
80年代ハリウッドホラー映画のモンスター達同士が対決するお祭り映画ブームから遅れること十余年、遂にJホラーブームを支えた貞子と伽椰子の対決ものが出来てしまった。
鬼が出るか蛇が出るか、『貞子vs伽椰子』を観てきました。
★★★★
戦えるフィールドを用意する為に、いろいろと設定を変えてしまっているところに賛否分かれそうではあるものの、なかなか良いんでないかい?
全く違う世界観を、お祭り映画とは言えこれだけの水準でまとめ上げたところは評価しても良いと思います。
中二病全開の退魔師キャラクターの登場だってお祭りだからアリ。
ただし、お祭り映画にしては導入部分がちょい長い。
駆け足でも互いの世界を交互に描いているから、長くなるのは仕方がないんだけれど、ならクライマックスにももっと長めに尺を割いて欲しかった。
とは言え、焦らされての対決場面は、怖さよりもうれしい鳥肌全開で楽しませていただきました。
ネタバレ
『呪怨』に関しては、伽椰子はオーソドックスな設定なのに対して、俊雄君がかなりアグレッシブな存在に変化しているので、物語の回転を早くするのに貢献している。
ただ、『呪怨』好きとしては、俊雄君はあくまでいたずらっ子キャラに徹して欲しかったところ。
『リング』に関しては、呪いが成就するまでの期間が1週間から2日に大幅短縮されてお祭りを盛り上げるのに対し、呪いのビデオの映像からザッピングの神秘性と井戸が完全排除。「何で井戸が無いの?!」と言う謎を抱きながら観ることに。
その他、貞子の動きが妙に単調に肩を揺らすだけで「こんなの貞子じゃない」と感じたり、髪の毛芸はどちらかと言うと伽椰子の十八番だったはずなのに貞子の芸になっていたりと謎の変更が多数。
それもこれも、実は被る部分が多いのを「被る要素の無いスター怨霊同士の対決」と言う大前提で描く無茶からくる設定変更のせいで、なんだかんだクライマックスの井戸での合体の後に出てくるハイブリット怨霊は“いつも通り”の動きに戻った貞子が、伽椰子のように「あ、あ、あ、あ」と言っているだけと言う…。
鬼が出るか蛇が出るか、『貞子vs伽椰子』を観てきました。
★★★★
戦えるフィールドを用意する為に、いろいろと設定を変えてしまっているところに賛否分かれそうではあるものの、なかなか良いんでないかい?
全く違う世界観を、お祭り映画とは言えこれだけの水準でまとめ上げたところは評価しても良いと思います。
中二病全開の退魔師キャラクターの登場だってお祭りだからアリ。
ただし、お祭り映画にしては導入部分がちょい長い。
駆け足でも互いの世界を交互に描いているから、長くなるのは仕方がないんだけれど、ならクライマックスにももっと長めに尺を割いて欲しかった。
とは言え、焦らされての対決場面は、怖さよりもうれしい鳥肌全開で楽しませていただきました。
ネタバレ
『呪怨』に関しては、伽椰子はオーソドックスな設定なのに対して、俊雄君がかなりアグレッシブな存在に変化しているので、物語の回転を早くするのに貢献している。
ただ、『呪怨』好きとしては、俊雄君はあくまでいたずらっ子キャラに徹して欲しかったところ。
『リング』に関しては、呪いが成就するまでの期間が1週間から2日に大幅短縮されてお祭りを盛り上げるのに対し、呪いのビデオの映像からザッピングの神秘性と井戸が完全排除。「何で井戸が無いの?!」と言う謎を抱きながら観ることに。
その他、貞子の動きが妙に単調に肩を揺らすだけで「こんなの貞子じゃない」と感じたり、髪の毛芸はどちらかと言うと伽椰子の十八番だったはずなのに貞子の芸になっていたりと謎の変更が多数。
それもこれも、実は被る部分が多いのを「被る要素の無いスター怨霊同士の対決」と言う大前提で描く無茶からくる設定変更のせいで、なんだかんだクライマックスの井戸での合体の後に出てくるハイブリット怨霊は“いつも通り”の動きに戻った貞子が、伽椰子のように「あ、あ、あ、あ」と言っているだけと言う…。
![]() | 呪怨 劇場版 デラックス版 (初回限定版) [DVD] |
奥菜恵,伊東美咲,上原美佐,市川由衣,津田寛治 | |
ジェネオン エンタテインメント |
![]() | リング |
高橋洋,原正人,河井真也,一瀬隆重,仙頭武則 | |
メーカー情報なし |