楽天ではガイガーカウンターがバカ売れしているようだ。
山百合はセシウムを吸い上げているかどうか? わからないので
触れないで、ただ観ている、山道にて。
ありがとう、咲いてくれてと立ち止まって話しかける。
よーく見ているうちに、花粉はどうか‥と食物連鎖の方へつい考えが
行ってしまうこのごろ‥。
小鳥は無事か‥、野鳥は病気になっていないか‥。
庭に咲いた大好きなギボウシ。
山吹の陰に植えてあるけど、今年は葉っぱがこんなに大きくなり
同時に花の蕾も膨らんだ。君もセシウムの具合はどうだい?
なんのなんの、呑み込んでしまってもう溶かしてしまったわって?
雨に濡れ、光っている葉が美しい。静か。
森の家にいると、「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)を思い出して
ならない。
で、行政はというと、放射能汚染した農地を除染する試験を
農水省と福島県が行うことになったようだ。
でも除染ではなく、除染の試験とさ、遅いなあ‥。
ここに詳細があったが、物理的手法、化学的手法、生物学的手法と
三つのやり方が図表にあって、ひまわり作戦はチェルノブイリ
を参考にしたらしい‥ギョエエッ! 国の仕事にしてはなあ‥。
森から10数キロ下った民家の敷地の縁にもひまわりが植えられて
いることに気づいたのはずいぶん前で、もう背丈が伸びている。
そのあたりの放射線量は0.6μSv前後、道路の両脇から雨水が流れ
込む地形なので自力で対策を考えたのだろう。
農水省も民間のトーシローの努力レベルのことで試験なのか?
二番じゃダメですかとレンホーちゃんに言われても言われっぱなし
ではおかぬと一番に返り咲いた科学技術先進国日本、まだ健在のはず。
我が国の民間企業には新技術がすでにいくつもあって東大児玉教授の
発言を待つまでもなく明らかなのに、なぜやらないか。
簡単なこと、この期に及んで利権がらみでしか物事が進まないからだ。
企業も行政も同じで競争原理に縛られて動きがトロイ。
愚か者ども、欲にかられて目が見えず聞こえず、狂気の沙汰なのだ。
良識的な脱原発の知識人は3月から早急に除染にかかれと発信してきた。
ガラパゴス化を危惧されて久しいケータイビジネス、IT産業だけじゃない、
あらゆる方面にその古くさい思考と行動パターンは広がっていて
国の中枢は浸食されつくしている。
脱原発は脱利権構造なのだ。エネルギーの選択が問題なのではない。
黙ってないんだかんな、と東北なまりの歌声は誰のだか知ってるかい?