懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

「マノン3」幕、ヴィシニョーワの身体能力

2009-05-14 01:03:37 | バレエ
マノンは、表現のためのアダージョという建前になっている。

第3幕最後のシーン「沼地のパ・ド・ドゥ」では、それでもプリマが助走(?)してぱっと跳んで、宙で斜めにくるくる回転して、デ・グリューの腕の中にキャッチされる(ってバレエ用語使えば、解る人には判りやすいんだろうけど)ような振りがあった。

ここは、技が難度が高いため、しょうがないんだろうけど、いかにも「さあ、行くわよっ!」と言わんばかりに「助走」(!)して、ヒロインの感情表現とは関係ないものを見せてしまうのが、実態としては普通だ。

(ついでにお客さんの一部も、結構そういう技を「おっ、凄い!」と思ってみてる人はいる)

こないだの「マノン」、TV放映の英国ロイヤルバレエのタマラ・ロホも、やっぱりそう。

マリインスキーバレエのディアナ・ヴィシニョーワが、ここのパートを、全く助走?めいた動きなしで、きれいに振付通り踊って見せたことがあって、他のプリマのを見るたびに、ヴィシニョーワのは凄い高い身体能力なのだろうと再認識する。

シーンとしては、(少なくとも建前は)そこは、アクロバット見せるパートじゃないから、こういうことだけ褒めても仕方ないけど。

ヴィシニョーワのそのシーンは、表現的に最高の表現ではなくても、あくがないのが、良かった。激しく嘆くのはデ・グリューの方で、マノンは意識も薄くなっていくシーンなので。彼女はスタイルもいいし、見栄えがした。

ロイヤルバレエのプリマは、体型の基準が違うらしい。普通の女の子のようにふっくらぎみ。日本人のプリマたちの方が、バレリーナらしい細い体型をしてる

それにしても、あの「マノン」公演は、2008年11月、コヴェントガーデンと書いてあったのに、終幕後のカーテンコールで、聴こえるブラボーの声が、全員日本人的発音。まさか、皆日本人?英国のバレエ公演のはずだけど・・・。

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