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ココ・アヴァン・シャネル

2009-09-19 | 劇場映画れびゅー
シャネル映画第二弾。
シャネル公認の『ココ・アヴァン・シャネル』を観てきました。
★★★

先に公開された『ココ・シャネル』とほぼ同時期、彼女の少女期から悲話を経てブランドを立ち上げるまでを描いています。

『ココ・シャネル』がほぼ事実に基づいたストーリーだったのに対して、こちらは事実をベースに、よりドラマチックでオサレなストーリー展開に大転換したフィクション。

バルザンとカペルとの愛を経て、自立した女性になって行くというあらすじはそのままに、商売っ気を消し去り、あくまでファッションのカリスマ、強い女シャネルの伝説を、シャネルの全面協力でより綺麗な話に作り変えてしまおうとしているかのように感じる映画でした。

実際にあった事はあれもこれも盛り込んでるけど、説明が一切ないところがスマートで、そもそも伝記映画を作る姿勢じゃないところが気に入った。

でも最後の“こうして今ののCHANELが出来たの”みたいに美化した演出でブランドを強調して〆。
悪かないんだけど、フィクションな分、結局宣伝映画を観たような後味。

登場人物達がみんな魅力的で、立ち振舞いや台詞の一つ一つが無茶苦茶オサレ。

上流階級の人々の生活の一端を、現代人に通じる感性を持つココの視点で覗けるところが面白い。



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