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ワイルド・スピード SKY MISSION

2015-04-23 | 劇場映画れびゅー
撮影期間中にポール・ウォーカーが亡くなり、完成が危ぶまれていた『ワイルド・スピード SKY MISSION』を観てきました。
★★★★

前作で基本は車でも、カーアクションだけに拘らないアクション映画へのイメチェンを果たした本シリーズ。
正義の軍団と化してミッションをこなす辺りは、キャストの豪華さもあって、『エクスペンダブルズ』とか、『特攻野郎Aチーム』に近い映画になった感覚(緻密なミッションではないので『ミッション・インポッシブル』ではない)。
そこに『ワイルドスピード』らしさとして、シリーズ全体から無理やり伏線を引っ張ってきて楽しませてくれた。
時系列で最後だったシリーズ3作目よりも後日談になって、面白くなさすぎて無かった事にされたように思われていた3作目が息を吹き返した演出にもニヤけてしまう。

前作とは違い、のっけから新登場のジェイソン・ステイサム演じるヴィランが大暴れしているので、全編通してのド派手なアクション映画になり、観ている側も休んでる暇なんてありません。

特にこのシリーズでは多用されていた転倒する車中で一緒にぐるぐる回るカメラワークが、今回はこれでもかと言うほどに車の外で戦う人物にくっついて回りまくる。
また、カメラの切り替えは多いものの編集点が全く気にならないレベルで様々な角度からの映像を繋いでいるので、格闘シーンの映像に臨場感が有りまくりです。
前作に★を4.5付けてしまっているので、本来なら増やしたいところだけど、★5つと言うのともちょっと違うので同率にしてみました。

せっかくここまで盛り上がった長寿シリーズになったのに、惜しくも半分撮ったところでオフの事故で亡くなってしまったポール・ウォーカー。
残りのシーンは二人の弟が代役を演じてCG編集したそうで、二人の名前はスタントとしてクレジットされていました。
前から芝居が下手だったのに、さらに下手になったように感じてちょっと酷かったけど、知らずに観た人には違和感無かったかもしれない。
彼に捧げる映画としてエンドロールでクレジットされていますが、なにやらまだまだ続くとの噂も…。

ネタバレ
ジェイソン・ステイサムだけに留まらず、カート・ラッセルが微妙に見せ場貰って良い役やってたり、ジャイモン・フンスーがサプライズ登場したりと、キャストの豪華度も本作で急上昇。
ずっと裏方だったテズが格闘も出来るところをチラ見せしてくれた辺り、次回作が本当にあるのだとしたらまだまだ広げる要素は有るね。

前作でヴィン・ディーゼルを食っちゃってたロックが、今回はおとなし目にしてヴィン・ディーゼルに華を持たせているように感じて観ていたら、最後の最後に無敵っぷりを発揮しちゃってさすが。

車の下をくぐる1作目の見せ場を軽く「古いテクニック」呼ばわりしてやっちゃったり、3作目の主人公がえらい老けてほんのチョイ役で出たり、全部観てる人がより楽しめる作りになってるのは、今後も守っていってくれたらきっとファンは離れないと思う。



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