プレデターズ

元々B級色の強かった『プレデター』を仕切りなおし、『プレデター２』をなかった事にして２３年ぶりの続編が作られた。
しかもB級大好きロバート・ロドリゲスが本気でプロデュース。
個人的には『エイリアン VS. プレデター』の１作目がかなりに好きなので、仕切り直されてまた違う話になられると微妙なんですけど…的な気持ちで『プレデターズ』を観てきました。
★★★

もう、超B級のノリを本気で金かけまくってやっちゃった感覚。
感動作でアカデミー賞もろたのに授賞式の態度の悪さで総スカン食らって事実上干されっぱなしで、個人的にも嫌いな顔のエイドリアン・ブロディが主役なところが一番キツいｗ
他のメンツはそれなりな脇役揃いで、今年に入ってから他の映画でも観たけど見事にパッとしない人ばかり、先週観たばっかのパッとしなかったヒロインとかも。
なだけに、主役はもっと良い人持ってきても良かったのにと、あのムカつく顔を観ながらずっと考えつつ、真っ直ぐ持ってこない辺りがやっぱロバート・ロドリゲスよなぁなんて思ってみたり。
無理やりダニー・トレホをいつもの格好で参加させてる辺りは笑える。

ほいで、中身はどうだったのかというと、正直眠くて眠くて超退屈。
序盤で増えていく仲間たちのキャラクター観てたら大体この先のストーリー上での役割が全部読め読めで、それ以上の事は何も無い。

宣伝文句の「やつらはここで進化した」ってアレも、この星ってあいつらのただの狩場やしみたいな突っ込み入れたくなる不具合っぷり。

映像的に特出したところは“今時の映画”にしては何もないし、派手なだけの戦闘シーンは他の映画の上を行かない。
プレデター対プレデター的な戦闘シーンだって、プレデター対プレデターベースのエイリアンの場面が有った『AVP2/エイリアンズ VS. プレデター』に完敗してる。

プレデターの設定自体も『エイリアン VS. プレデター』シリーズで描かれてたものの方が魅力的なんよなぁ。

音楽もアラン・シルベストリの曲調を完璧にコピってたけど、本人じゃないからちょっと悲しい。
８０年代の曲調完全に捨て去ってしまったからもうやってくれないだろうなぁ…。

ネタバレ
一応ね、1作目の設定やら会話やらを引き継いだ作りになってる部分はいっぱいあるんよ、よっぽどロバート・ロドリゲス自身が前作好きだったと見えて。
前作で女性はターゲットにならないのか武器を持ってなかったせいなのかって台詞の答えとして今回女性も参加してるし、前作のラストで罠にかかったプレデターが一撃で死ななかったのを受けたかのように「体重の5倍」的な台詞があったり。
つかさ、そんなに好きなら自分で撮ってくれたら良かったのに。

せっかくの日本人キャストを、英語喋れない辺りにリアリティーだして無口キャラ通させてるのは良いと思うんだけど、「そんなヤクザおらんやろ」キャラでB級色出してる辺りも良いんだけど、つかわけのわからん殺陣も良いとしても、最後に訳のわからん言語で飛びかからせるのはヤメてｗ

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