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ビッグ・アイズ

2015-01-24 | 劇場映画れびゅー
ファンタジーのティム・バートン監督が、実話を基に映画化なんて、どう言う映画になるんだろうと気になっていた『ビッグ・アイズ』を観てきました。
★★★★

ティム・バートン監督の新境地。

最近、彼の映画が大人の感性になってきたと、新作ごとに感じていたのが、今回はオープニングの瞬間から完全に別人が撮ったかのような、作風に全く彼の香りを感じさせないヒューマンドラマに仕上がっている。
それでいてこれまでに無い方向で面白い映画なところが、大ファンな俺としては悔しくて寂しい。
彼とニコイチのダニー・エルフマンの音楽まで別人のもののように変化しているけど、これはこれでまた耳に良いから余計に困惑する。
ユーモラスな法廷劇まで入れてきて、本当に大人になってしまったのかティム・バートン。

マーガレット・キーンが自己を投影して描くアウトサイダーな“ビッグ・アイ”が大好きだと言う、自らをアウトサイダーで、アウトサイダーが好きだからアウトサイダーを映画で描くと豪語するティム・バートン監督。
彼の女性遍歴を考えると、思い浮かぶ人は目がデカくて“ビッグ・アイ”顔。
ストップモーション・アニメーション作に登場するキャラクター達にも“ビッグ・アイ”が投影されているようにも思われるし、相当好きなんでしょうね。

リアル“ビッグ・アイ”でアウトサイダー気味なヘレナ・ボナム=カーターとの別れが原因なのか、この映画に彼女が出ていない事でモメて別れたのか、それとも別れた彼女に捧げた映画なのか?
狂気を秘めた旦那とアウトサイダーな心を秘めた才女の構図が、ティム・バートンとヘレナ・ボナム=カーターを思わせるような気も。
大変化に困惑しながら、妄想しながらの楽しい観賞でした。

気にして観ていると、ヘソより上半身がアップの場面では、全て微妙に上からカメラを覗き込むようにも感じる不思議なカメラアングルになっているようで、エイミー・アダムスとクリストフ・ヴァルツの二人自身が元々眼力が強いのに、それが増して半端なく濃く、観る者の目を引きつける映像が魅力的。

彼も辞める辞めると言いながら辞めない監督ですが、次回作ではファンタジーに戻って欲しいな…。



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