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光州5・18

2008-05-15 | 劇場映画れびゅー
実際に韓国で起きた悲劇を描いた『光州5・18』。
ポスターを観て、韓国映画で“悲劇”はハズレが少ない事だけを頼りに観てきました。
★★★★

衝撃だった。
知らなかった。

全斗煥元大統領って、そういう人だったのか。

ここ数年の日韓の交流には目が行くけど、俺も何度もソウルへ旅行に行ってるけれど、その歴史については無知すぎた。
そう言えば、朝鮮戦争以降の韓国について知っているのは、俺が旅行で行きだした90年代後半からの事だけ。

これだけお隣の国の事について無知なのに、知ってるつもりで全く知らなかったのに、中国や韓国で日本の神道の考え方を理解してもらおうとしても、先方だって日本の歴史についてきっとほとんど知らないんだから無理だろうなぁ。
と、強く感じずにはいられない映画でした。

前置きが長くなりましたが、この映画、本当に衝撃的です。
軍部のクーデターで国がひっくり返り、自らを正義と思いながら同じ民族同士が戦わなければならない状況、朝鮮戦争の悲劇が1980年に繰り返されてたんですね。
1980年っつうたらつい最近じゃないですか…。

軍人にとっては上層部からの命令が絶対的正義、平和に暮らしていた市民にすれば国を守るはずの軍隊が急転直下で自分たちを敵とみなして殺しにくる。
これを地獄と呼ばずして何と呼ぼう…。

韓国の繊細な事情をあーだこーだ書いて多くを語るよりは、まず観て知る事が被害に遭われた方々への手向けになるだろう。



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2 コメント

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これ、観ないといけないなと思ってます (よろ川長TOM)
2008-05-16 18:32:30
そうなんです。80年代って私にとってもいわゆる平和な青春時代。なのに…って韓国の歴史を知るたびに思いました。
この全斗煥が大統領になったきっかけが前大統領の朴正煕(パク・チョンヒ)暗殺なんですが、その経過がペーソスを交えて庶民の視点で描かれたのが『大統領の理髪師』。
もし未見ならぜひそっちもご覧ください。笑いもあるし重くないのですが、時代背景や韓国の歴史の流れがよく解りますよ。直接関係ないので申し訳ありませんが、一応紹介記事をトラバさせていただきました。

さらに邦画の『チルソクの夏』は韓国の男子高校生と日本の女子学生とのほのかな恋を描いたものですが、舞台となってるのがこの頃。日本と韓国の温度差がよく解ります。
あと『KT』を観ると歴史が現在まで繋がってきます。日本は平和だと実感しますよ。
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>よろ川長Tomさん (そーれ)
2008-05-19 16:25:09
そうなんですよね。
自分の生活している平和な日本の日常と時を同じくして、すぐ隣の国ではこんな事が起きていて、そんな事は全く知らなくて、それでいてだいたいは知ってるつもりでいた自分が怖い。
テレビで毎日なにかしらニュースやドキュメント番組をチェックしてるからこそ、ずっと生きてきたなかで、一切知らなかった内戦が近所であったなんて。
オススメいただいた映画、全部チェックさせていただきますね!
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