そーれりぽーと

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ただ、君を愛してる

2006-10-28 | 劇場映画れびゅー
「あのキスのとき、少しは愛はあったのかな?」
凄く意味深なこの台詞が気になって『ただ、君を愛してる』を観てきました。
★★★★

天然系の主人公誠人(玉木宏)目線で描かれた、一見のほほんとした純愛映画。

身体的なコンプレックスから心を許せる友人の居ない誠人に、大学の入学式当日出来た初めての友人は、見た目も中身も子供みたいなメガネっ娘静流(宮崎あおい)。色気ゼロ、んで彼女にも友人は居ない。
当然のように誠人は静流に惹かれる事はなく、他の娘を恋愛対象として見るようになるのですが、静流はどうやら誠人を気に入ったらしい。

静流の言う事がイチイチ有りえなくて子供の嘘っぽく、そこがまたたまらなく面白かったり微笑ましいまま時間は過ぎて行くのだけれど…。

フツーの学生の恋愛映画かと思って安心して観ていたら、思いがけない展開と伏線の上手さに涙が滝のように出てきた。

メガネっ娘が流行りそうな宮崎あおいと、玉木宏のトボケた演技が面白い。

大塚愛の曲を聴いていて、いつも「本人の漫画声じゃない方がもっとヒットするのにぃ」と思うのは俺だけでしょうか。

ネタバレ
実は身体的なコンプレックスを抱えていたのは誠人だけじゃなく、静流の方がもっと深刻な病気を抱えていた。

彼女の嘘と思われていた台詞に有った伏線がクライマックスで一気に思い出され、写真を見ながら取り戻す事の出来ない二人の時間が観客の俺にもとても重く感じられた。

こんな不条理な結末を迎えるなんて。
そう言えば予告編で静流が亡くなるような雰囲気は感じていたけど、あまりに微笑ましい展開にすっかり忘れて観ていたから悲しみの度合いが半端じゃなかったです。



いま、会いにゆきます スタンダード・エディション

東宝

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