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恋愛睡眠のすすめ

2007-05-21 | 劇場映画れびゅー
エターナル・サンシャイン』では、現実と記憶の混ざり合った映像と、フル回転の思考で酔わせてくれたミシェル・ゴンドリー監督。
最新作『恋愛睡眠のすすめ』では、夢と現実の境界を無くすらしい。
キャストの面白さも手伝って、実は今シーズン連発しているド派手な映画も好きだけど、この映画も見逃せないと狙っていました。
関東に遅れること1ヶ月、ようやく関西でも公開されたわけですが、1週間限定という事で映画好きで満席の中、心躍らせて観てきました。
★★★★

ゴーモーションによる夢の世界は監督の手がけたミュージックビデオを彷彿とさせる。
今回は監督自身による脚本で、もう夢なのか現実なのか、主人公にも理解出来なけば、観ている側には何がなんだかわからない。
いつの間にか夢の世界へと紛れ込んでは引き戻される主人公と共に、不思議な世界を現実のことのように体感した気持ちになる映画でした。

造形物自体の素材や動きがに面白いのに加えて、様々な映像的エフェクトを使って描かれる彩色豊かな夢が、ガエル・ガルシア・ベルナルのコミカルな動きや表情と共に観客の脳に飛び込んでくる感覚。
メルヘンチックな彼の夢は、斜に構えて見るとパラノイア的ではあるけれど、彼の人となりを知るにつれ男だろうが可愛く見えてしまう。
つか、着ぐるみ着てはにかんでみたり、夢うつつで真っ裸で歩いたり、ガエルファンの女性にはたまらない演出が満載なのでは?w
あんな映画やあんな映画(手抜き)であんな役やあんな役(手抜き)をやっていたのと同一人物とは到底想像も付かない。
無垢な青年を演じるカメレオンっぷりは想像を絶した。

この映画を形容するなら、高純度の“ファンタジー”に“ロマンティック”をスパイスとして少々。
それ以上でもそれ以下でもない、純度が高いファンタジーな理由は、何もファンタジックな演出が得意な監督や、その存在が稀有なスーパーカメレオン俳優の演技力だけではない。

だって、ヒロインは“永遠のフレンチロリータ”シャルロット・ゲンズブール。
撮影時25・6歳のガエルと並べても、当時33歳のシャルロットは美しいとかじゃなく、可愛居すぎる。
まさに彼女がファンタジーw

彼女との恋が“ロマンティック”な要素では有るけれど、キュートな二人の関係は少年と少女のようなプラトニックなものなので、ごく“少々”な感覚。

英語、スペイン語、フランス語。
どれか一つでも聞き取れる人が観たら、味気ない日本語字幕を読む以外になす術の無かった俺よりも数倍楽しかっただろう。
二つ聞き取れる人が観たら、飛び交う言葉の混ざり具合が夢と現実がちゃんぽんな所と相まってさらに楽しかっただろう。
三つわかる人が観たらさらに細かいところで他の言語も混ざっていて、言葉の壁に四苦八苦する主人公の姿を笑え、こんなに何もかもがごちゃ混ぜで面白い映画は二つと無いと感じたろう。
と、想像しながら観ていたらマジで悔しくなったw

勉強しなきゃ。



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2 コメント

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Unknown (あかん隊)
2007-05-23 00:20:23
こんばんは!
そーれさんの好みが、なんとなく解ってきたような気がします。(^^;) 可愛いこと、ちょっと切ないこと、楽しい雰囲気があって、適度にカラフルであること、奇想天外でもあること…って、この映画に関してだけかも。(爆) かく言う私は、予告編だけで、上映している劇場には行けそうにありません。(泣)
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うw (そーれ)
2007-05-23 13:05:19
>あかん隊さん
当たってるかもしれない。
加えてスリルを求める場合は、緻密で複雑な複線も欲しいです(笑)
関西では1週間限定なのですが、このパターンはDVDが発売するまでそう時間がかからないんじゃないかな?
返信する