想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

水と緑と大地、と

2012-08-02 13:42:01 | Weblog
森に住む。ごくあたりまえにあった水と緑と土。
夏に輝く樹々。
あたりまえでなくなって、とてもいとおしいと思うが、
時すでに遅し。

我が国土は、古来、樹を植えつづけ、土を耕し続け、
人の手によって慈しまれてきたのだった。
名もなき草木の一本とて、それらに連なる命であった。



どうしたら取り戻せるか、と考えるのをやめた。
わたしたちは何をしてきたか、と振り返ることをもっと
じゅうぶんにしなければ、復興はない。



人は先へ先へと、反省したふりをして進みたがる。
進むことが良いことのように思い込んでいる。
進めばなしくずしに過去の過ちを消して上書きできると
思っている。
記憶を書き換えることもできる。

かようにできると思っていたことごとが、すべて不可能
だと思い知らされたこの一年。
これからも深い悔恨の淵に立ち続けなければならない。
急ぎ、焦ることで自分を偽っていないか。
他を欺いてはいないか。

まことあやまちを認めるとは、己を捨てたときではないか。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「私」が壁です | トップ | 老若犬猫の時間と‥ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。