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残穢 -住んではいけない部屋-

2016-02-02 | 劇場映画れびゅー
とにかく予告編から怖そうで、期待していた『残穢 -住んではいけない部屋-』を観てきました。
★★★★

遂に来た。やっと来た。
怖くて面白い(笑えると言う意味ではない)Jホラー映画を、超久しぶりに観られた。

振り返ってみると、このブログを書き始めてから日本人監督が作った“Jホラー”と言われる分野で、怖くて面白い映画はひとつも無かった。
11年目なんですけど。

Jホラー監督が撮ったハリウッド映画はそれなりでしたが、こと邦画に関して言うと、Jホラーの旗手と言われる監督達が軒並みつまらない映画を撮っていた中で、遂に来た本作を撮ったのは中村義洋監督ですよ。
Jホラーとは十数年前の『仄暗い水の底から』の脚本くらいしか繋がりの無い。
しっかりして欲しいJホラー監督さん達。

と言うか、Jホラー業界がぬるま湯状態なのか?それなら今後も違う畑の監督がJホラーを撮ってくれた方が、この業界盛り上がるのでは?
等と、楽しめ過ぎて嬉しかった反面、そんな事を感じてしまいました。

冒頭、主人公の書く小説に対して「音は要らんでしょう」「いえ定番ですから」と言う趣旨の会話が有りますが、「この映画も良さを忘れた最近のJホラーみたいに音がうるせえな」と感じた直後のこの会話を最後に、音で驚かせようとする演出は無くなって、いわゆるJホラーらしい心理的な怖さを重視した展開になる。
以降、そこはかとない恐怖をずっと湛え続けながら描くところが上手い。
こんな風にずっとゾクゾクさせられっぱなしな映画って、もしかしたら『劇場版呪怨』以来無かったかもと感じたのですが、『劇場版呪怨』は怨霊達がこれ見よがしに登場して反則的なのに対して、本作では殆ど姿を現さない。
姿を現しても会話での回想シーンが中心なのに、これだけ怖さを感じさせてくれるのは脚本の上手さと、監督の手腕、そして役者が上手いからなんでしょう。

役者さんと言えば、ベテラン性格俳優と旬の役者をメインに揃えているので、一攫千金を狙うような最近のJホラーとは違った前向きのアプローチ。
面白い原作を上手い監督に撮らせて、間違いなくヒットに繋げようとしている製作の意気込みが汲める。

ネタバレ
部屋がおかしいのか?いや、ほかの部屋でも?
え?マンション全体?と、疑惑を掘り下げていくと、何も無いと思っていた土地から、怨念にまつわる逸話が出るわ出るわ。
『リング』や『呪怨』で描かれている、怨念と、その連鎖によって収拾が付かない状態に陥ってしまうと言う、Jホラー定番の展開に最終的にはなるのですが、進行形で怨念の影響で亡くなったり危険な目に遭う人物が居ないから、みんなどこか他人事で興味の赴くまま踏み入れてはいけない域を突き進んで行くんですよね。
その挙句、クライマックスになって畳み掛けるようにいろんなことが。

それで、この映画の上手いところは、主要な登場人物については最期を描いていないところ。
続編を期待させるけど、これで完結が理想です。



仄暗い水の底から [DVD]
鈴木光司,中村義洋,鈴木謙一
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1 コメント

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Unknown (Nakaji)
2016-02-02 21:06:08
この映画、中村監督ってことでかなり気になっていました。
見に行こうかな~!!!

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14 トラックバック

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