらするのものの、描写や臨場感が
生々しくて今回は引きこまれて読みました。

優秀なスタッフが集まり、積み重ねたキャリアと
実績と得た富により、最新の設備と最高の技術が
集い事件はことごとくきれいに解決されるはず
でした。

なのに、優秀なスタッフや昔からのスタッフは
何かと問題を抱え、いつどういう結末になるのか
読者は心待ちにすることになります。

一年に一度会うスカーペッタ。

今年はよかった。

今年は、新幹線の中でした。そんな年末の旅の
お伴が定番になっているスカーペッタです。この
クオリティがまた続く事を願います。

『ピース』読了

2011年12月23日 15時05分50秒 | 読書


この本を読むきっかけは日経夕刊の書評でした。

ヒット作の背景などを取り上げるコラムで、秩父を
舞台にしているとしってからでした。

ただ、それだけでは本を注文しなかったでしょう。

アマゾンでみてみるとそのレビューが散々な評判
だったから安心して買いました。

というのもご当地小説の類で秩父を舞台にしたもの
は今までもいくつもありました。

秩父夜祭殺人事件とかそんな感じの二時間ドラマ風の
やつです。

しかし、この本の紹介でも触れられていましたが、
ヒットの背景には書店員が表紙が気持ち悪いという
感想からネットで評判になったとか本実力のものより
うわさからでた本の力のようなところが話題になって
いたのでした。

もともと推理小説とかサスペンスの範疇の『ピース』ですが、
やはり秩父がどのように扱われているかは気になります。

そして、夜な夜なバーに集まる人間模様から始まる
サスペンスとなれば、人間関係とか田舎が要素として
どう絡まっていくのかも気になります。

本自体は酷評されているアマゾンの書評のようなこと
より、やはりテーマとして明かされる最後の
どんでん返しやラザロの復活というテーマと重なる
示唆をどう読者が読み取るか、面白さも味わいも
人それぞれになるのも当然な構成だと思います。

しかし、秩父の位置からしてやはり絶妙だという
以外ないですね。

私自身昭和の大事件を秩父と色々考え合わせてみて
見えてくるものとか考えることはあるわけで、それを
良く気がついたな、発見したなと思いました。

これが、甲府だとか群馬だとかだとまるで違うし、
秩父の人がテーマのようでいて、事件はやはり違う
ところで動いていて、刑事の使う秩父弁が雰囲気を
だしていても、地勢的なものがやはり秩父で事件と
いう事になっているところと時代ということを考え
昔の黒沢映画のような展開を観るかのようでした。

こんな閉鎖的な田舎で事件が起きれば、地形的にも
人間関係的にもすぐに絡めとられてしまうという
短絡的な予測がありがちですが、実際秩父で過去
二度の銀行襲撃事件があり、大騒ぎになりましたが、
どちらも犯人はつかまっていません。

宝石店の盗難も確か犯人は捕まっていないはずです。

日本の警察は優秀であるとか、過剰とも言える車の
ナンバー読取装置があっても、以外と犯人は捕まって
いないのです。

秩父でもオレオレ詐欺や資産家を狙った取り込み詐欺
のようなものなど多くの経済犯罪があるといいます。

地方の闇というのはその夜と同様深いのかもしれません。

『下町ロケット』読了

2011年12月15日 09時08分48秒 | 読書


昨日はふたご座流星群のピークということで、私も
よる走るときに二つの流れ星をみました。

寝る前にもひとつみられました。これは成績がいい
方です。

今年は何かと多く流れ星をみています。

年々観測条件は悪くなっており、その中で今年の
増加は何かを象徴しているかのようです。

『下町ロケット』を読みました。

これは昨日国産ロケットが成功率95%を超えたという
ニュースとここのところ増えた国産ロケットを巡る
ドキュメント番組などをみていたのでぴったり過ぎる
タイミングでの本との出会いでした。

どうしてもそのドキュメントと本の内容がだぶりますが、
現実に三菱重工が特許を下町工場に先に越されたことが
あったのか気になりますが、現実にはありそうにない
ことというのが本を読んでいて解ってしまいます。

つまりは全体が予定調和であり、ありがちなストーリー
構成で結末まで予測できてしまう内容なのです。

これも歯医者さんや医者の待合室で読む本です。

読んでもためにはならないし、とりあえず不安なときを
埋めるときに読む本ということです。

取り立てて本屋さんで買って読むまでないでしょう。

ドキュメント番組をみた人には、国産ロケットが
どのような経緯を辿ってどんな位置にあるのか、国産
ロケットの何がすばらしいのか既にしっていると
思います。

私は、その構造があまりに簡単なものなのでそれに
なぜ100億もかかるのか、なぜ日本のロケットが高コスト
体質なのかが気になります。

これは天下り団体がいくつもぶら下がっているから
なのではないかと思われて仕方ありません。

簡単な構造なエンジンにミスがおき手作業や手直しで
工業製品を完璧な状態に整えていく職人技などは番組で
みており、そんなことが外国の企業では行われていない
だろうことも予測されます。

そんなところがテーマになっていたらなお面白い物語
なのでしょうが実は意外とくだらないところにテーマが
あり、日本人は忠臣蔵的な物語が好きで、おちこぼれ
やひがみ根性はもっと好きなのでしょう。

この物語がすばらしいとする人が多い状況は日本の
現状を抜け出せない今を表しているようです。

『古都』読了

2011年12月11日 23時14分01秒 | 読書


『古都』を読みました。

京都は日本人にとって特別な町です。

昨今歴史ブームで注目もされ、テレビでも空海や仏像の展示で
何かと京都が映ることが多いこの頃。

その番組も実に様々で、有名歌舞伎俳優をレポーターにした
1200年の都の謎というシリーズを観ていてどうしても違和感を
感じづにはいられず、京都って実際どうだろうという疑問を
募らせていました。

そんなときに、以前買って置いた本『おひとり京都の愉しみ』を
また手にとりました。



この本の中身は以外と乏しくて見所という点では先の1200年の
みやこよりがっかりするようなものです。

その番組で一番気になったどうだと言わんばかりに紹介する遺跡
とか名跡などが実は言い伝えだとか、本物ではなくてレプリカの
展示だったり、一般の人は入れないものだったり、とにかく信憑性
というかテーマのくくりもあやしいもので何を信じ何を観るべき
なのかという疑問を募らせるものなのです。

そもそも京都の見所を何にするのかというとそれは人それぞれで
源氏物語から幕末まで様々な見所があるわけです。

しかし、そんな旅ガイド的なものをわざわざ本で読んで人が行く
ところでしょうか。

私は何度か京都を訪れていますが、見逃したなあというものも
いくつかあります。

当時はあまり情報がなくて、本でしる竜馬が襲われた池田屋旅館
とか今でも当時の刀傷の残る旅館とかみたいと思っても調べる術も
確かな資料も見つけられなかったのです。

ところが最近はそんな刀傷を観る人が多くいるということで、
多くのガイド本やら新撰組の足跡をたどるなんて本まであり、
史跡巡りもカルトな情報でマニア的に巡ることもたやすくなって
います。

それにネットの情報もあり、よりマニアックに好きなところだけ巡る
のも可能なのです。

また、最近文化財関係の予算が増えたのか新たな発見やら修復された
文化財が多く、それを目当てにしたツアーなどもあります。

そんなときに溢れる情報で逆に選べない状態に陥るのも京都です。

特に、困るのが食事の情報です。

おひとり…ではその店の情報や旅館の細かい情報が実際に旅するのに
役立ちそうです。

ただ、その食事の件で京都の案内書として一級などと『古都』を
出しているのがちょっと手抜きに感じました。

そんな縁で古都を久しぶりに読みました。

もちろんどんな物語かも忘れています。

読んでみてびっくりの内容のない本なのです。

恋愛小説なようであり、別に誰も愛していると言わないし、きわどい
シーンなどもなく、ただ京都の季節と寺を巡ってお祭りがあってと
日々がつづられて、現実離れした人の出会いがつづられていて、で
だから何が古都なのかという話です。

現代の24とかLOSTなどを見ている人が読んでも何がいいのか、
全然理解できないでしょう。

ただ、これが日本の美とか、日本人の心かとしみじみと感じる
物語なのか、じれったいと感じるか個人の問題なのでしょう。

それは人それぞれの京都への愛であり、求める美がそこに
現れるのです。

川端康成の京都への愛がここにはつづられていて、それは
楠や五山の山々や古い料理屋なのです。

祭りがやたら多いとか名所が多いといいつつ、実は埋もれて
あまりしられていないこともあり、よくそれを本にした物に
も出会います。

おひとり…で言えば北野天満宮の七不思議です。

しかし、私にしたら長年の竜馬最期の地や聚楽第や空海の東寺
やら龍の絵やら今日経連載中の等伯の絵だったりします。

イノダ珈琲も歌になったコーヒー店としては是非行ってみたい
ところです。

そんな色々長年たまった京都への思いが人それぞれあり、
それが人それぞれの古都なのだと思います。

それが美しい都なのか、謎に富んだワンダーランドなのか、
それとも美食の地なのか、それに答える度量がある町だと
言えます。

これは現代の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』だ

2011年11月17日 09時08分04秒 | 読書


最近、こういう未来世界を描いたSFというか
幻想というか異世界小説を描くときにSF的な背景
とか、未来予想の説明をしない小説が増えています。

『ねじまき少女』です。

この本などはタイが舞台というのはわかりますが、
出てくるものが突飛過ぎてついていけない人は
この世界に取り残されるでしょう。

それがSFと言ってしまえばそうなのでしょう。

ヒーチーキーチーやらメゴドント、チシャ猫
とか変なものが沢山出てきます。

その詳しい説明はありません。

この世界では、電気がほとんど使われてなくて、
原子力も化石燃料もメタンと石炭以外は枯渇し
た世界のようです。

その代わりに人力やぜんまいが動力として活躍
しているらしく、日本製のねじまきという新人類
が出てくるのですが、これがぜんまいで動くのか
どういう生き物なのかの詳しい説明はなく、京都
製で大手日本企業のハイテクにより生まれたらしい
事しかわかりません。

舞台がタイなのですがこれが妙なリアリティを
生んでいます。

本の最後に大震災以後はよりリアリティを感じて
どうのこうのというあとがきがあるのですが、
現在はタイの不思議な洪水被害で身近に実害と
影響を感じている身にはなにやら不思議な感じを
より受けます。

日本企業は大震災でサプライチェーンを見直しと
騒ぎましたが、遠くはなれたタイの大洪水で日本の
企業の操業がストップし、日本にとりタイという国の
重要性を見せ付けられました。

インドでも中国でもなくタイが舞台の未来小説が
なにやら現実味というか予言的にも感じられる
現在の状況です。

しかし、実際に温暖化とエネルギー問題にしても
水の流れや木材燃料ででも発電やエネルギー発生は
可能であり、ぜんまいを使うとか動物に頼るという
発想はあまり現実味が無いような気がします。

異様な未来世界を描くことでより文明批評や警戒
を発令したということであれば、遺伝子操作により
安全に食べられる食品が極端に少なくなるという
可能性は強いと思われます。

ブレードランナーが生命をテーマにしたのに対し
ねじまきは環境問題が重視される現代に置きなして
見せてくれたという感じです。

ただ、イエローカードの中国人がという表現の
重要人物ホク・センが物語的には全てを収拾する
大逆転的大団円を演出するのかと思われて盛り上がり
を見せるストーリーが突然の不発ではてと最後置いて
きぼりを食うのにはやはりタイだからということなの
でしょうか。

あまりに現実のタイと相似する未来のタイに世界の
不安を象徴するような小説です。

最近では一番『BORN TO RUN』

2011年11月04日 09時38分30秒 | 読書
これは、『新リア王』位読書経験としては特出の
出来事と言っていいくらい面白い本でした。

『BORN TO RUN』です。



このすばらしいカバーの写真ですが、店頭で見たらもしかしたら
買わなかったかもしれません。

水道橋博士絶賛の帯がついていたからです。

こんなのなければ買う人増えるかも。

それはさておき、アメリカ人が数人集まるとこうもなんでも
イベント的になり、80日間世界一周みたいなどたばた劇に
なるのか、底知れない民族だと思います。

そんな書き方だから、内容についてどこまで信用していいのか
と言う感じですが、これはランナーならずとも読んで、人類の
本来の姿を感じてもらいたいと思います。

物語として読み物として面白いですし、いつの間にか世界中から
太古の昔から人類のありようを考えさせてくれます。

一般にしられている事と違う事を主張されているので、なに
やら読み終わった後は、どうしたものか落ち着かない気分にも
なります。

ただ、私自身毎日13K走っていて納得いく事や、体験済みの
こともあり、ウルトラマラソンの世界も実際に体験してみようか
と思わせます。

それに何よりサルより新化した大きな特長がアキレス腱であり、
サルと人類の差は長距離を走る必要があったということが
ものすごい衝撃的な命題でした。

正に人類は走るために生まれたのです。


『競売ナンバー49の叫び』読了

2011年10月07日 10時12分55秒 | 読書

『競売ナンバー49の叫び』

読み終わったとはいえなんとも複雑な感じです。

読みきったという感じがしないばかりか何がなんだか
解らないまま終わったという感じです。

なぜ遺産の相続立会人になったのか。

影の郵便組織というのは結局、情報統制に対する反抗を
意味し、それは世界中で起きてきた事実なのだということ
ならば、今のインターネット時代はこの競売ナンバー49の
主題となるべき革新の世界となるのではないでしょうか。

ケビンコスナーが主演したポストマンと言う未来を描いた
映画がありましたが、それを作った意味と言うのはまさに
アメリカの誕生にかかわる自由な精神の主張というものが
この本の要諦なのではと感じさせます。

こんな事から逆に国の果たすべきこととか、自由と正義に
ついてまたひとつ考えさせてくれます。

『愛しい骨』読了。

2011年09月06日 09時15分19秒 | 読書


今回も前回と同じ、本屋店頭で本の帯の文字により選ばれた本です。

『愛しい骨』です。

この本も失敗だったかもしれません。

アメリカの田舎町が舞台ですが、そこはまるでワンダーランドです。

登場人物がそれぞれ物語を持っており、それが時代の壁に守られて
いつまでもいつまでも昔のままで、それがなぜそうなったかという
開放がされるとぎしぎしと諸々が軋むのが実感されます。

多分現在でもアメリカの田舎はこんななのでしょう。

セールスマンが偶然夢の国のような町にまぎれてしまいそこからウラシマ状態
になるような話がよくありますが、似たような特別な町はどこの田舎にも
あるのでしょう。

そして、その田舎には必ず秘められた秘密があるのだと思われます。

でもそういった秘密をいちいち暴いて面白いでしょうか。

人それぞれ触れたくない過去もあります。

それをリプレーされるようなこの本は、物語を通してきっと自分の心を
透かして見るようなものなのかもしれません。

丸きりすっきり過去に何もない人が読めばそれはそれでいやな事を
心に刻む事になるでしょうし、過去に身内の不幸などあると読み進めるのも
苦痛になるでしょう。

それだけ読み手を選ぶという事になると思います。

それが読みたいミステリー一位というのは疑問ありです。

また、そういう本を選んでしまう自分の選択も問題ありなのを自覚しました。

『ラストチャイルド』読了

2011年08月20日 09時42分26秒 | 読書


『ラストチャイルド』を読みました。

これは例によって帯のミステリが読みたい一位と言う広告です。

この種の第一位と言うのは各雑誌社や出版社の出すものでいくつか種類が
あるものの、まあこれだけ注目されているのではまずはずれはないと言う
安易な選択です。

気になったのは、あらすじのところで変質者に襲われて一人残された少年と
家族の再生の物語と言うような内容の表記によくある物語であり私のきらいな
プロットだという抵抗はありましたが、とりあえず夏用に買っておいた本です。

暗い物語で余り進みませんでしたが、半分読み終えてやっと面白くなって
きました。

それで、これは昔読んだ物語に似ているとずっと考えていました。

これは、トムソーヤーの冒険だと気がつきました。

自分の弱さに一度負け、最後はそのインディアンジョーとの対決があり、
勇気と強さを証明する少年の成長の物語そのものです。

そうしてもうひとつ似たものを思い出しました。

グリーンマイルに出てくる巨体の黒人です。

昔なら、こう言う奇跡の物語を無条件に信じたものでした。

医学的にはどうと言ったところでそれは作者側が提供した物で、
それを受け入れてそうだよやはり神の思し召しだよなどと思えない
のです。

もしそれを要求したものなら陳腐な物語と言わざるを得ません。

それは味付け程度であり、友情家族正義と言ったものが主体なので
全体の構成として成り立っています。

でも、全体的には過去にもあったものの焼き直し的なイメージに
なったのは否めません。

『螺旋』読了

2011年07月18日 22時34分08秒 | 読書


この本はネットでトーマス・ピンチョンの本を探しているときに
見つけました。

『螺旋』です。

日本とアメリカの小説ばかり読みなれているとこう言う他の国の
小説は新鮮です。

本を巡る話で謎の作家を見つけると言うテーマがあるのですが、
あまり深い世界とか人生とか政治感とかに触れられる事はなく、
極身近な世界の事が語られているのが特長です。

謎を解くと言うテーマがあるので、話がテンポよく最後まで
面白く読めるのですが、なぜ麻薬中毒の話がこんなところで
出てくるのかとか登場人物が物事を決断する事に必然があまり
なく、物語の深みが足りない感じがします。

折からユーロがギリシャの債務問題から危機になり、日本の
円高に繋がったときに、スペインもユーロなんだとか、景気
とか独自の産業とかどんな感じなのだろうかと気になって
しまいました。

指が六本ある人が沢山いる村と言うのが本当にピレネー山脈の
麓にあるのならぜひ行ってみたいと思いました。


『パレスチナ -聖地の紛争』新書 読了

2011年07月12日 09時17分41秒 | 読書

『パレスチナ』を読んだのは、ここのところのオバマ発言や震災で宗教問題を
考えているとどうしてもキリスト教の聖地とその舞台となった地が気になります。

聖書を読むとユダヤ人は兄弟をエジプト人にだまして売り渡し、後に大飢饉でエジプトのその
奴隷の兄弟を頼ってエジプトで奴隷生活をし、モーゼに導かれてエジプトを脱出し、神に約束の
地を与えられて移るも、結局他国に滅ばされると言う歴史が語られています。

ひどい事に、神に約束された地には既に他の民族が暮らしているのですが、神に言われて
それに戦いを挑んで奪い取るのです。

こう書いて見てもとても理解できる歴史ではありません。

人の土地を侵略せよと言う神がいるものなのでしょうか。

しかし、今ないはずのユダヤ人の国がいつの間にかその元の位置にあるのです。

1946年イスラエルの建国がされました。

聖書の舞台のエルサレムは、キリスト教の聖地であり、ユダヤの人たちにも、パレスチナの
人たちにも聖地であると言う重要な土地です。

この本を読むとその歴史と複雑な政治的確執をしる機会を得る事になります。

ただ、後半はやったやりかえしたの繰り返しをずっと読まされることになります。

いったいいつからやられたらやり返していいとなったのでしょうか。

もしハムラビ法典の古い法律が今も生きているとしたら、それは考えなおして
みる必要があるのではないでしょうか。

最近のオバマ氏の発言により大転換を迎えたかのような気がしましたが、
イスラエルを止める決議に一人アメリカだけ拒否権を発動したり、擁護する
立場に変わりなく、平和への足がかりになるはずだったクリントンがキャンプデービット
でやった会議の内容に戻っただけでした。

ブッシュ大統領の同時多発テロに対して愛国者法を成立させ、アルカイダを
名指しして戦争を始めましたが、イスラエルもそれに呼応するかのように
テロに対しては戦っていいとばかりにパレスチナ領内への軍事行動を加速
させました。

ブッシュ後もその過激な軍事行動と侵攻がつづいていたのをアメリカもついに
止めにかかっただけだった事を再確認させてくれました。

もともとイギリスが暫定統治からイスラエル、パレスチナを生むとされていた
のが、パレスチナを含むイスラエルと言う建国を許してしまったイギリス、アメリカ
ですが、それがなぜなのかはやはり解りません。

大国の理不尽さは今までも明らかですが、先日のアメリカのケネディ家の
ドキュメントを見て思ったのは、勝手に人の土地を奪い、世界一の大国に
なったわけですが、その歴史を見るとひどいとだけ言い切れない物を感じ
ました。

奴隷を解放し、公民権を認め、今では黒人の大統領もいる。

かつてはインディアンに施しを受けていたが、今では世界一のGDPを誇り
軍事力でも経済力でも世界一であり、唯一の大国として今もその経済は
拡大を続けるなど、多くの失敗をしていても世界一の豊かさはかわりなく
日本のようにバブル後ずっと低迷を続けると言う国とは違います。

公民権を認めた大統領が衆人環視の前で撃たれてしまうような国ですが、
それでも黒人や民族の差別が少なくなる方向で来ていますし、医療保険も
国民皆保険に向けて動き出しています。

債務国でありますが、経済の拡大は続いています。

リーマンショック後でもGDPの拡大で世界一のままです。

中国の成長で、その座もいつまでと言う予測もありますが、かつてポンドから
ドルに変わったような世代交代はそれを演出する出来事が必要でしょう。

しかし、それを世界が望むかと言う時代の要請もない限り今のアメリカの
覇権は先進国が支え、新興国も支えという風になるのではないでしょうか。

つまりは誰もアメリカのように振舞うのは躊躇しだすか、技術革新で
一機に世界地図が塗り変わるようなこともあるかもしれません。

そんな時代なのに時代の亡霊のようなイスラエルとその紛争がいつまで
続くのか、世界はこんな問題も解決できないと言う無力さを感じます。

困ったこと

2011年07月03日 14時08分57秒 | 読書
『競売ナンバー49の叫び』です。

トーマスピンチョンの本を書評欄で見かけてとても興味を
そそられ、注文しようとしましたが、その値段を見て躊躇
していました。



この文庫本でさえ、945円もするのです。

『逆光』は上下巻でそれぞれ4620円もします。



そして、トーマスピンチョンの入門には適した読みやすい本ということで、
競売を買ったのですが、これがとても読んでいて意味が解らないばかりか
読み進んでもまるで何がどうなっているのかというものなのです。

紹介のページなどにある文化、総覧的な芸術作品のような書き方をされて
いるのですが、はっきり言って意味不明な時代遅れなもののよな感じなのです。

これを読み進んでいかなくてはいけないのかと思うと暑い日々がさらに
暑苦しく感じます。

しかし、本も買った以上は最後まで読まないとなんともやりきれない
気分になります。

挫折感にさいなまれつつ、涼しくなったら読み直そうか、それとも
このまま積んでおこうかという気分です。

読みきったらまた書くかもしれません。


『大いなる不安定』読了

2011年06月24日 12時31分07秒 | 読書


『大いなる不安定』です。

これで連休中に買った本は読了です。

この本はあのリーマンショックの後、NHKのクローズアップ現代などを
見ていた人にはいまさらな内容かもしれません。

図表や数字が少なく、結局はご隠居の風呂場での話のようです。

日本の銀行を政府の補償を付けて海外のファンドに買ってもらった
事を思い出しました。

今バーナンキがやっている事は、日本がかつて行ったバブル処理と
同じであり、政府による無制限の介入と補償です。

日本が行った0金利も2年続けてまだ景気の出口は見えません。

かつて行われた円キャリーがドルキャリーとして行われている。
そして、景気の回復はまだ回復の見込みもなく、2番底があるのか
このまま回復するのかまだ見えない状態です。

しかし、日本がデブレでずっとくるしんでいるのと同様、米国も
デフレに陥り、ずっと景気回復が図れないまま日本のような状態に
なってしまうのか。

気になります。

ただ、日本は巨大な債務があるとはいいつつ、国債は全て国内金融機関による
買い付けで、まだ世界一の債権国であるし、資産もあるのです。

米国は、GDPの83%が個人消費であり、普通に国内経済が続けば、世界一の
座はその経済の循環と雇用も直接作用するのに対して、日本はどんどん
萎んでいく状況は変化の見込みもありません。

そこに来て大震災というファクターも加わり、正に危機的な状況は
さらに余談を許さないという状況ですが、これは復興を期に経済は
回復するかもしれませんし、収縮してしまうのかもしれません。

それと、米国の債務を各国が引き受けなくなったらどうなるか。

巨大になった金融機関が大きすぎて潰せない大きすぎて困ったのは
米国も同じ事なのではと思いました。

巨大債務国になった米国は、すんなり基軸通貨の座を降りられるのか。

この本には基軸通貨たる条件とか軍事力による裏づけとか触れられて
いませんが、中国が今後世界一の経済力を付けたときにどんなことが
起きるのか。

そのつき付けてくる条件とか少し触れられていましたが、やはり力に
よる支配を全面に打ち出して来る事は考えられます。

日本はどうなっていくのか。

『プラチナデータ』読了

2011年06月15日 18時03分07秒 | 読書
最近走りに行っても急に降ってきて
濡れてしまう事もよくあります。

走り出そうと着替えて外に出たら雨なんても何回か
ありました。

昨年は、雷雨で土砂降りの中走り、滑って転倒しひどい
擦り剥きを作ったり、ひざを着くと今でも痛いところが
あったりとひどい思い出もあります。

でも走ってないと色々不満なことが出てくるし、今更
やめる訳には行きません。

その理由のひとつに、脳内物質の分泌という問題が
あります。

よく脳内麻薬が出て中毒になり、走るのがやめられなく
という話がありますが、結構な嘘だと思います。

もし本当ならハツカネズミのようにずっと走って倒れて
しまう人が続出でしょう。

少し考えればわかりそうなものが本当のことのように
まかり通る世の中です。

自分で考えて行動するという事がおざなりになる現代では
人の受け売りやテレビで言っていたからということで行動の
指針とする人は多くいます。

昨今テレビドラマでも東野圭吾の原作によるものが多く放送
されているようです。

そんな関係からか家人が買ってあった本で

『プラチナデータ』を読みました。

物語のわざとらしさとか昔から気になっていましたが、
この本では安易な構成と破綻気味な構成が陳腐な感じを与えます。

扱っている多重人格者とかDNAによる捜査も手垢のついたもので、
何よりプログラムをしていた者からすればデーターの検索で
何かをはじいた時にどのような処理をするかは仕様段階で討議
されているのでこのような事件にはつながることはありません。

つまりは起きそうもないことなのです。

そんな意味では最初の出だしの期待感からは結構残念なお話に
感じます。

都会から逃げた人や管理社会を嫌う人が主人公と出会うところは
映画パピオンを思い出させます。

先日、テレビで原敬首相暗殺の話をやっていましたが、権力者が
暗殺されてしまう社会ってやはりキングメーカーや影の首相とか
操る存在が居る事を想像させます。

今の首相なら殺すまでもないでしょうが。

いまだに辞めるとか辞めないとか次の首相に野田財務大臣の
線とか書く新聞を見るとお前らがやらせているのかよと
言いたくなります。新聞社じゃないですよ。書かせている奴ら。