いつもは歩かない方へ、山を下る道を行く。
うさこも運動不足なので日が明るいうちに歩こうと思ってツレとでかけた。
けれど、ツレの様子を見ると、トコトコと調子よくついてくるんだけど
トコトコと来過ぎるのである。下り坂、なだらかな‥。
ブレーキがちょっと壊れかけているような気がしないでもない。
1キロも行かないうちに引き返すことにした。
もう短くなったね、ふたりで歩く距離。いいよ、いいよ、帰ろう。
悪がった顔をするのである。ツレはほんとうはもっとつきあいたいと
思っているけど、足がついていかない。いいよ、いいよ、ゆっくりいこ。
帰り道は山の方へ向かって歩くから景色がいいね。
春先に具合が悪くて死ぬんじゃないかと不安だった頃を思うと、
こうして今もいっしょに歩いていられることが、とてもしあわせだ。
ボチボチ、様子をみながらできる分だけやっていこう。
ギュッと詰まった日々、みかけはボチボチだけど、中身はギュッとだかんな。
しあわせだぜ、ベイビー。
夜にはとてもいい映画を2本見た。
「剣岳、点の記」
「インビクタス 負けざる者たち」
どちらも私心を捨てて公に尽くす心意気を描いていてスカッとしたぜ。
お互いを認め合えるのは偏狭な「私」を捨てるからだ。
美しかった。