そーれりぽーと

映画、旅行、植物など気の向くまま

新作映画の満足度は最高★5つで表示

アンジェラ

2006-05-16 | 劇場映画れびゅー
鳴り物入りでハリウッドに進出してからパッタリと新作が無かったリュック・ベッソン自身による6年ぶりの監督作「アンジェラ」を観てきました。
★★★

監督作品としては6年ぶりですが、フランス語映画としては「ニキータ」から数えて16年ぶり。

舞台はパリ市内。古くからの観光名所や建物が次々に映し出され、モノクロ映像とあいまっていつの時代のパリなのか、現実なのかまぼろしなのかわからないような錯覚に陥る。
素のままのパリをただ白黒でとらえているだけなのに、ジャン=ピエール・ジュネの「アメリ」とは全く逆の方法で同じ効果を得ているように感じた。(主人公が「アメリ」にもドジな役で出ていたジャメル・ドゥブーズなだけに意識しているのか)
このあたりはさすがリュック・ベッソン、でも映像は美しくても今ひとつ何かが足りない。そう、音楽がエリック・セラじゃないんですよね。エリック・セラの音楽はどちらかと言うと大げさ過ぎて、私には映画音楽としてはうるさく聞こえるくらいなんですが、リュック・ベッソン映画にはしっくり来るベストパートナー的な印象だっただけに今回はとても残念です。

映画の内容は、「フィフス・エレメント」と対極的。
「フィフス・エレメント」は、ドギツイ色彩に彩られた未来世界を舞台とし、空から降ってきた“エンジェル”的な存在の美しい女性を助けつつ世界を救うヒーローが主人公です。
これに対し「アンジェラ」はモノクロな現代のパリを舞台とし、空から降りてきた美しいエンジェルに救ってもらうウダツのあがらないブ男が主人公。
言語の違いや音楽の違い等を挙げていけばいろんな違いがまだまだありそうです。
で、「だからこの映画自体は面白いのか」と聞かれると微妙な返答しかできませんが、両方をもう一度見直すともっと楽しめそうな気がします。いわゆるベッソンマニア向け?
私はリュック・ベッソン映画好きなほうなので、後で見直すのが楽しみではあります。(さらに過去のエンジェルを描いた「ジャンヌ・ダルク」は微妙でしたが…)

今回のエンジェルは前2作のミラ・ジョヴォビッチから替わってリー・ラスムッセン。ミラ・ジョボビッチは前々作「フィフス・エレメント」と前作「ジャンヌ・ダルク」の間にリュック・ベッソンと結婚→離婚しているので交代は当然と言えば当然ですが、リー・ラスムッセンの美しい事といったらミラ・ジョボビッチも霞む程で、あてつけのようにまた結婚しそうな勢い(笑)
主人公役のジャメル・ドゥブーズが不細工な小男なので、リー・ラスムッセンの四肢の長さ、完璧なプロポーション、そしてものすごく美しい顔が映え過ぎでした。


フィフス・エレメント

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る

リュック・ベッソン監督作品集 DVD-BOX

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る

アメリ

ビデオメーカー

このアイテムの詳細を見る

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« LIMIT OF LOVE 海猿 | トップ | さよならvodafone、ようこそi... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
リュック・ベッソンの世界観 (Jackie(rxra))
2006-06-06 09:18:24
こんにちは。 ある意味、究極の自己満足の映画ですから、結局、リュック・ベッソンと世界観、価値観が近いかどうかで、この映画の好き嫌いが決まるんでしょうね。



恐らく、伏線をたくさんはっていることでしょうから、何度も見直すとわかることがたくさんあると思います。



でも、eric serraに音楽を担当してもらいたかった!



彼らは、仲たがいしているんでしょうか???

返信する
ありがとうございます (そーれ)
2006-06-11 17:17:26
>Jackie(rxra)さん

エリック・セラと何か有ったのか気になりますよね(笑)

リュック・ベッソンと言えばエリック・セラ、ティム・バートンと言えばダニー・エルフマン、ロバート・ゼメキスと言えばアラン・シルベストリですよねぇ。
返信する