猫ざんまいのY夫妻からの情報。
猫の口は肛門よりよほどばっちい、
とのこと。
かわいいお口に毎日チュッチュッ
してる、アホかいなと自嘲なのか
自慢なのか、かわいすぎて
自粛不可能らしい。
はーい、としてるわけじゃないのに
はーいと応じる(おそらく)Yさん。
仕事場へ向かう途中、路地から現れた
黒ねこが、すたすた前をいくその後姿
もこもこしててほほえましかったので
ずっと眼で追っていくとある内の玄関
先についた。
そこは通り道で、玄関脇に置かれた
たくさんの植木鉢の花をいつも眺めて
通る。家主とおぼしきご婦人が花鋏を
手に手入れ中だった。
猫ちゃん、かわいいですねと声をかけた。
「うちの子じゃないんですよ」
「写真撮っていいですか」
「はい、どうぞどうぞ……
卑弥呼っていうの、男の子だとばかり
思っていたらお腹が大きくなって、
大和って名前だったんだけど
卑弥呼に変えたのね、赤ちゃんは
可哀想だけど処置してもらって
増やしたらダメでしょう、だから手術
してあります。どなたか飼ってあげて
くださいね」と言われた。
卑弥呼はじっと座ったまま、ふたりの
おばばが自分の話をしているのを
聴いているやら、知ったこっちゃない
と思ってるのやら、猫の表情はとんと
読めない。
連れて帰れないのが残念であった。
で、写真をtwtに載せたが、フォロワー
少ないからなんの反応もなかった。
ないね、まあ……。
位置情報を開示してないし。
詳細は書いてないから。
東京、港区のとある場所くらい。
気になったらコメ欄によろしくです。
でもまあ今がしあわせかもしれない。
黒犬と暮らしていたからなのか
黒猫が好きである。
もこもこしているのも好みである。
残念だ、都内の住まいは動物と
同居できない建物なので。
今、この子がうちにいる。
昨日、ドラムでぐるぐるしてあげた。
さっぱりして、オイルヒーターで
乾燥中である。
この子はいつも眼を閉じている。
耳は空いている(おそらく)
話しかけると、暗号で返ってくる。
私にはわかる。
いっつも、ほんわかしている。
好みである。
信じられないだろうが、
けっこう慰められるのである。
家にいる時間が増えたら気づいた。
サンスベリアの葉が伸びていた。
1枚だけすーっと。
こちらも。
買ったときは同じ背丈だったのに
いつのまにか、バラバラ。
陽があたる方へ伸びるものと
低くところで伸び悩むものと
育ちかたはそれぞれだ。
よーくみると、葉の縁取りの色も
微妙に違う。それぞれだ。
それぞれに、育って生きている。
近ごろは、人ではなく、うちの子や
観葉植物と話している。
そして、
渋谷の街はようやく自粛の雰囲気に
なってきた。シャッターが降りた店が
増えた。
地下鉄地上入口の囲いの壁に背中を
つけておじさんが正座していた。
路上の石畳の上。
膝の前に乾パンの空き缶。
今日もまた座っていた。
近くに「のじれん」の事務所があるのだが
おじさんに話してみようかと思っている。
心寒い日々。
猫の口は肛門よりよほどばっちい、
とのこと。
かわいいお口に毎日チュッチュッ
してる、アホかいなと自嘲なのか
自慢なのか、かわいすぎて
自粛不可能らしい。
はーい、としてるわけじゃないのに
はーいと応じる(おそらく)Yさん。
仕事場へ向かう途中、路地から現れた
黒ねこが、すたすた前をいくその後姿
もこもこしててほほえましかったので
ずっと眼で追っていくとある内の玄関
先についた。
そこは通り道で、玄関脇に置かれた
たくさんの植木鉢の花をいつも眺めて
通る。家主とおぼしきご婦人が花鋏を
手に手入れ中だった。
猫ちゃん、かわいいですねと声をかけた。
「うちの子じゃないんですよ」
「写真撮っていいですか」
「はい、どうぞどうぞ……
卑弥呼っていうの、男の子だとばかり
思っていたらお腹が大きくなって、
大和って名前だったんだけど
卑弥呼に変えたのね、赤ちゃんは
可哀想だけど処置してもらって
増やしたらダメでしょう、だから手術
してあります。どなたか飼ってあげて
くださいね」と言われた。
卑弥呼はじっと座ったまま、ふたりの
おばばが自分の話をしているのを
聴いているやら、知ったこっちゃない
と思ってるのやら、猫の表情はとんと
読めない。
連れて帰れないのが残念であった。
で、写真をtwtに載せたが、フォロワー
少ないからなんの反応もなかった。
ないね、まあ……。
位置情報を開示してないし。
詳細は書いてないから。
東京、港区のとある場所くらい。
気になったらコメ欄によろしくです。
でもまあ今がしあわせかもしれない。
黒犬と暮らしていたからなのか
黒猫が好きである。
もこもこしているのも好みである。
残念だ、都内の住まいは動物と
同居できない建物なので。
今、この子がうちにいる。
昨日、ドラムでぐるぐるしてあげた。
さっぱりして、オイルヒーターで
乾燥中である。
この子はいつも眼を閉じている。
耳は空いている(おそらく)
話しかけると、暗号で返ってくる。
私にはわかる。
いっつも、ほんわかしている。
好みである。
信じられないだろうが、
けっこう慰められるのである。
家にいる時間が増えたら気づいた。
サンスベリアの葉が伸びていた。
1枚だけすーっと。
こちらも。
買ったときは同じ背丈だったのに
いつのまにか、バラバラ。
陽があたる方へ伸びるものと
低くところで伸び悩むものと
育ちかたはそれぞれだ。
よーくみると、葉の縁取りの色も
微妙に違う。それぞれだ。
それぞれに、育って生きている。
近ごろは、人ではなく、うちの子や
観葉植物と話している。
そして、
渋谷の街はようやく自粛の雰囲気に
なってきた。シャッターが降りた店が
増えた。
地下鉄地上入口の囲いの壁に背中を
つけておじさんが正座していた。
路上の石畳の上。
膝の前に乾パンの空き缶。
今日もまた座っていた。
近くに「のじれん」の事務所があるのだが
おじさんに話してみようかと思っている。
心寒い日々。