そーれりぽーと

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渇き

2010-03-27 | 劇場映画れびゅー
オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督最新作『渇き』を観てきました。
★★★★

めっさおもろい。
またパク・チャヌク監督にコテンパンにやられた気分。
メジャー路線なのに彼の映画はまさに韓国映画、リメイクしようと思ってもよその国では作れないところが余計に羨ましい。
なんで邦画にはこういうのがいまだに無いんだろう。

本当に人助けが好きで、病気の方々の為の研究材料にと人体実験にに身を捧げた神父が、50人の被験者の中で奇跡的に1人だけ生き残ったものの、バンパイアになってしまったという話。
設定と主演がソン・ガンホと聞くと、コメディータッチのものを連想しますが、中身は悲運に悩む神父の苦悩の日々を描いている。

バンパイアとして目覚めた彼は、血に飢える本能を抑えながらも男としての本能を抑えられないようになり、ある悲運な人妻を愛してしまう。
ここからの展開がもう有り得ない事の連続です、とにかく必見です、グロいしエロいですが。

引きつり笑いをしてしまいそうに面白い演出を交えながらグロ過ぎる描写をしたり、過激な程にエロい演出が観る者の本能に訴えてきたり、やっぱイイいわパク・チャヌク監督。
無意味な場面なんてひとつも無い細かな演出も素晴らしすぎる。

不道徳の道へと転落していく神父を熱演するソン・ガンホ、この人ほんまに天才。
どれだけ振り幅広いんやろ。

全員が壊れいくところが面白い映画ですが、ヒロインのキム・オクビンの壊れっぷりは必見。

ちょっと長すぎるところだけが難かな。



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2 コメント

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そう思います (KLY)
2010-03-27 23:08:13
人間の本能に訴えかけるんですよね。
ヴァンパイアなんていう西洋で言えばモンスターを扱いながらもその実中身はめっさ人間臭い。よくも悪くも邦画はライトなものが好まれちゃうんですよ、きっと。実際ちょっと重いと相当な大作でない限りはお客さん入らないし。

あと私が思うに、バックに広告代理店とテレビ局が絡むので、この手の作品のようにマルチ展開しにくいものはNGなのかなと。かくしてヒットするのはテレビドラマの人気版ばかりになっていくという…。
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>KLYさん (そーれ)
2010-04-02 15:20:39
どうもです!
ですよねぇ、日本にも素材だけはそろってるはずなのに、冒険してくれる会社や監督が少なくて、素材がぜんぜん磨かれない。
舞台芝居もやりたいようにやってて、むちゃくちゃ面白いものが多いのに、いざ映画化しちゃうと別物に…。
もったいないです。
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