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どろろ

2007-01-27 | 劇場映画れびゅー
手塚治虫の漫画『どろろ』を映画化。
っつうても、手塚作品の中では妖怪漫画ブームの頃にあやかって書かれたマイナーな妖怪漫画だから、俺自身も読んだ事が無かったので、満喫でチェックしてから観てきました。
★★

★2個半って先日観た映画にも付けたばかりだし、どっちつかずであんまり付けたく無いんだけど、ほんとそういう感じの映画。

ストーリーは面白いんですよねぇ、原作からのアレンジも上手いし。
加えて役者も良い素材揃ってるし、アクションも香港映画バリに見応えが有ったし。
妻夫木聡×柴咲コウが何より生き生きしていたし(※上手いのとは何かが違うw)

大作という勢いに任せて一気に描いていれば文句なしに面白い映画になったと思うのですが、前半は妙に間延びのするシークエンスの連続。
どの場面も「はよ切り替われ、かったるい」とテンポの悪さを感じます。

それと比べて後半のテンポの良さにギャップが有り過ぎるので、観終わった後の時計を見て前半が怨めしくなった。

邦画のSFと言えば、毎回観る前に気になるのが“特撮ヒーロー物臭さ”。
CGバリバリの演出の連続で、クリーチャーの造形についてはクオリティー上がったかなぁ?なんて思っていましたが、やっぱり出てきたキグルミクリーチャー達。
もうね、韓国映画の『グエムル』に及ばないような造形のクリーチャーは、大人に観せたい映画には出さないでください。(つうても『グエムル』の特撮チームはハリウッドなんだけど)
少なくとも“本物のエンタテインメント”を謳う映画には。

『妖怪大戦争』みたいなネタ系映画なら文句無いんですが。

道中の妖怪退治の連戦を端折って描いている部分は、何も無くてムカついた『ブレイブ・ストーリー』とは違いサービス精神満載なアクションの連続なんだけど、やっぱりどこか特撮ヒーロー物臭い演出が有って興ざめさせられる瞬間が。
5歳の甥っ子が見ている特撮ヒーロー物と同じ空気のするものはスクリーンで観たく無いんですけど…。

またまた出てきた劇団ひとり、年が明けても出てくるか。
役者として面白いと思って出すんならもっと長時間出してあげれば良いのに、結局は話題づくりに出してるんでしょうけど、旬は去年で終ってませんか?



どろろ (1)

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10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ストーリー (kossy)
2007-01-28 00:25:03
俺も2点にしようかと思ったのですが、
脚本がいいんですよね。
日本じゃない設定だったけど、
もうちょっと時代劇風のセットがあってもよかったかな。
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脚本良いですね (そーれ)
2007-01-28 01:20:20
>kossyさん
脚本は上手いですよねぇ、アレンジも上手いし。
先に原作漫画読んでおいて良かったです。
メイキング番組で時代も場所も原作の戦国時代とは違って架空の世界と言っていたので、漫画『NARUTO』のイメージで観ていました。
そう思って観ると、序盤に出てきたチンピラのヘッドギヤが全く『NARUTO』風に見えて、違和感無くなりました(笑)
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こんばんは♪ (ミチ)
2007-01-29 23:58:02
CGはともかく、着ぐるみはいただけませんね~。
やっぱり妖怪とか魔物って難しいんでしょうね。
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難しいのかなぁ (そーれ)
2007-01-30 23:10:36
>ミチさん
特撮ヒーロー物に偏った日本の技術のせいなんじゃないかなぁと思うんですよねぇ。
そっちに憧れてその世界に入る人も多いだろうし、それに誇りを持っててこんな映画にでも使いたがる技術者が居たり。
特撮部門でアカデミー賞にノミネートされた『もしも昨日が選べたら』の職人も日本人だと言うのに本国の状況がこれじゃ…。
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Unknown (ケント)
2007-02-12 20:22:34
こんばんはTBお邪魔します
柴咲コウは、まさにぴったしでしたね。
ニュージーランドロケより、魔物の造りこみが、かなり甘かったですね。あの制作費は何に使ったのでしょうか。
たしかに劇団ひとりは、最近何でもかんでも出てますね。
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制作費は… (そーれ)
2007-02-12 21:47:04
>ケントさん
きっと、スタッフの旅費に飲み食いにほとんど飛んでいったのでは?(笑)
ニュージーランドロケの屋外セットも同じ場所ばかり使いまわしてましたよねぇ。
堤幸彦監督の『大帝の剣』が控えていますが、きっとコメディー色強いでしょうけど、『どろろ』よりも楽しませてくれそうなので期待しています。
劇団ひとりは『バブルへGO!』にも出てましたよ(笑)
こちらはちゃんとした役でした。
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sneak preview やってたんだ。 (あかん隊)
2007-02-13 00:24:40
昨夜のテレビで、この映画の「覆面試写会」(観客の反応調査目的の特別試写会)が行われていたということでした。その時点でも、「魔物が安っぽい」というアンケート結果があって、CGで加工したところもあったんだとか。それでも、ちょっと…でしたけど。(爆) 原作の道筋は、よく踏襲されていたし、若者中心にヒットしているそうです。続編で「魔物」がどうなるか、気になっちゃいます。(^^;)
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テレビでって (そーれ)
2007-02-13 13:24:18
>あかん隊さん
宣伝番組でそんなマイナス点を発表しちゃったんですか(笑)
あれでも追加工してるんですねぇ…。
若者中心にヒットしてるのはタレントの人気のおかげでしょうね。
最初からチャチなクリーチャーが出てくるのがわかり切っている『大帝の剣』と『ゲゲゲの鬼太郎』の方が楽しみになってきました。
『大帝の剣』は堤幸彦監督+阿部寛+αだから面白くない分けないし、『ゲゲゲの鬼太郎』はウェンツ以外のキャスティングがピッタリ過ぎですし。
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ワニの着ぐるみはアウト (GAKU)
2007-02-14 00:35:27
TBありがとうございました。
この作品、CGアクションは『ブレイド』チックなポーズでスピーディーだったのに、ワニが(トカゲか!?)、着ぐるみが。。もう台無しです。
心の描写も、安易に敵討ちに走らせないところなど
良かっただけに、正直もったいない気がします。
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キグルミらしいキグルミ (そーれ)
2007-02-14 14:11:16
>GAKUさん
おっしゃるとおりでしたね。
造形がいくら凝っていても一目でキグルミとわかる“特撮怪獣”でがっかりでした。
どこが日本は“本物のエンタテインメントに目覚める”やねんって。
腕に刀を仕込んだ仕掛けをVFXで完全に再現していたのには感動したのですが…。
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