goo blog サービス終了のお知らせ 

King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『バットマン対スーパーマン』鑑賞

2020年06月27日 10時41分34秒 | 映画

雨が朝から降るとどうしても客足も遠のきふと静かになる午後の

カウチ時間ですが、そんな時にみる海外ドラマも時に違う系統のものが

見たくなります。そこで気になったのが最近の映画ですが、このバットマンと

スーパーマンが戦うという荒唐無稽な映画も見たいものでしたが、BSで最近

やっていたのに見逃したというのもあり、アマゾンで見つけたときには

小さい画面ながら見てみました。

 

そうすると大型化したバットマンが自分の会社のビルをスーパーマンに壊されて

仲間が死んだり町が破壊され邪魔な地球外生物と敵愾心を増すという冒頭のシーンから

あこれは続編の映画なんだと気が付き、先に『man of steel』を見なくてはいけなかったのかと

後悔したものも遅しであらかた物語が進んでしまってからでした。

 

映画でスーパーマンシリーズは何回も作られているもののそれと違うところはまず最初に

いえるのはマーベルの総花的なヒーローがみんな揃って戦うという映画がヒットしたことから

これもDCコミックのヒーローをすべて出して戦うものを作る前段として作られたようで、

もともと無理のあるストーリーながらなにかしらこじつけて最初はスーパーマンもバットマンも

敵対していたというところから見ている側は早く一緒に戦えよとずっと見ているのです。

 

でも無理のあるストーリーということでは今までの映画などでスーパーマンの弱点がクリプトナイト

なる鉱物でこれは宇宙由来のもので今まではクリスタルとされていてスーパーマンが乗ってきた

宇宙船にあるというもので北極にあったりするのですが、カンザスの田舎に暮らすというのは変わって

おらず田舎の父がケビンコスナーで地球に暮らす術を指導され、実の父の保存された意識からは

地球人とクリプトン人の橋渡しとなるよう教えられるというそのクリプトンの父がラッセルクロウと

実に豪華なのです。ケビンコスナーの奥さんつまり地球での母役はダイアンレインという往年のビッグスターが

出ていてバットマンはベンアフレックなのですが、これは誰もネットの感想などでも突っ込まないのですが、

アクションに切れはなく、テンポもずれているのが見え見えでやはり今までのスケールより大きくした分

実際の肉体と鍛錬と特殊なスーツだけで戦うのと宇宙人のスーパーパワーでは太刀打ちできない感じは

強いのです。それをクリプトナイトという放射性物質で勝とうとするのですが、そもそもそのクリプトナイトは

ある富豪から盗んだものでその富豪はゾッド将軍というクリプトンで反乱者として幽閉されていた軍人で

クリプトン星が崩壊して拘束が融けて地球にやってきたというこの映画では最初死体で登場するのですが、

後は怪物の姿で登場するので前作に続く登場ながら存在感は化け物という感じしかないのです。ですが

これは顔をみると日本の田中要次そっくりのマイケルシャノンという脇役で光る存在なのです。それに田中要次に

も似ているので日本人にもインパクトが強いのです。田中要次より役者としての実力や演技力は上でしょうが

この作品では死体の役としてセリフはなくギャラが発生したのか不明です。

題がバットマン対スーパーマンとなっていてバットマン中心の物語として始まるのですが、物語のリズムや

描写が断片的だったり回想シーンだったり弱点として肉親や恋人やそれぞれとられたりという物語的に

すっきりとしない部分もあり、見ていて爽快な気分になったり、破壊や悪の崩壊でカタルシスに至るという

感じでもないのです。それにこの手のスーパーヒーローものにつきものの科学的整合性がないというのも

毎度のことでないついでに次々にスーパーヒーローを時代も合わないのに無理やり登場させたりして、力のない

人間は特攻していくというなんともやりきれないシーンもあります。最後の敵の葬り方も特異点をつくりそれに

吸い込ませるというのも宇宙をあちこち旅するというのもスーパーマンと同じところにたどり着くというのも

すべて漫画だからできることでそんな無理を思えばくだらないとなるのですが、一応最後まで付き合いみて

しまったのでした。


『ティアーズオブザサン』鑑賞

2020年06月26日 23時39分36秒 | 映画

この映画は何度か見ていてなぜか今回印象に残ったのは最初に戦争映画なので

配慮したという内容変更のテロップが出たことです。

つまりいくつかのシーンをカットしたことなのですが、それがどういう経緯で何に配慮したのかは

不明なのです。米の戦争賛美だとかイランの情報操作とかいろいろ言われていますが、昔見たときにも

二つのバージョンがある事が話題になり、作戦が失敗になるバージョンと医者と王子は救えて大いに成功と

いう終わり方とあったように思っていて今回はどんなことに配慮してどんなストーリーなのかとても気になって

BS12のホームページなども見ましたが、そんな深いことにはちっとも触れていないので解りませんでした。

 

ストーリーはアルジェリアで内戦の激化で米軍が残留米人の救出をするというもので、救われるのが

モニカベルッチというとエキゾチックな顔立ちと気の強そうな勢いのある演技でイタリアの宝石という

ニックネームとともに記憶に強い女優です。

 

現地でアメリカ人と結婚して夫婦でボランティアとして治療にあたっていて旦那は自分を守ろうとして

ゲリラに殺されてしまったという人で一人になってもまだ現地で医療を続けていた人ですが、米国籍があるから

現地の牧師とともに救助目標になりシールズの大尉ブルースウィルスが助けに行くわけです。精鋭ぞろいの

シールズからすれば簡単な任務なはずだったのですが、現地に到着すると女医は自分はいかないといい、

歩けるもの全員を救えと要求し、大尉は大佐に連絡するも救助対象に変更はなく、女医をだまし救出ポイントまで

村人と歩き始める12Kのポイントに着くと女医への説明とは裏腹に女医だけヘリに乗せ飛び立つのだが、村で

虐殺されている現場を見て置き去り現場に戻り女子供を乗せあとは国境まで歩いて脱出することになる。

 

この時点で命令違反な上に途中ゲリラとの交戦など明らかな内政干渉であり、戦争状況になるのです。

もともと米はゲリラに武器を売り続けて来たわけでそれが意に反して民族浄化や石油利権の内戦に発展して

本来キリスト系のイボ族を支援していたものの反政府軍により制圧されてしまうという結果になってしまうのです。

米が行うのは正義とかより自国の武器を売り込むという経済活動がもとになり、世界中で武器供給をしてきた

わけで米の有名財閥のほとんどがそれに関連しているといわれます。デュポンとかロックフェラーとか戦争に

かかわりそれにより今の地位を築き巨万の富を役々と次ぐのも米政治に影響しているのもあらわな秘密です。

 

それを自ら命令に違反して女医を救い村人を救いさらにその中に秘かに隠された人物まで命運を担うことに

なるのですが、彼らのやった行為は人としては正しいように描かれますが、果たしてそうなのでしょうか。

大尉本人が部下に問われ自分のしたことが正しいのか解らないと言います。つまりは目の前の正義のために

やらねばならないと言っているのですが、結論からすると女医も特定人物も助かり自身も負傷するも生き残り

成功したように終わるのですが、部下を多く死なせてしまい命を懸けて守ったものがそれに値するのかとか

部下を死に至らした命令違反の行為とかとても黙って賛同しがたいものです。

 

米はリビアにしろイランやイラクにしろ独裁者を倒し平和と民主主義に貢献したことになっていますが、

全ての根底は親米政権や米の武器を購入する国が味方であり、米の経済発展と資本発展に貢献するのが

アメリカファーストなのは誰でも知っている話です。日本では何の議論もなく米に言われるまま派兵できる

ように憲法解釈を変えたりよその国に基地を作ったり自衛隊派遣をしてきましたが、米の暴露本で露わに

なったような在留米軍を撤退させるとか駐留費倍額負担について否定しているわけで今回イージスアショア

廃止を決められたように沖縄基地も経済効果と防衛効果を考えて自国で決めていい時期にきたのではと

思えてなりません。


サリー・フィールドに見る惨劇

2020年06月19日 23時25分40秒 | 映画

今日姉の家に行き、テレビにネットはつながっているのか聞くと

なんと最初からnetflixが付いていて最初は無料だったんだとか。こういう有料放送の

よいところは光ケーブルや携帯電話の契約と違い実に契約の移動が簡単で解約料などの

縛りもないのです。それに月800円程度と安く、これならNHKに入らずネットだけみる

テレビというのも今後できてくるでしょう。それに対抗すべくNHKは受信料を下げたり

ネットでいつでも見れるようにオンデマンド化したりしていますが、いろいろ考えると

やはり高い気がします。

 

ネットにつながる環境があればテレビもネットにつなげるのが当たり前で、最初から

チューナーのほかに有料放送のアプリもついているのです。

私も今の環境でより質の高いおうち時間をと考えていたらドコモから電話でドコモ光TVなる

サービスの勧誘を受けました。

 

チューナーとかケーブルとかハードディスクを送ってくることになりました。

 

これで今までのパソコン画面での視聴から大画面に移行できます。

さてもっぱら今見ているのはブラインドスポットとメンタリストですが、これも残り少なくなり

今日はたまたま2020年のドラマ『Dispatches from Elsewhere』別世界からのメッセージを見ました。

最初携帯の画面で見たので全然解らなかったのですが、シモーン役の人は見た目女性だけれど

実はトランスジェンダーだということとジャニス役の人はなんとERのアビーの母役だったサリー・フィールド

だったのです。ERの時にも齢を取り醜くなりそのままの姿での体当たり演技にびっくりして私には

あのトランザム7000のイメージがあったからまさかそれを覆す演技にびっくりしましたが、実は

ただ地のままの演技だったというのが解る今回のあれからさらに皴の増えわけのわからない人の

演技を見せられあのままだという感じを受けるのでした。ERから15年程たちますが、まだ現役で

重要な役をこなすところはさすが数々の賞を取り大物俳優との交流の濃い履歴を彷彿とさせます。

 

このドラマの筋とかテーマというのは最近の人には通じないらしくコメント欄には酷評が多くみられ

しかし、これは村上春樹の小説と同じ手法とテーマであることに気が付かず、何を表現されているのかも

気が付かないようです。最近の人は本など少しも読まないというのが良く解ります。

 

 


アーチーパンジャミ襲来

2020年06月05日 00時26分03秒 | 映画

テレビの録画もDlifeもなくなり、夜もアマゾンビデオを見ています。

 

今見ているのは『ブラインドスポット』です。シーズン1がジェーンの逮捕で終わったのですが、

シーズン2はどう始まるかといえばなぜかジェーンの身柄はCIAによって拷問をされているという

設定です。それが三か月にも及ぶというのですが、どうもこれは話に無理があるとしか言いようがなく、

ジェーンの立ち位置というのが見ている人の共感を呼ぶ設定で、ストーリー的に要約して記すと

そもそもニューヨークのタイムズスクエアに全裸で刺青だらけの記憶喪失の女が捨てられていたという

衝撃的な始まりながら、記憶がないけれど彼女のスキルはヘリの操縦からジェット機の操縦と

ロシア語や中国語やスペイン語などの語学能力、格闘技や銃の取り扱いやその射撃能力など高いものが

あり、その全身の刺青からテロが次々に阻止され命を救っていきます。当然FBIの仲間ともいい関係を

築き上司や接触してくる仲間と蘇る記憶と本人は当初作戦通り、ウェラーの隣人ティラーショーを演じ

親しくなります。

 

しかし、シーズン1の最後の方でウェラーの父親が死ぬ間際に自分が殺したと告白して一気に立場が暗転し、最後は

逮捕に至るわけですが、要約サイトやネタバレブログなどで書かれているような筋書きにするとどうも

このシリーズのジェーンの立ち位置と観客との共感が表現できず、物語の味も損なってしまうように思います。

物語の稚拙さや実際のお役所仕事の杜撰さなどが加味されておらず、物語の突飛さや勢いばかりが先走り

ますが、こういう勢いで見てしまうのもサスペンスでは大事です。

 

細かいことは省き、シーズン2を見始めて一番の衝撃はカリンダシャルマのアーチーパンジャビがチームに加わり

ます。役はNSAのナズカマルとしてジェーンをCIAから救い、またFBIの元のチームに戻してくれます。これは

スパイとして送り込まれたジェーンを二重スパイとして利用してテロ組織をつぶすためということなのですが、

そもそも派手な刺青と記憶を消してまで潜り込ませる必要性とか他の潜伏スパイなどもいることから物語の信憑性も

より薄くなったのですが、それを引き締めるアーチーパンジャビの存在です。

 

この物語の魅力はジェーンが当初の予定とは違う自我に目覚め、世の中のテロをつぶすことに正義と正しい道を行く

正当性を持つことで見る側の共感を作り出しています。つまりは我々視聴者は実に頼りない立場のジェーンに感情移入し

正義を実行しているという共感を抱かせることです。実際には悪の手先になり、その計画の一部を着実にこなして

テロを阻止しているだけのようですが、これはブラックリストと同じでFBIを利用して商売敵を次々に消す情報提供に

似ています。

 

それにFBIの違法捜査や秘密のファイルとか謎が絡んでいてどっちが正義か何が正しいのかという謎と正義のせめぎ合い

という複雑な構図をジェーンとともに不思議な暗号の刺青の謎を解いていくというストーリーです。

だから単純にまとめサイトのようにジェーンがスパイとして送り込まれたといわれてしまうと先の面白さもなくなって

しまうのです。これから見る人はその点おきを付けください。何の先入観もなしで見るのがよいです。


五月の風に吹かれてみる夢は

2020年05月30日 17時08分10秒 | 映画

私のジェノベーゼ計画は暫し頓挫し、明るい兆しもありませんが

庭を整えつつ、すっかりバジルの区画は空けてあります。

同時に植えようとしたハツユキカズラやテイカカズラ、ヤマボウシなど

どこにやろうかといった空き地計画と植えずに植木鉢で待機の

ガーベラなど見てまた思ったこともありました。

 

ガーベラの大きな大げさな花はタンポポと同じで朝開いて、夕方には

またつぼむというつつましさで外見とは裏腹に清楚な態度が妙にいじらしく

バジル植栽地にどう配置するかという考えもしばし優先順位が揺らぐことになり

果たして良い苗が揃うのかさえも今の時期となっては微妙となってきました。

 

それでも秩父地方などは阿保あたりの田んぼではまだ田植えをしておらず

かえるばかりがやかましく鳴いています。鳴くのは昆虫も今盛んに色々なのが

鳴いており、昔から夏のセミと秋のコオロギ程度のやかましさや鈴虫などを

楽しむ記述はあるもののこの時期の虫に関してものがたりなり、昔の人の日記にも

この時期虫の音を楽しんだものがないのです。それは偏に新緑と森を吹き抜ける今の

季節の風の心地よさに酔うばかりでたくさんの花が咲き楽しむべきものがたくさん

あり虫の音まで触れるに至らなかったからでしょう。しかし、実際夜にはカエルや

虫の音はやかましいほどで昔の人はこの時期の夜をどう過ごしていたのか気になります。

 

昨日今日の天気では晴れていてもぽつぽつ雨が降ったり遠くで雷鳴が光っていたり

という安定しない天気ながら薄着でカウチの上で風に吹かれながらゆったり過ごすには

とても良い気持ちのいい日です。風に吹かれながら夢心地で本でも読んでいたいところですが

そうもしておられず、隙間時間にせいぜいビデオを見る程度です。

 

それも見始めた『フォーリングウォーター』『ホームカミング』は退屈で期待した

程のものもなく、アマゾンオリジナルでジュリアロバーツ主演ということで期待した

ホームカミングは自分も何か薬を飲まされて記憶をいじられているような気分になる

息苦しいようなドラマです。見ていると何も起こらず、人が死ぬわけでもなく静かに

上司と部下の電話のやり取りとか、調査をしている政府の役人の上司もはやく捜査を

止めるようにと指示しているようなそんな事件を自身の性格から聞き込みをやめずに

関係者に次々と当たり膨大な資料をコツコツと調べていくさまも何も明らかになるでも

なく、どんどん犯人が追い詰められていくことも事件があらわになる様子もなく、

演出のためかふすまの奥から回しているような画面割と合いまりとても息苦しさの

募るドラマなのです。

 

事件は起きないし、アクションや活劇でもなく、謎が次々と出てくるわけでもなく

最初から何が問題なのかも解らず華やかさもカッコよさもなくジュリアロバーツの

今では老けてそのエキセントリックな演技が際立つだけでこんな人あまり見ていたく

ないそんな人です。終わりのスーパーを見ているとシシースペイセクの名があり、

 

 

あのキャリーの人だと思ったもののどの人と最終回まで解らなかったのですが、

最終回に上司と立場が逆転した受付嬢があなたの処分ですと紙を差し出すときに

ニターと笑う演技にこれがキャリーだとピンときました。そんな地味で怖いもの好きの

ひとにはぴったりのドラマですが、この五月のカウチの上では良い睡眠導入剤になる

ことも確かです。そして、フォーリングウォーターも夢が主題でシーズンワンでは

謎の子供を救い出すという謎の企業やFBIや特殊部隊といった人から刑事まででてきて

結局救い出された子供は世界を変える力があるということだったのにその力はシーズン2

で明らかになるのかと思えばこの子供はいつもお留守番で何の活躍する場面もなくタカと

いう刑事もマツヤマという名前なんだという事が解り日本人なんだと思っても何の親しみも

湧わきません。それはウィルユンリーが演じているからで日本人らしさは日本人から見れば

少しもないのです。それでもファイブオーやダイアナザーデイから全然若さが衰えないのは

不思議な感じです。


『フォーリングウォーター』ふたたび

2020年05月27日 13時07分10秒 | 映画

シーズン1を見て強い印象を持ったこの『フォーリングウォーター』ですが、シーズン2の

配信があるのは知っていましたが、なかなか見始められませんでした。というのもすっかり

ストーリーを忘れてしまい、謎の団体と夢の中の子と刑事タカと寝たきりの母と緑の靴の

宗教団体とか特殊部隊出身の男とFBIとか起きたことは大体つかんでいるものの途中になった

話の伏線とか結論のないままのものも多く、結局どうしたんだっけというイメージが残り

見始められなかったのです。

 

余り寝不足でなく、気分的にも仕事の時間的にも余裕のある時にと取っておいてやっと先週あたり

から見始めました。すると主人公クラスの味方としてタカ、特殊部隊の男と、夢から救った男の子と

その母親が善玉で謎の団体とその殺し屋のようなシャドーマンなる謎の男との攻防が始まります。

 

そもそもみんなが追っていた男の子は世界を変える力があるという特殊な存在でその母親が

息子を取り戻してシーズン1は終わっており、よいよその男の子の能力とかさらに夢から広がる

世界がどうなっていくのかと始まったシーズン2ですが、何か方向性の定まらないようなぐらぐらと

はぐらかされ続けるような物語となってしまっています。

 

一方dlifeからの引継ぎでみたメンタリスト、エレメントリーは安定した面白さがあり、どちらも

新たな波乱を含みつついよいよ最終シーズンというところになりました。そちらはまたまとめて

感想を書くとして、同時に見たものとして『ハッピーバレー復讐の町』というBBCのドラマが

強い印象を持ちました。

 

これはイギリスの田舎町の警察官のドラマで娘が自殺してしまい孫を面倒見ることになり、刑事を

辞め制服警官に戻った女性の話です。孫が学校で面倒ばかり起こし常に呼び出しを食らい善処を

迫られるシーンや田舎町なのに麻薬がはびこり、それを流しているのがギャングなどではなく、

一般の企業が支配して流しており、末端の売人程度は捕まるもののその実態は警察ぐるみで守られて

いて誰も手が出せないという設定です。

 

そんな中で、警察署の副部長という現場を指揮する立場にあり、現場を封鎖したり、証拠を確保したり

という末端の仕事をする中、かつては自分も捜査をしていて悪を防いでいたという自負心とか能力の

高さをにじませつつも現場で犯人を追いかけたり薬の売人に暴力を受けたりとボロボロになりながら

活躍するさまを描くのですが、部下を叱ったり捜査についてかつての刑事時代の捜査を指示もないのに

自身の娘を死に追いやった犯人の行動を追ってしまったりという人間臭いというか現実感のあふれる事件

と現場の感覚が新しい、というか米のドラマと違い主人公はくたびれた中年のおばさんで決して美人でも

スタイルがいいわけでもないし、潔癖な正義感や特殊能力があるわけでもないという現実感が漂うところ

に魅力があります。

 

ただ、気になるのはイギリスというか西欧先進国にこれほど麻薬がはびこっているのかという危惧と

議員が麻薬所持で逮捕されたのに日本では考えられない上からの圧力でなかったことにされるというシーンは

現行犯で決定的証拠が出ても権力と薬に甘いというのは本当かと思ってしまいます。

 

もともとキリスト教的には同性婚や離婚はタブーであり、それらが今段々合法として広がりつつあり、

大麻も尊厳死も安楽死も宗教的教義を越え法律として国が認めるようになってきています。死刑が廃止

されたり司法取引など巨悪のために小さい悪は見逃されたりとそんな捜査手法も世界では合法で活用される

べきものとされています。そういう世界の最先端を知る意味でも日本の制度に進歩を促すためにもこういう

ドラマは味わっておくべきだと思います。


ダコタ・ファニングとなくした時間と

2020年04月09日 11時43分07秒 | 映画

空き時間に見る映画と海外ドラマも三月末の突然のD-lifeの終了でこれから

どうなるのかという感じでした。つまり、そもそももうBSは見なくていいのではという

感じすらしていたのです。というのは昨年のNBAが楽天によりNHKから放送がなくなり、

BSにもう見たいものはないのではと思えるのでした。でも、BS12とかスターチャンネルで

見る映画とかたまに印象に残るものもあり、さらに最近4Kテレビを入れたうちのようすを

みるとどんどんチャンネル数ばかり増えてしかし見たいものは有料コンテンツにあるかの

ようなそんな印象を与えます。

 

かつてのWOWOWより今の有料コンテンツもネット配信に移ってきていてその料金も月いくらと

実に安くなっています。つまりはNHKで受信料を払うよりネットだけという人も増えているのでは

ないかと感じます。

 

つまりそれだけ日本のテレビ放送は地上波も含め衛星放送もろくな番組はなく、スポーツ中継も

もはやわざわざ見たいものもないといった感じです。

 

それに世は新型コロナウィルスに侵されスポーツどころか外出もするなという息詰まる世界に

なったのですから、かつて茶の間というのがあり、家族が揃ってみるドラマとか毎週楽しみにする

番組があった頃がなつかしいとおもったりします。

 

そんな中みた映画の感想を書いておかないとついこのふさぎ込んだ世の中の中どうしていたか

あとで気になったときにあの時見た映画でどんなことを考えたというのが非常に重要な気がして

ここに書き残すことにしました。

 

昨日見た『500ページの夢の束』という映画にダコタ・ファニングが出ていました。天才子役と

して人気を得た彼女が演じた新境地というようなこの映画ですが、テーマになっている自閉症児の

行動を描くという最近の海外ドラマとか映画とかに多いものなのでつい色々な海外ドラマのテーマと

交錯してD-lifeのこととかグッドドクターのこととかついつながっていろいろな想念の渦となって

くのですが、これがひとつ『タリーと私の秘密の時間』ともつながっていくのでした。

 

これはシャリーズ・セロンが体重を増やして挑んだ妊婦役で二人の子持ちでさらに三人を出産する

主婦の役で、しかもその子供の一人が自閉症というそんな行き詰まり的な状況でどんなことを描き

たいのかと思ったらこれは妄想なのです。こんな行き詰まりのところに現れた今どきの若いベビー

シッターがとてもできる子で容姿や振る舞いとは裏腹に仕事は完璧という仕事ぶりで朝になると

いなくなっていて、それでも光る仕事の後が残っているという状況にさて物語はどう進むのかと

引き込まれていくのですが、見終わって果てこれってこれでいいんだよなあとどうしても気になる

そんな内容で、ネットでネタバレの感想を見てもずばりとこうだというものがなく、私が見たように

見た人は少なく、旦那がくそだとか育児は大変だとか主婦を応援する声ばかりなのです。私がみる

ところこれはテーマとしては追い詰められた女の人の精神状況であり、精神の力とは想像を絶する

力や効果を出したりするというところだと思うのですが、つまりこれを見てもそのものずばりの映像

より自身の脳内変換が必要であり、それを楽しむのも計算されているところなどが評価されないと

すごくつまらない映画で済んでしまうのです。だから表面的なシャリーズ・セロンのおばさん体形とか

それをさらす意味とか映画を見て妄想する自分が現れないとつまらないことになってしまうと気が付く

ことがこの映画のテーマだと思うのです。

 

するとダコタ・ファニングの天才子役で今更自閉症児の演技などされてもというのも実はその見る側が

する妄想につながり、最近のD-lefiで流れたグッドドクターとかビッグバンセオリーとかを引き合いに

出して妄想することがないとただの時間消費になり、彼女たちが過去の栄光に生きることなくまた

新たな自分を演じ、それが過去のすばらしさを輝かせるのかもうこんな役しかできないとみるのか

見る人が創造するまた違う映像体験ということでみるとぞくぞくとした想像の連続になっていくのです。

 

その点日本のドラマとか映画はよくその規模とか予算の低さで太刀打ちできないと逃げを打って

いますが、そもそもの発想が違うのではないかと感じます。黒澤映画が世界を魅了したようになにも

ふんだんな予算がなくても生み出されていた時代はあったのです。そんなことをこの二本の映画から

思うのでした。

 


スターウォーズエピソードIXスカイウォーカーの夜明け

2020年01月30日 12時49分51秒 | 映画

昨年暮れに公開され、最初出たネット評は酷評で、あれという感じでしたが

それはすぐに記録的ヒットという評に変わり、見に行こうという気にさせました。

しかし、それは引越しという大事業の渦中にありなかなかかないませんでした。

昨日の夜やっと出かけたのですが、これも道路事情が悪く十分に夜走ることができない

ことなどが影響しています。

 

なにやら秩父ウニクスにも映画館を作る動きがあるようですが、毎度出かけるたびに

感じる映画館の入りの悪さを思うと秩父での事業が存続可能なのかと危ぶまれます。

そして、また感じるのはこの上里ウニクスのポケモン人口の多さと環境の良さです。

というのはポケモンgoを効率よくやるにはレイドバトルの活用は欠かせないわけですが、

秩父だとジムが多いのにレイドバトルで勝利するには一人だとマークが一つか二つがせいぜい

で、それ以上のレベルの戦いは参加者が望めるジムというと非常に限られているのです。

 

それでも高校生のように仲間がいればそんなこともないのでしょうが、私のような遅れて始めた

人はなかなか周りに共に戦える人を得るというのは至難の業なのです。

 

ところがこの上里ウニクスだと映画の前に食事してその合間にレイドバトルをしてといったことが

可能で、参加者も非常に多いので最難度のレイド戦でも簡単に勝利できてしまうのです。

秩父でそんなことが望めるのは西武秩父駅とショッピングモールくらいですが、運よくレイドが開催され

さらに参加者もいるかというのはなかなか難しいと思います。

 

そんな中、過去ここでレイドをするとどんなレベルでも必ず参加者がいて、お、ここならという気にさせて

くれるのでした。

 

そんな興奮の中、レイドを終えてポケモンもゲットしてスターウォーズの始まるスクリーンに向かいました。

前作の記憶もほぼあやふやになって予告編も予備知識もなく見ましたが、まさかマーク・ハミル、

キャリー・フィッシャー 、ハリソン・フォードといった俳優が出てくるというのは意外でした。

 

まあ人気シリーズでレジェンド的なオリジナルスターが顔を出す例は最近多いものの、これって

やはり焼き直しが意外と儲かり、さらにファンもオリジナルのカメオ出演を望んでいるということ

の表れなのでしょう。

 

つまり色々な疑問や矛盾は目をつむり、このスターウォーズワールドを楽しまなくてはならないのです。

 

依然としてあるSF的失敗とか重力問題など絶対ありえないことがファンタジーのように堂々繰り返され

血の問題とか暗黒面からの立ち直りとか今までもう何度も見てきたシーンの焼き直しを今回もまた

見させられたのです。

 

まあそれを望んで映画館に出かけている人がほとんどなのでそれを裏切るストーリーなど作られるはずも

なくジョン・ウイリアムズの映画音楽はまさに映画音楽でこの絵ではこの音というのがもう決まりごとのように

古臭い聞きなれた音が展開していきます。これなどはかつて最初のスターウォーズを見たあの興奮とその時の

自身の青春時代とやはりどこかで重ねて齢取ったキャリー・フィッシャーやマーク・ハミルの顔を見て歴史を

感じるのと同時にそれらはどうしても重なるのです。

 

秩父のウニクスも上里並みになればと願いつつ映画館を後にしました。


『マネーショート華麗なる大逆転』鑑賞

2019年11月10日 20時58分26秒 | 映画

朝から電話のお問い合わせがあったので移転作業も中止して待機中にビデオにたまった

映画を見ました。

これはリーマンショックのもとになった住宅ローンのサブプライムローンが破綻して金融恐慌となった

出来事を描いています。日本でもこのローンの仕組みを何度も見てきましたが、それにしてもひどい仕組みで

世界中の資金がこの商品に投資して儲かるから中身は何でもよいという状況でした。それがもとで米の住宅産業が

バブル状態で一気に不景気は全産業に及んだのでした。

 

ローンが滞り住宅を失った人は600万人といいます。ただし、これにより今まで家の買えなかった移民の人が郊外の

大きな家を買えたというリポートも見たことがあります。

 

このように破綻して職を失ってもその労働人口の流動性や再生が早いのも米の特長です。日本ではリストラで職を

失い元のような収入と職を探してもとても同じ程度の収入の役職は望めず、違う職種や派遣などの非正規の職にしか

就けません。中間管理職など経歴や知識、経験を生かした転職など望めません。しかし、現場仕事や介護などどこでも

人手不足という状況は慢性的で働く人もいないとされます。

 

それと一度負けるともう再生できず、自身の能力でどうにか起業するなど自分で切り開いていくしかないのです。

 

それはぬくぬくと企業の中で自分の仕事をしてきた人にとって自分でやりたいことを自分で仕事を切り開くというのは

至難の業です。

 

この映画を見ていると私の当時の仕事の事とか社会と不動産業界とか金融業界や投資の仕組みとか考えることが

あふれて複雑な思いで考えてしまいこのストーリーを単純と楽しむことができません。それに字幕に出てくる

CDOやCDSがどんなものでどの人がどの担当で誰がどれにどう投資したのかも良く解りません。

 

そんな金融業界におかしいと気づいた人が三組がいてそれぞれこれは破綻するだろうと警告と指摘をしてそれと

逆の投資や空売りを仕掛けます。しかし、これがセリフからはどうゆうことなのかどうしたら成功なのかとか

どの程度儲かったのかピンと来ません。

 

ブラッドピット、クリスチャンベール、ライアンゴズリンといった有名でイケメンの役者がそろったのに誰がどの

役かとすぐわからないし、ブラッドピットは元銀行員で有機栽培の菜食主義者というのはすぐわかりましたが、彼が

どうやって投資家に保証書や投資を用意したのか何を売買したのか具体的には解りません。

風変わりでロックを爆音爆音で聞いている投資家というのもずっとジム・カヴィーゼルだと思ってしまい、最後の

スーパーで探しましたが、出てきませんでした。これがクリスチャンベールだったと後で気が付きました。それだけ

みんないつもの雰囲気と違う演技であり、スーツでさえない役というのがカッコよさやアクションがなく解らないの

でした。

 

現在トランプ政権下の米は経済が絶好調で失業率は最低で景気はいいといいます。株価も史上最高値を更新しています。

実施されている政策はイランとの核合意を一方的に破棄、イランに経済制裁を科し、中国にも貿易不均衡是正を求めて高い

関税を課しています。日本にもTPPを離脱、日米貿易協定を結び自動車関税はゼロにはしませんでした。この交渉と同時に

韓国や日本の米軍駐留費の増額や武器購入を求めています。自国に優位にならない物に対しては徹底して攻撃してその立場の

強さから強硬に交渉して自国優位の取引に持ち込み、支出する国際協定はことごとく脱退してしまいました。世界は開かれて

関税などはお互いにゼロにして人・物・金の流通を促進するという先進国の合意もアメリカンファーストという自分だけと

いう態度に出たのです。

 

それが将来も持続可能な成長戦略なのか、世界が同時にアメリカに対して敵対してきたらどうするのかという危険をはらんで

いるもので、経済に対しては今の日韓がそうであるように敵対するより友好的に交わる方が相互利益が増すのです。今は

世界がアメリカにおもんばかっているので表面化しませんが、世界が同時に敵対してアメリカだけ除外して来たら途端に

経済は行き詰まり不景気になってしまうでしょう。これは世界のリーダーであり、覇権国で基軸通貨であると世界が認めている

からでそれもドルから元にすると世界が米に歯向かったら成り立ちません。つまりは相手の足元を見たやりたい放題で一時的な

態度にまだ世界が付き合っているにすぎず、こんな景気も長続きはしないでしょう。

 

破綻した住宅ローンやサブプライムローンもな名前を変え違う銀行が売り出しています。この映画で破綻を予測して動いた

人の主張のように金融業界に新たな規制や仕組みは作られず、銀行が少しなくなっただけなのです。800万のひとが失業したと

字幕に出てきますが、彼らはすぐに次の職を見つけたのです。日本のように課長や係長が次の会社で課長や係長になれないのでなく

彼らには次があるのです。

 

それが米の経済の強味でしょう。また何事もなく新しい投資がされていく、日本のように廃墟がいつまでも廃墟のままではなく

誰かの投資の後も再生されまた発売され買い手が付くのです。それは投資物件だけでなく人にも金にも言えます。

 

日本はそんな米のスタイルをまねはしていてハロウィンパーティーとかなんでも導入しますが、それはまねでありスタイルその

ものではなく、日本ではいろいろ排他的でまだまだ人も受け入れておらず言葉も日本語だけという態度も強いといえます。

 

災害の多い、年寄り国家となった日本はまた新たなシステムを取り入れないといけなくなるでしょう。

そうこの映画を見て思いました。


『リミットレス』鑑賞

2019年11月09日 23時54分55秒 | 映画

ブラッドリークーパーのリミットレスは映画ですが、ドラマシリーズのリミットレスの方を

ずっと見ていてそれにもこのリミットレスの主人公が大統領に近い上院議員という設定で

出てきます。ドラマの方はFBIのコンサルタントでその薬により脳を活性化して事件を解決するという

ものです。この薬は副作用があり、その対処薬はその上院議員が持っていてそれと引き換えに

FBIの捜査をスパイさせられるというストーリーです。

 

つまり、映画の方が先行でのちにその後日談としてドラマシリーズが作られたのです。

 

映画の主役はアメリカンスナイパーやたった一つのプレイブックなどの主役ですが、それがその二つの

人だと納得するのにしばらく時間が必要で、それだけ印象がこの映画と違うのです。

この映画では洗練されたやり手の役ですが、前の二つの映画では不器用で武骨でスマートでない

大男の印象です。ところがこちらは大統領を目指すエリートであり、髪形も目の色も違うので印象が

違い、二つの映画の人と結びつかないのです。それだけ演技が素晴らしいのと目の色というのが

人の印象で大事だということが言えると思います。

 

脳の機能が普段100%どころか20%も使われておらず、あのアインシュタインでさえ20数%だというのは

有名な話です。そのアインシュタインの脳はバラバラにされそれぞれ研究者の手に散り散りになったといいます。

それを集めるプロジェクトがあり、今では一か所に集積保存されているそうです。それも天才の脳という信仰の

ような作用が働いたせいでしょう。

 

それだけ人間の機能にはまだ未知な力が残されそれを活性化した時のパフォーマンスを夢見る人がいると

いうことでかつて同じテーマで『ルーシー』なる映画もできました。

 

同じようにサイバーパンク系のSFでは人の脳より大きな脳を持つイルカの脳で戦術兵器を作る話がありました。

イルカは人間より多くの部分を使っているという研究もあり、それにより人間と違う音波による交信を可能に

しているという説もあります。それは通信でなく意識レベルが違うという見方もできます。人間とは違う

交信で思考も言葉や数という概念も違い幸せ指数もそれとは違うものを持っている可能性があります。

 

人間とは違う距離を自分の力だけで移動しより広く高い知性を身に付けているのかもしれません。

 

ただ、人間は自分の力以上の電気や蒸気などの機関による運動とか道具による移動を身に付け思考の代わりに

コンピューターを作り、宇宙にも飛び出せると主張する人もいますが、それよりイルカの知性がたかいという

反論になるでしょうか。

 

遺伝子という本で最後の方で日本のiPS細胞が出てきて日本はその分野でも最先端を行くとなるものと

思っていたら中山ファクターで細胞をさかのぼらせ元の原初の細胞に戻すことに成功したという少ない記述

だけで、それもその遺伝子にがん遺伝子が含まれていてよくないことのように解説していたのが印象的です。

世界では万能細胞というとES細胞が主流で今でもその研究がされていてそれが最先端のようです。日本人は

日本が万能細胞でトップを行く研究をして現にいくつかの治療法では試験段階に入ったという認識ですが、それは

世界には通じてないようです。

 

このように日本というのはその手法が独自過ぎて世界に理解されないいわゆるガラパゴス化という現象をときに

起こしているようです。それはそもそも日本語だけで海外にうってでるひとが少ないことや人を押しのけて自分を

主張するような環境にないなど様々な特性が重なった結果だと思います。

 

本来の優秀さを示すためにも今の教育方法とか共通テストの論戦のような低次元でないものをして今後の世界に

対処してほしいものです。


『羊の木』『サバイバルファミリー』ついでに『サ道』最終回の感想

2019年10月22日 09時56分56秒 | 映画

今朝はまた雨です。昨日は引っ越し作業で全身汗まみれになり走るのを中止、

夜中の強い雨でなぜか寝付かれず、この雨でまた作業が遅れ全体の計画も遅れて

しまうことをずっと考えていました。今月中に焙煎事業を新店舗に移すのもこの

雨続きで今月移行が遂行できるのか不透明になってしまいました。そんなことを

つらつら考えて先月と今月の違いがあまりの変化とそれを人生というステージで

見た場合とか比較しているのでした。

 

ただ、考えてみると当初の予定の変化とアクシデントから今のこの店舗とこの場所を完全に明け渡すと

いうこともなくなり、きれいに全部移転させることもないとなると果たして店は

移転するべきなのかということもふと考えてしまうのでした。

 

この雨の朝、いろいろの予定も実は今日は即位礼正殿の儀で国民の休日だというので

また全体の行動計画が変更を強いられ世の中と同じで休日モードとなってしまいました。

雨によりお客様の出足も少なく、時間も空いたのでここのところ見た映画の感想など

書いておきます。

 

『羊の木』というのが一番最近見たアマゾンプライムの映画です。

これは名前からつい見てしまいました。我が家の上の羊山と秩父の羊太夫の伝説から

三四郎や村上春樹までなにかと縁のある羊を題にする作品には強い引力を感じます。

昔から羊がいた羊山公園はなぜ羊山公園なのかというのは諸説あり、羊がいたというのも

その起源もはっきりとした起源とか時期とかの記録も定かでなく、だれが何のためにと

いう問題もあいまいなまま、ただ昔から市民の憩いの場であり、そこには羊がいたという

ところです。そこにまつわる思い出とかイメージは実に色々な物を含み、なぜか今でも

夢で何度となく見るその山をさまよい体験したイメージとか出会ったこととかいろいろなストーリーが今でも

展開しているステージなのです。

 

そんな羊が木に生るというイメージがどうこの映画に絡んでいるのか不思議な感じと謎的に

引き込まれてつい鑑賞に及んでしまいました。

 

出ている俳優陣の割にストーリーとかテーマが実際に何なのか、何が羊の木のイメージと

重なるのか全然意味不明であり、現代的なテーマながら何を意図したのか最後まで不明と

いう感じの悪い消化不良でつまらない話でした。それなのに羊の木の意味を知りたくて

また原作も読んでみるということに及んでしまいました。そして、原作を読み作者のインタビュー

記事などを読んだところでああなるほどと感じて何がしたかったのかは了解しました。

ただ羊に起こされた私の感情は何かと収まらず、ものすごい消化不良のままとなるのでした。

 

そのしこりの事を書くと長くなり、傘に傘を重ねるようなことになりそうなので次にその前に

みた『サバイバルファミリー』に移ります。これは当時映画館で何度も予告編を見ており、テーマ

としても面白いと思っていたので、プライムにあったのでちょっとした空き時間に見たのでした。

 

しかし、これが期待したものがすべてなく、これは何のために何を描くためのものかという疑問が

残るのでした。つまり現実的でなく、いきなり電気が使えなくなる世界を描くのですが、なぜか

主人公家族は高速道路を東京から鹿児島まで自転車で向かうという設定にありえないおバカ設定に

最初から物語についていけないのです。電気の消えた理由が太陽フレアによるものということですが、

もしそれが原因とするならものすごいパニック映画となりそのパニックぶりを描くのが主題でしょう。

ところが電気と電気製品やデーターが消失した世界を描くことなく家族がその世界で無傷でお気楽に

自転車で鹿児島に行くという発想がまずありえないことであり、電気のない世界を生き抜くことがテーマ

でないばかりか、電気が使えない状況で旅をして家族がまとまったというテーマを描きたいという

監督の意向はあまりばかげていてそんな設定にしないと描けないテーマだったのかお金をかけて

作る作品だったのかという作品の存在意義が最初からないようなイメージなのです。

 

実際に毎年夏の暑さだけでも死者が出て、台風や前線の接近で大雨が降り、その他火山の噴火や地震と

災害で毎回死者が出ている現在ではもっと国民の安全は切実なテーマなはずです。自然災害が身近となり

現実に長期停電を経験している人も多くいる中、こんなおバカな家族のことなど誰が見たいと思うでしょう。

 

まず電気がなくなるとお金は何の役にもたたず水や食料が一番大事という世界を描きたかったのか、

そういう世界では家族が一つにまとまるということを描きたかったのかいずれにしろそのどちらも

現実味とか切実とした世界とはかけ離れており、そんなお気楽なことで世の中済むはずがないという

現実を実際に今の人たちは生きており、被災地の人の苦労は今も続いているのです。

 

かといってそれが悲劇として描くものではなく、実際には起きるべきして起きていることで、

高村薫の『土の記』のごとく描いてしかるべきなのです。

 

私はことあるごとに地方の貧しさとか都市部との格差とか考え地方の不利をいつも思うのですが、

それは必ずしもハンディとはならないことも最近感じます。というのは地方ではよい教育とか

ビジネスチャンスとかやはり不利で地方から飛躍したり、能力を生かすことも無理があるとずっと

思っていましたが、現実に地方で生き生きと生き抜く若者の生きざまとかを見ていると地方だからと

言い訳をしていることの方が強く、実際に進路も既定の進学校に通い良い大学に行き、一流企業に

就職するという考えの人より、あえて通信制の高校に行き、高校生のうちに起業する人が現実にいる

のを目の当たりにして今はそれだけ自由であり、学歴社会だとかいう身分制度が残る国だと国際競争力も

なく埋没してしまうのです。

 

今や企業がネット資産を保証する時代になり、もはや国の役割とはどんどん境がぼやけてくる傾向にあり、

実際の国土面積とか経済規模とか軍事力という画一的基準が当てはまらない事態はどんどん増えていく

でしょう。そんな事態ながら日本の考えはこんなおバカ設定の映画しか作られないというのはなんとも

情けない話です。先の羊の木の原作も描きたいのは身近の犯罪者の存在に対して感じる肌感覚というもの

でした。つまりこんな肌感覚が今後新たなコミュニティとか人間関係とか新たな発展を見させてくれるの

ではというのが作者の意図であり、それがただのサスペンスや喜劇や悲劇としない映画の世界を作るのが

日本の映画のすべきところなのにと各予算が限られているとか言い訳やこだわりでくだらない娯楽作品

ばかりになっているのを感じます。

 

そんな中、低予算でもヒットするという話題作は今でもあり、これは通信制高校にあえて通うような人も

映画界でもいることを感じさせます。いまや映像のネット配信というのが当たり前になり、映画のように

同時に大勢の人が見て一つの映画がずっと一つの映画館にかかるという状況より、どれだけの人がみたかと

いう単純に面白いものを作る世界に代わりつつあり、そのテーマにしろ大勢の人が一緒に見て感動できる大作より、

空いた時間にひっそり一人で見る世界で誰も見たことの世界を描くという個人的な趣向のものに変化して作る方も

特異な世界とか設定とかどれだけ話題を作り出せるかにかかっておりどこまでやるかの世界でその予算も

一つの映画の脚本に金が付くという形式より良い企画にシリーズで金を集めやすくなっている感じもします。

だからゲームオブスローンズ一話の予算が一つの映画以上の予算で作られたりしているのです。

 

日本でもwowowだけに流れるドラマとか流通方法が変わり、安易にアイドルを主役にしたからと言って

簡単にヒット映画はできる時代でなく、テレビでヒットしたから映画を作るという世界とも違う状況は

解っているはずですが、あまりに内容が伴わない原作の意図を無視しし金をかけているのに駄作が多いと

感じます。

 

さて、これは書こうとしていてそのままになっていたサ道の最終回の事を書いておきます。このドラマは

サウナの紹介ドラマのようなサウナの世界を描いたものでこれは原作よりドラマの方がよいと感じたもの

でした。最終回だけ少し間が空いてやったので危うく見逃すところでしたが、どうにか録画してみたのですが、

この最終回を見たことで全体のこのドラマの価値とかテーマとかをまた考えたのでした。

 

テーマは単純にサウナの魅力の紹介という隙間的なものです。昔からサウナ好きはいて日本にはスーパー銭湯

とか温泉ではないけれどそれをしのぐ入浴施設があり、そこに熱心に通う人たちもいました。この原作は

一つのブームを生むくらいヒットしてプロサウナーという言葉を生むくらいの成功があり、人々はこの

整うというのを体験したいと興味を示した結果サウナの聖地とかサウナーや熱波師なる人が現存し、あたかも

道があるかのように感じたのが実写化も試みられるヒットとなったのでしょう。

 

原作はサウナで整うということをテーマにしたのでなく、自身のサウナへの傾倒を幻のサウナーZを創造する

ことでストーリーとすることに成功したのです。毎回独特なサウナを紹介し、そのオーナーや店主にサウナとは

という質問とサウナーZを知っているか聞くという行動が物語性を与え、別に整う経験のあるなしにかかわらず

物語を見続ける目的を生み出すことに成功し、見るたびサウナの世界の広さと面白さを感じさせたのです。

しかし、最終回は突如整わなくなった主人公がサウナーZに再会を果たし、また整えるようになるのかという

大団円なのかというとそうではなく、その落ちと合わせるとそもそも整うとはだれでも到達できる確実なものか

それともただのサウナ好きの言い訳なのか良く解らないとなってしまい、サウナの王道=整うなのかもぼかした

ところがまた秀逸な感じを受けました。だから原作の漫画よりこのドラマの方が実用的価値の高さや見るだけで

楽しめるしよく映像化したと思うのでした。へたな虚構性やコントのような演技しか

できない俳優が演じる映画が多い中映像作品という意味では存在感が前の二作よりあるのでした。


不死身ネタ

2019年10月02日 10時44分07秒 | 映画

もう見なくていいかなと感じ始めたアマゾンプライムですが、ちょっとした空いた時間に

見た『Preacher』はくだらないアメコミの実写化でとにかくハチャメチャな内容です。

 

『亜人』とか進撃の巨人を見た時には独特の設定を感じ日本独自の発想だと思っていましたが、

このプリ―チャーやfoeverDR.モーガンNY事件簿を見て死んでも生き返るというネタは

いくつもあったことであり、どうやらそんな発想とか元ネタでこれらの物語もできたのかと

いうことでかつてほど新鮮な感動もなく、こういう事だったのかという落胆もでてしまった

のでした。

 

そしてすべてに共通することはなぜ死ななくなったのかという科学的根拠はないのです。

 

ただ、進撃の巨人のようにいきなり主人公が巨人に食われ死んでしまったと思ったら実は

巨人になり再生したというのは一番新しく、全く新しい発想といっていいかもしれません。

 

プリ―チャーではギャングスタ―に神秘的力が授かり、バンパイアという不死身の男とその

意味を探るという神を探すという命題が今までさんざんあった命題ながらハチャメチャで

やりたい放題のようでいて色々な設定の中でも何が真実で何が正義かを考えさせてくれる

バカらしい娯楽作品です。

 

崇高な芸術作品とはかけ離れているものの誰でも踏み入れられる入り口の低さと踏み倒された

道徳に改めて考えて実は簡単に正義をかざしたりしないところに確実な自身の正当な判断が

必要になるところがこういうストーリーの醍醐味です。

 

西欧文化の中に昔から出てくる吸血鬼や狼男、魔法使いなど最近ヒーローものはみんなかつての

ヒーローを戦わせたり、より集めてスペシャルチームを作ったりとやりたい放題となっており

かつての枠組みを外す作風はますますエスカレートしています。

 

それに有料配信という流通制度によりかつての映画並みの予算がドラマ制作にかけられる

ようになり、映画の存在もかなり怪しくなった感じがします。

 

それらネット有料配信や有料チャンネルのドラマに大物俳優が普通に出るようになり、

映画の格とか監督の格とかも段々失われ有名ドラマシリーズや制作チャンネルに出る方が

うまみが強くなるなど我々の生活にも影響する事態になっています。

 

娯楽としての映画が脅かされている現状は今年は特に如実に感じます。というのは

一番近くのシネコンに今まで見ていた映画が来なくてかなり遠くに出かけないと見れない

状況なのです。自然映画館に出かける機会も少なくなり、そうすると別にネット配信された

時に見ればいいかという態度になってしまい、ますます足が遠のくのです。

 

これは大変由々しきことで色々な選択肢を狭めることになり、外出の機会も減らすことに

なります。

 

かつてパソコン通信で色々な趣味の人と簡単につながりオフ会などという新たな出会いなど

さらなるコミュニケーションがあった時代からSNSというひとクッションある感じで簡単には

繋がった感じもしない昨今ではいいねを付けた間柄というだけでは何かおかしな感じを受けるのは

私だけなのでしょうか。

 

 


砂の惑星デューンの衝撃

2019年09月10日 12時23分31秒 | 映画

もうかなり昔、この映画は悲惨な大ゴケをして世界中から否定的な

評価を受けて忘れ去られた作品の『砂の惑星』です。これは原作の大河小説

的な趣とSF色の強い作品だけに娯楽映画にするのは不可能とされていました。

しかし、巨匠デビットリンチが映像化に成功し当時スティングの起用など話題は

多く成功しないわけがないとみられていました。そもそも色々な才能が集い

映像化しようとして紆余曲折や監督の降板など映画界にはSFものはヒットしないという

定説にもなったブラック的指標となった作品です。

 

ところがどうでしょう今見てみるとすごい感覚が新しく、どこかで見たようなシーンばかり

なのです。つまり色々なその後の作品に影響を与えていてそれらを見てきた人には逆にこれこそ

原点に辿り着いたという感慨を抱かせるのです。例えばスタウォーズというのはSFで宇宙なのに

不思議な術を使うジェダイの騎士が活躍するというミスマッチが当時大ヒットしたわけですが、

侯爵とか男爵がスパイスを求めて星を統治するというまるで大航海時代の物語の様でいて出てくる

水槽の中の実力者や風船服で皮膚病の実力者とか宇宙を旅するためにスパイスがカギを握るという

のも古いのだか新しいのだか解らない衝撃があります。これはひょっとすると大麻とかエクスタシー

などのトリップ感が根底にあるのではと感じる宇宙航行システムで日本語ではよくワープ航法と

訳され定着する空間を歪めて距離を短縮して移動することが出てきますがその原理や方法は実は

あいまいです。ワープが可能になる波動エンジンとかひも理論を利用したかのような印象のひもを

巻き上げた空間短縮とか様々な説明や核融合技術とか新しい素粒子とかせつめいをしてくるものの

そんなのはSF上の事と知れてしまう話ながらそんなウソもワープ航法という名前とともに本当に

あることのように定着しています。

 

しかし、宇宙船内に重力があったり宇宙の基地と星間が画像通信できてしまったりというとんでも

状態のSFは後を絶たないのです。そんな中この砂の惑星では香料で宇宙がたためてしまうという

発想は全く別物でその香料があるのがデューンという星だけというそこを支配するためにあらゆる権力やら

有力者やらが押し寄せ主人公が香料を守るワームの意識に入り込み支配することに成功して宇宙の支配者に

なるというお話です。その時に音を武器にするというのは当時は全く新しい事でなく、日本では

少年ジェットとか特殊音声が武器になる話はたくさんありました。ですからこの拡張機を使い声を武器に

するというのは滑稽であり陳腐とみられたのですが、今見てみるとある思考が武器になるということや

呪文のようにある台詞が致命傷を与えるというのは逆に新しく、何かとレーザーガンなどでの打ち合いが

定番で近代的武器のように使われる現代より進んでいるかのように見られます。

 

そして、最後の戦いはトップ同士の短剣での決闘というのも正統性があるように感じてしまうのです。

これはゲームオブスローンズの影響かもしれません。この主役のカイル・マクラクランはツインピークスで

クーパー捜査官役が大ヒットしてその後もテレビドラマには欠かせない人として君臨します。


私などは彼が出てくるだけで伝説の人で救世主の役だというイメージを持ってしまいます。近代の物語でも

古代の救世主であり、宇宙的能力を発揮してしまう人なのではとイメージ先行するのです。

 

映画のシーンはあの物語の元ネタかと納得をしてしまうし、そうするといまやっては

いけなかったのではとさえ思ってしまいます。あの感動的だった風の谷のナウシカのオームももののけ姫も

千と千尋の神隠しも元々はこういう事だったんだというシーンの連続です。

 

というわけで今の技術で撮り直すことが決定していて今製作が進んでいるといいます。そんなこともあり

NHKで放送したのでしょうけれどなんとなくゲームオブスローンズ的なデューンになって行くのが今から

予想できどんな映画化ももう見てしまったかのようです。


ゲームオブスローンズ5の感想

2019年08月21日 14時25分04秒 | 映画

アマゾンで見られるのはシーズン6まで最終話はシーズン8だけど

どうしたものかということで、このままアマゾンプライムを続けて

よいものかそれとももうそろそろ違う事に集中しようかということもあり、

整理のためにもこのシーズン5までを振り返っておくことにします。

 

世界的ヒットとかオバマ大統領もファンだとか話題のこのシリーズも

私は楽しみに最後に残した海外ドラマでよいよ見るものがなくなり見始めたら

なんとあまりにつまらないので絶句してしまうという内容のなさでした。

ジャンルとしてはまだ人類が魔法と呪術に親しみ、剣と騎士蛮族と魔物という

ファンタジーの世界でイギリスの騎士団と王家の時代のように争いあう権力

闘争を描いているものの見ていて正統性とか何を描きたいのか良く解らない

運命のガラガラとめぐる様子なのか冒険と活劇とエロなのかテーマは良く解らない

ところで、権力やら王の支配という形ならそう簡単に人は死なないだろうと

いうほど簡単に次々と治まる王様が死んでしまい、その不安定さから周辺の国や

かつての王家やら人でないものまで王都を襲うという状況になってきて、その中で

一番の物語の中心のスタークの子供も悲劇の王女様サンサは一番何しない人で

でも誰かが助けてくれてかかわる人はみんな不幸になるという見ている側からすると

一番いやな人ですが、不幸の女王だから一番主人公なはず。物語の一番嫌われ者の

ジョフリー・パラシオンが死んでほっとした向きにはなんとその一番の嫌われ者の

後継にまた嫁ぐというなんともどこまで行っても不幸で自由意志とか自分の行動で

どうにかして他人を巻き込まないでほしいと冷たい見方になってしまいます。相手の

ラムジー・ボルトンはこれも見るからにサイコパス的な嫌われキャラで人を監禁して

皮をはぎ、苦痛と精神破壊で支配してしまうという異常者です。もともとボルトン家の

私生児で最初はスノウと呼ばれていますが、スターク家の城ウィンターフェロンを治め

後継とされボルトンと名乗るようになり、サンサとは中央王都への足掛かりとなる婚姻も

します。これは安全にサンサを保護するためのピーターベイリィッシュ公という娼館の主と

いうフィクサー的存在の策略で彼の策に乗るのが今の自分にとって一番の安全と考えたサンサは

結婚にも同意するのですが、結婚したら監禁されるわ妻としてまともに扱われない毎夜身を削られ

命の危険を感じて逃げ出すことになります。

 

頼りない捕虜のシオンによりどうにか城からは脱出というところで終るのです。妹のアリアは顔のない

神の術を習っている最中に自分の復讐を優先させてしまい目が見えなくなってそのまま死んでしまうのか

というところで終わり、ジョンスノウに至ってはナイトウオッチの総裁になったものの強引な政策で生き残りを

掛けるものだから嫌っていた幹部たちに刺されてしまう。ブラン、リコンは途中で別れブランはそのゴールとも

いえる場所に辿り着くもののその後どうなったかはもう出番なく結局このシーズンでは出番なし。リコンもどこに

辿り着いたかその後出てこない。一番有能で戦上手で連戦連勝とされていた長男など一番最初に母とともに

殺されているし、スターク家はもう終わったという感じ。さらに一番力があり未知の力とこれからの伸びしろで

一番の有力手として見られていたデナーリスも奴隷解放後、認めた闘技場再開で反対勢力に襲われてドラゴンに

乗って飛んで行ってしまうという

展開で今後が読めない方向に向かい、さらに最後は大勢の遊牧民に取り囲まれて終了と主要な人物に致命的

な事態になり最終回を迎えてしまっているのです。

 

これはどうしても次が気になるところですが、しかし、考えようでもうこうなるとどうなってもいいという見方も

できるのです。

まとめサイトやファンの分析サイトなどネタばらしする人はたくさんいるのでそれを読んだだけでみなくてもいいの

ではという気もしてきました。というのも今までが見たから面白いとか気が済んだというより見ても理解できない

でもう一度あらすじサイトなどでおさらいしてみるとか復習も必要なので、情勢としては宦官とインプがデナーリスの

仲間になりそうだし、追放された武官もまだ身を挺して守るようだし、その者たちの力を借りてかつての王権を復活させるのか

それともスタークが王都に戻るのか、はたまたホワイトウォーカーというゾンビにやられてしまうのかとなるのですが

 

一番人気のジョンスノウが死んだ今、どのようにそのホワイトウォーカー撃退と冬到来を処理するのかはシーズン6で

描き切れないように思うし、デナーリスにしろ後ろ盾がドラゴンというのはなんとも不安定でどう転ぶか解らないと

続きはやはり気にはなります。ただし、4000円のプライムは続けなくても見ることはできるし、もう見たいものは見つくした

かもしれない。一旦解約しようかとまた考えるこの頃でした。


『万引き家族』鑑賞

2019年08月04日 23時54分55秒 | 映画

地上波初放送を録画してみました。樹木希林さんが亡くなりこの映画も

再びクローズアップされたりしました。ただ見てみたら演技と表現に見事な

ところはあるものの、作品のテーマや実際に起きた事件の事を考えると

違和感が募りました。

 

つまり映画では血のつながっていない家族が本物の家族以上に寄り添い

絆が強いというものですが、今や引きこもりだとか労働人口の減少とかと

取り残され孤立する社会システムからはじかれた人は多く、それをどうするかとか

そのもとになっている貧富の差とかが重要でどう対処していくかが求められている

ときに犯罪をして集まる人達とは今社会問題化しているハングレという反社会集団と

同じなのではと思います。

 

シチリアのファミリービジネスが麻薬の密売で、それがファミリーの財源で

輸出産業となり、イタリア人街とかチャイナタウンとか現れるもとになった

のと考えると人の結びつきとか犯罪とか貧困とか武器とかのテーマでなく

家族に絞ったことで日本らしい物語とはなりましたが、どうしてももとの

事件とかが気になり、社会がなすべきこととかただの弾かれて底辺の家族

としてみていいのか同意できない思いが取り残されたのでした。