ターミネーター：新起動 ジェニシス 3D

予告編を見る限り、過去に戻ってやり直す系？『ターミネーター：新起動 ジェニシス』を観てきました。
★★★★★

同じ“ジェネシス”と言う名前を冠していても、『猿の惑星：創世記（ジェネシス）』のような完全リメイクではなくて、『スター・トレック』のような感じ。
そして、オリジナルのジェームズ・キャメロンが監督した『ターミネーター』と『ターミネーター２』を基軸として、『３』及び『４』は無かったことになっています。
『４』の時も『３』はほぼ無かったことになっており、『３』以降は全て実質『２』の続編のパラレルワールドで、ナンバリングするなら全部『３』。
そして、今回もかなりの『１』と『２』へのリスペクトが見られたので、また超が付くほどの『ターミネーター』オタクなスタッフによる映画のようです。
俺も昔は相当な回数この二本を観たので、オマージュと思われるシーンの多さが面白くて仕方がありませんでした。

未来世界のディテールや、ロボットの動きの細かいところを、あえてぎこちなく80年代90年代映画の映像ように描いてる辺りにも関心する。

「未来は決まっていない」
『３』は本作で終わりだとは思うなって事ね。

ネタバレ
特に舞台が1984年に移った辺りの映像。
ほぼ1作目の映像を忠実に撮り直しているところがもう鳥肌モノなのに加えて、違う角度からの映像で少しずつ違うシチュエーションが挟まれていく。
そっくりそのままな映像の撮り直しに、いつもグッと来てしまうのは俺だけでしょうか。

2017年に送り出す前に「I'll be there」であれ？と思わせておいて、最終決戦前に「I'll be back」 の台詞で「え？」みたいなサラ・コナーの反応からの、ダダーンダンーダタンは血がたぎる思いでした。

エンドロールの途中で「スカイネットが残ってました」と言う映像があったけど、これはこれで余韻を残して完結と言うことにして欲しい。
オジサンを送ったのが誰かって疑問が残るけど、そこに繋がるエピソードはもう要らない。
ここから広げてしまうと、もう新たな『３』が作り難くなってしまうのも寂しい。

本作は、「タイム・パラドックスは有りません」と言う説に沿った物語なので、『１』と『２』の根本的なところを覆してしまってるところだけは気に入らない。
未来からの干渉で過去が変わった場合は、そこからパラレルワールドが発生するだけで、元々有った時間軸の世界はそのまま残り続けます。って、何のためにみんな頑張ってたのかってね。

「俺のサラを守れ」ってT-800の台詞にグッときました。

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