
ジャッキー・チェン、最も本気モードの"アジアの鷹”シリーズ、22年ぶりの三作目にして最後のアクション映画(ほんまかいな)『ライジング・ドラゴン』を観てきました。
★
『サンダーアーム/龍兄虎弟』『プロジェクト・イーグル』と来てシリーズ三作目。
過去の2作では共にスタント失敗による大怪我を負い、生死の境を彷徨ったエピソードが記憶に残る。
怪我によりルックスからアクションの方針からいろんなものが転機となってきたシリーズなだけに、アクション映画自体が今度で最後と言われちゃ観ないわけにはいかない。
過去にも何度となくこれで最後って言ってますけれど…。
アクションの面に置いては「さすがジャッキー」と思わせてくれる面と、数年前から使うようになってしまった背景の合成や編集による誤魔化しが裏目に出て臨場感を失ってしまっている面、そしてよりドラマチックに見せようとする余りに「スタント無しで全部本人のアクション」と言うには怪しすぎる作り物の映像(特に火山を長距離転がり落ちるカット)の挿入で、最後のアクション映画なのに★3個程度の内容に終わってしまっているところが残念。
生身とワイヤーワークを駆使した場面だけでも十分凄いことやってて期待値以上なんだから、作り物のカットを混ぜるのは不要。
それにも増して今回感じた違和感と失望感で★は0.5個に格下げ。
ジャッキーの香港映画は韓流資本と思想で侵されてしまった。
ジャッキー本人が知っていて描きたかったのか怪しい場面が一部込められており、エンドロールではジャッキー自身の声で念押しする事になっている始末。
大の親日家だと思っていたジャッキーは、中国の政治が絡む場では微妙な発言を繰り返す人でも有ったけれど、あれは立場的な問題なのだと自分に言い聞かせて来た日本人は多かったと思う。
それが今回はすっかり韓国資本に飲まれてしまい、本人も何を言わされているのかきっと分かっていない、直接的な台詞が無いから。
結局権力と金に流されて、いつも本人の意図では喋っていない軽い人物だったって事なんだろうか?
ついでに言うと、スポンサーに名前の挙がっている三菱自動車にもがっかりです。
日本に対する直接的な台詞が無にせよ、プロパガンダ映画になってる事に口位出せるはず。
配給も配給で、今ちょうど仏像問題でややこしい事になっているのに何故国内で公開した。
ネタバレ
今回は中国の円明園十二生肖獣首銅像返還問題をベースにしながら、過去に略奪された文化財は元の国に返しましょうキャンペーン映画のような趣。
手段として一方的に奪い返す事や、所有の権利を声高に言う事、その事に賛否あると言う雰囲気を醸し出しつつ、結局は「お互い理解しあって元の場所に還しましょう」と言っている。
違和感は感じながらも、それはあくまで“略奪”された文化財について、そうジャッキーは言いたいんだろうと、劇中で女優が「還しなさいよ!」と声を荒げる芝居をしてる最中にも理解しようと思いながら観ていた。
昔のジャッキー映画と違い、ソニーに代わってサムスンが度々登場したり、何故か香港人役でクォン・サンウがキャスティングされてる点については、「韓国もここまできたか」なんて元々韓国映画も好きだった俺としては複雑な気持ちで観ていたのですが、ラストシーンではそれまで全く触れられていなかった韓国に古文書が還るニュースを挟んできた。
日本の名前は出さないものの、韓国が“略奪”されたものを“返還”されたと言いたいのかの如く、ニュースの他の場面は略奪された財宝が元の国に還った場面ばかり。
この古文書って管元総理がろくな話し合いもせず勝手に韓国に渡す事を決めた例のアレでしょう。
正当な手段で渡ったものを一方的に還せと主張するのも、ろくに話し合いもせずに還すのもおかしい。
丁度大阪で公開されているボストン美術館展で、戦前正当な手段でアメリカに渡った日本の美術品を観てきた次の週だったから、余計に複雑な気持ちになりました。
渡ったからこそ今まで美しい状態で保存されている物だって有るし、価値を見出された物だってある。
歴史の中での出来事を無視して闇雲に返還返還ってのは違う。
こんなエンディングによってプロパガンダ映画として仕上げられているものが、日本のテレビ局で放送される事が有ったらその局はおかしい。
★
『サンダーアーム/龍兄虎弟』『プロジェクト・イーグル』と来てシリーズ三作目。
過去の2作では共にスタント失敗による大怪我を負い、生死の境を彷徨ったエピソードが記憶に残る。
怪我によりルックスからアクションの方針からいろんなものが転機となってきたシリーズなだけに、アクション映画自体が今度で最後と言われちゃ観ないわけにはいかない。
過去にも何度となくこれで最後って言ってますけれど…。
アクションの面に置いては「さすがジャッキー」と思わせてくれる面と、数年前から使うようになってしまった背景の合成や編集による誤魔化しが裏目に出て臨場感を失ってしまっている面、そしてよりドラマチックに見せようとする余りに「スタント無しで全部本人のアクション」と言うには怪しすぎる作り物の映像(特に火山を長距離転がり落ちるカット)の挿入で、最後のアクション映画なのに★3個程度の内容に終わってしまっているところが残念。
生身とワイヤーワークを駆使した場面だけでも十分凄いことやってて期待値以上なんだから、作り物のカットを混ぜるのは不要。
それにも増して今回感じた違和感と失望感で★は0.5個に格下げ。
ジャッキーの香港映画は韓流資本と思想で侵されてしまった。
ジャッキー本人が知っていて描きたかったのか怪しい場面が一部込められており、エンドロールではジャッキー自身の声で念押しする事になっている始末。
大の親日家だと思っていたジャッキーは、中国の政治が絡む場では微妙な発言を繰り返す人でも有ったけれど、あれは立場的な問題なのだと自分に言い聞かせて来た日本人は多かったと思う。
それが今回はすっかり韓国資本に飲まれてしまい、本人も何を言わされているのかきっと分かっていない、直接的な台詞が無いから。
結局権力と金に流されて、いつも本人の意図では喋っていない軽い人物だったって事なんだろうか?
ついでに言うと、スポンサーに名前の挙がっている三菱自動車にもがっかりです。
日本に対する直接的な台詞が無にせよ、プロパガンダ映画になってる事に口位出せるはず。
配給も配給で、今ちょうど仏像問題でややこしい事になっているのに何故国内で公開した。
ネタバレ
今回は中国の円明園十二生肖獣首銅像返還問題をベースにしながら、過去に略奪された文化財は元の国に返しましょうキャンペーン映画のような趣。
手段として一方的に奪い返す事や、所有の権利を声高に言う事、その事に賛否あると言う雰囲気を醸し出しつつ、結局は「お互い理解しあって元の場所に還しましょう」と言っている。
違和感は感じながらも、それはあくまで“略奪”された文化財について、そうジャッキーは言いたいんだろうと、劇中で女優が「還しなさいよ!」と声を荒げる芝居をしてる最中にも理解しようと思いながら観ていた。
昔のジャッキー映画と違い、ソニーに代わってサムスンが度々登場したり、何故か香港人役でクォン・サンウがキャスティングされてる点については、「韓国もここまできたか」なんて元々韓国映画も好きだった俺としては複雑な気持ちで観ていたのですが、ラストシーンではそれまで全く触れられていなかった韓国に古文書が還るニュースを挟んできた。
日本の名前は出さないものの、韓国が“略奪”されたものを“返還”されたと言いたいのかの如く、ニュースの他の場面は略奪された財宝が元の国に還った場面ばかり。
この古文書って管元総理がろくな話し合いもせず勝手に韓国に渡す事を決めた例のアレでしょう。
正当な手段で渡ったものを一方的に還せと主張するのも、ろくに話し合いもせずに還すのもおかしい。
丁度大阪で公開されているボストン美術館展で、戦前正当な手段でアメリカに渡った日本の美術品を観てきた次の週だったから、余計に複雑な気持ちになりました。
渡ったからこそ今まで美しい状態で保存されている物だって有るし、価値を見出された物だってある。
歴史の中での出来事を無視して闇雲に返還返還ってのは違う。
こんなエンディングによってプロパガンダ映画として仕上げられているものが、日本のテレビ局で放送される事が有ったらその局はおかしい。
![]() | サンダーアーム/龍兄虎弟 [Blu-ray] |
クリエーター情報なし | |
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン |
![]() | プロジェクト・イーグル [Blu-ray] |
クリエーター情報なし | |
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン |