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GANTZ PERFECT ANSWER

2011-04-25 | 劇場映画れびゅー
大いに落胆した『GANTZ』の続編、『GANTZ PERFECT ANSWER』を観てきました。
★★

前作は中盤まで楽しめたけど、今回も同様。
原作漫画の濃く深い世界を知っているせいで、ノルにノレない後半の展開をただボーッと「素材はイイんだけど」なんて思いながら観ていました。

今回は初めからほとんど映画版独自のストーリー展開になっているのですが、多くの部分で原作の設定を時系列をミックスして引用している辺り、特に前半の脚本は秀逸だったから「もしかしたら前作のガッカリを払拭してくれる後編に仕上がってるんじゃないか」と期待出来ただけにほんと勿体無い。

GANTZの存在理由を根本から原作と変えてしまって、全く違うクライマックスへと話を運んでいるのはイイと思うんだけど、方法が下手すぎる。
この映画の中で語られている事だけでは理解しきれないところは、幾通りにも想像出来るようにしているようで、深みを感じないから放棄しているだけに思えてしまう。

VFXを効果的に使ったアクションシーンが上手いのと、アクションは上手いけど後半のは特に長くて飽きる点と、相変わらず緊迫感をぶった斬るアクション中のお涙頂戴シーンにうんざりする以外に一番印象に残ったのは、田口トモロヲの黒目が異様にデカイ事かなぁ。

前作でも思ったけど、GANTZスーツ着てるのに打撃でダメージ食らってイチイチ痛そうな表情するかと思えば、もの凄い攻撃食らっても立ち上がったり、なのに銃弾でダメージ食らったり。
基本設計くらいちゃんとしようよ。

前半はそこそこ面白かったんだから、もっと頭ひねって“完璧な答え”を導き出してくれてたら良い映画になったはず。

ネタバレ
一番納得が行かないのは、「玄野がGANTZを引き継いだから、みんな生き返って全て丸く収まりました」って大団円でこの映画の一番重要な部分が欠損しているところ。
ならそもそもGANTZって何の為に存在してたんだ。
前任者は何のために自分の命を削ってまでして他人の命を弄び、星人を殺戮させて怒らせていたのか。
原作漫画に有った“大きな目的の為”っていう大義が無いので、誰が、何のために作ったシステムだったのか何もわからないまま玄野がゲームを辞めて終わりってどういう…。

しかも、最後は玄野が勝手にみんなを生き返らせたわけでしょ?
じゃぁ点数関係無くいつでも生き返らせる事が出来たわけで、ならこの映画の前半で卒業者をわざわざ殺させて呼び戻すよりも、死んだ者の中から優秀だった奴らを生き返らせた方が早かったのになんでそんな回りくどい方法を?
つかさ、卒業したのに呼び戻されるって設定もおかしすぎるし、呼び戻すなら殺さなくてもそのまま転送すればなんて考え始めるとこの映画のプロット自体全てがおかしな事だらけで納得行かないって結論に。
そんなに深く考えないでもいいおバカ映画の括りに入れてしまったほうが楽。

そもそもGANTZの中のおっさんが死んだらメンバー達が消滅するってのを考えると、あらゆる部分が理解出来なくなっていくんですけど、それを書こうと思うと何時間もかかりそうなので辞めときます。

たえちゃんガラス窓に突っ込んでも無傷だったり、刀で3回切られるまで歩き続けたり、どこの星人かと思った。



GANTZ 1 (ヤングジャンプコミックス)
奥 浩哉
集英社

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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TB有難うございました (シムウナ)
2011-04-29 09:40:46
GANTZの存在理由について明確に提示
してくれるのかなと期待していました。
残念ながら答えはなかったですが…
たえちゃん、3回切られても…
私も同感です。タフだなぁ~と
学芸会の芝居をみているようでした。
>シムウナさん (そーれ)
2011-05-12 00:18:13
どうもです!
無かったですねぇ、答え。
答えが無いのにパーフェクトとかどういう…。
あ、こたえじゃなくて“たえ”がパーフェクトとか…いや学芸会でしたけどw