ディスタービア

退屈なので隣の家を覗いていたら、恐ろしい事実を知ってしまった！（by『裏窓』）
あれ？プロットが去年末の北米での大ヒットCGアニメ『モンスター・ハウス』とそっくりなんだけど。
『モンスター・ハウス』は、CGアニメという敷居の低さと、ファミリー向けお化け屋敷映画という点で集客力があるからヒットしたのは納得行くんだけど、映画にドラマにありふれたプロットなのに、なんでこの映画も北米でヒットしたの？
そう、北陽の虻川似なシャイア・ラブーフ（『トランスフォーマー』の子）が主演なんですねぇ。
俺的には彼に男前な部分が見当たらないんですが、ブリちゃんといい、ディズニーチャンネル出身のアイドル人気は絶大ということなのか。
とりあえず、その『ディスタービア』を観てきました。
★★★

うーん、やっぱりプロットは『モンスター・ハウス』と似ている。
留守番で軟禁状態なのか、法的に自宅軟禁させられているかの違いはあるものの、仲間３人の構成も似ているし。
そのまんま年齢を十歳足して、ファンタジー色を無くした感覚。

この短いタイミングで違う会社が同じような映画を作った意図がよくわからないのですが、CGアニメ映画同士ならどういう訳か似たような映画が対抗馬として同じ時期に集中する事が多いですよね。
でもごく最近の映画に限って見渡してみると、『ハッピーフィート』の対抗馬に『サーフズ・アップ』が有る位。
CGアニメ同士の対決はもう終わって、“CGアニメに対抗させるのは人気俳優を使った実写映画”という風にシフトして行くのでしょうか。
日本では『モンスター・ハウス』と同じフランク・マーシャル＆キャスリーン・ケネディー製作による『ボーン・アルティメイタム』と公開日が同じだし、やっぱり意図を感じてしまう。

しかし、『モンスター・ハウス』は思いっきりスティーブン・スピルバーグの息のかかった映画（しかも古巣のアンブリン）だし、『ディスタービア』はスピルバーグがシャイア・ラブーフをドリーム・ワークスに引き込んで作っている一連の映画の一本…どういう事だろう。

シャイア・ラブーフはどうでも良いんです。
第二のトム・クルーズなんて言うけど、こんなちぢれっ毛の子がずっと人気続くとは思えないし、正直、虻川に似てるってだけで集中して芝居観れないし（毒舌）

注目したいのは、虻川の友達役アーロン・ヨー。
久々のアジア系で華のあるハリウッド俳優登場かと期待できる韓国人留学生の愛嬌有るヘナチョコ演技でした。
このまま“アジア系チンピラ”役に転ばずに行って欲しい。
みんな行き着くところはヤクザとか中国マフィア、チンピラ役…。

キャリー=アン・モス久々の登場。
すっかり『マトリックス』女優になっちゃったのか、髪型ロングなのにわざわざ「私がトリニティですが何か？」てな風に後ろで結えてそっくりな髪型にしてみたり、なんだか可愛そうな扱いｗ

デヴィッド・モースの悪役を観るたびに、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』断れば良かったのにと悲しくなってしまう。
あの映画以降、凶悪な顔を隠した役がハマル俳優扱いになってしまった。
最初から最後まで優しい役の方が安心して観れる俳優だったのに。

ネタバレ
青春真っ盛りだけど、お父ちゃん亡くしちゃった件で悲しみに暮れながら暮らす高校生。
という設定のはずなんだけど、どう見ても父親亡くした事からは立ち直ってるし、勉強しないのは本人のやる気の問題。
父親の死と、その後の展開が何の結びつきも無い。
自宅軟禁食らってもなんだかんだ楽しんでるし、父親が死ぬところを描いたのは何の為？
同情させて感情移入させる事が目的？
レビュー書きながら考えてたらムカムカしてきた。

つか、こんな年齢の少年が自宅軟禁させられてて、家に誰も居ない状態で、水着姿を覗きながらする事っつうたらアレでしょ、アレ！覗きはするクセに何を清純派ぶってるのｗ
イマイチリアリティーに欠けるのは、主人公役がスーパーアイドルなせいなのかもしれない。

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