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パディントン

2016-01-20 | 劇場映画れびゅー
お子様向けとスルーするつもりでしたが、やたら宣伝に力が入っているのが気になったので、『パディントン』を観てきました。
★★★★

意外と大人が観ても十分楽しめ、心の温まる良作でした。
いや、やさぐれた大人にこそ、この映画の癒しは効果があるのかもしれません。

癒しの中心となるのは、もちろん、主役の喋る熊“パディントン”。
純粋で素直で、何も考えていないと言えばそうなんだけれど、今の都会人に無い物を持った愛らしい熊と、彼と出会った家族がフジテレビのドラマ的に次第に変わっていくところに気持ちを掴まれてしまった。

また、舞台となるロンドンの街並みや、家の内装がどこか夢見心地な雰囲気を湛えていて、観ていて楽しくなってくる。

イギリス人俳優がわんさか出てくる中に、何故かオーストラリア人のニコール・キッドマンが唯一の悪役で参加しているのですが、クルエラ・デ・ヴィルのように徹底的な悪で滑稽さを持ったキャラクターを体当たり的に本気で演じている辺りに「最後の輝き」的な儚さを感じる。
しかも、元旦那のスパイ映画をパロディーしたかのような場面が有ったり、『ムーランルージュ』の時のような犬の鳴き声を連発したり、誰でも良い役に必死すぎるんですけど…。

イギリス人俳優と言えば、久しぶりにマット・ルーカスが出ているのを見て、『リトル・ブリテン』の続きを作って欲しくなりました。

ずっとロンドンに住んでいたら、パディントンも変わっていってしまうのかな。



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