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想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

闘病犬としての近況報告

2010-07-21 17:00:02 | 親分

初診の3月から4ヶ月と16日経過。
治療薬はバキソ10mg、胃腸に変調がないか様子をみながら
一日おきに服用中である。
抗生物質タイロシンは効果がないようなので止めてバキソと胃薬
だけ処方されて20日間が経過した。

変化はあるようでないようで、少し欲目にみると、人参やキノコ
のごはんが効いているような気がする。
それにベジタブルエンザイムとβグルカン、ビタミンB群も混ぜている。
ウンチの形状、質が変わって出やすくなったので出血も減ったか?




と、思っていたけどそうでもないようで、触診すると小豆大の
異物があって(小豆とは小さくなったもんだ!)医師の手袋が
血だらけになる。医師は異物が小さいと意外な顔で一瞬喜ぶが
指を出して血をみると、オオッと驚き、次に落胆の表情が浮かぶ。

そして、その血をみるかぎり感染症を予防しないとということで
再び抗生物質、今度は種類を変えてシンクル250を朝夕2錠ずつ
ということになった。
結果としてバキソが効いているのではないかと思うと医師が言う。
それはそうだなあ、効いているとわたしも思う。
それから長期服用の不安について尋ねたら、猫で3年使っている
ケースがあるがその子には問題はないという症例をあげてくれた。

内視鏡検査とそれに続く手術の他にこれという方法がない事に
変わりがなさそうだ。
麻酔のリスクについて医師はなんとも言えない。保障などできない。
それはあたりまえだ。信じて頼るしかないのである。
わたしがその技術を信じることができないでいる。
いや技術ではなく万が一を恐れているからだが、万が一のことは
わからないと医師にはっきり言われると、躊躇する。

しかし幾つもの症例を見てきて、少しづつ考えが変わってきたこと
も確かだ。前のようにあまり頑固に拒むというのでもない。
親指大から小豆大へと縮小した直腸内の異物、これは投薬と食餌
の影響であることも確かである。
不安が大きいけれど結果が早い手術と、気長な根気のいる今の方法
とどちらがいいのか今のところまだわからない。

投薬を経過1週間ごとに様子をみながら考えるとしよう。
以上、ご心配いただいている方々へ近況ご報告いたします。
いつもありがとうございます。

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オイラの具合

2010-05-12 09:49:22 | 親分




カメにステイと言われ、即したがうのはもちろん指先を注視しているから。
小さなビスケット一個なのである。
大小に関わらず歓迎だけんね、というのがモットー。
さらにステイを続けたが効きめがないので、方法を変え得意ワザごろんちょを披露。
しかし、写真を撮られただけでヒトたちはさっさと仕事に戻ったのでオシマイ。
体重比でオヤツをもらいたいもんである。あのビスケットは猫用ではないか?


(新人、床下在住のシマコの子。まだなついていないのでコソ泥的である)

おかげを持ちまして犬の加減は悪化もせずに現状維持で、みかけはこの通り元気.
出血はあいかわらずあり、薬の効果がみられない。
効いていると思われるのはサプリメントのΒグルカンの方で、肝臓の数値が改善
してから、緩慢だった動作が元通りになった。
特に山にいると東京での態度が芝居してたかオマエ?と思うほど溌溂としている。
お気遣い感謝申し上げます。
一日一日を大事に、一緒にいられることをとても嬉しく思っています。


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ステロイド薬投与の経過2

2010-03-07 00:01:00 | 親分

大切な愛犬が直腸に異常という症状でご心配の方もいらっしゃるかもしれないので、
今回処方してもらった薬名を書いておく。参考になればと思います。
〈タイロシン(抗生物質)プレドニゾロン(ステロイド)トランサミン(止血剤)〉

朝、散歩の足取りやや重く息も荒い。
血便は改善されつつあってほとんど下血しなくなった。まだ血の塊があるが。
確実に薬が効いているようだ。
歩調が遅いことやだるそうな気配も薬の影響だろうと思う。

微熱が心配で診療所へ電話する。担当医が不在だったが、来院はオーケーとのこと。
状態を説明すると、翌日も続くようであれば連れてきてと言われる。

心配なので昨日よりさらに早く帰宅。
元気なときと同じでぬいぐるみをくわえてお出迎えしてくれた。
なんでなんだろう? なんでベイビーはぬいぐるみをくわえてるんだろう?
うれしかったり、はりきったりすると、くわえて走ってくる。
しばらくくわえたまま、わたしの回りではしゃいでいるのである。
それにつきあって、よ~し、グッドボーイだったねえ、お留守番ありがとうね、と
言って取り上げるまで続くのである。
一昨日と昨日はそれがなかったが、今日はお出迎えだった。
ちょっと元気なのか? でも、そうでもなくその後はまたダラリと寝てしまう。
予想以上に早く会えたのでやっぱり嬉しかったんだろうかなあ。

夜の散歩は足取りが朝に比べてかなり回復した様子だった。でも帰り道はゆっくり。
でもこれまでで一番良い便である。柔らかいが、ほぼ普通。出血無し。血塊少々。
ベイビーも違和感がなくなって渋らず、痛みもないように見えた。

帰宅後、ずっとゴロゴロしながら遊んでいる。
時々、起きあがってなんかおやつなーい? ねえ、なんかちょうだい? という眼。
よしよし、その調子。
マッサージなぞしてしんぜようと、ゴロゴロしているのでそのまま揉んで歌う。
歌っていると気分がいいらしく、笑う。シッポばんばんで応えるのも久しぶりな感じ。
久々にベイビーがお調子者の顔に戻った。

明日もまた薬、用心して経過をみていこう。
「ブログ見たけどね」と心配してくれた母に、「どうかって、書いた通りよ」と
素っ気なく応える。だってまだいいとも悪いともなんとも言えない途中のこと。
説明するのはやや堪える感じ。
そうかあ、闘病中の人にいろいろと病状を尋ねるのはよくないんだなあ、
聞かれてもやるせないんだなあ、などと後で考えたしだい。
何事も我が身に起きなければ真にはわからんのであるなあ。
快復のあかつきには、パーティーでもしまっせ。

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ステロイド薬投与の経過1

2010-03-06 09:06:58 | 親分
若い医者は止血剤を処方してくれたが、あまり期待できないんだけどと言っていた。
それも繰り返し言っていたのであるが。
今朝は鮮血が出ていないのをみてオッ、即効だと思ったのであった。
でもベイビーはダルダルな感じで歩いている。朝の散歩は途中で切り上げて戻った。

歩き方もいつもと全然違った。
首を下げうなだれたように歩く老犬を見て、いつかああなるのかなあ、でもまだ
だいじょうぶ、顔上げて歩いているもん、そう思っていたのだけれど。
今朝はじめてうなだれ気味に歩いた‥‥。強い薬と説明されていたが、こたえると見える。
家に入るなりバタンキューであった。からだを拭いてもらっても起きあがらない。
おやつをみせられて、ガバッと起きる。彼らしい、うんだいじょうぶだ。

心配なので早めに帰宅。
大喜びして出迎えてくれたので、ちょっと安心した。
でもぜんたいになんだか弱っている感じだ。気のせいかとよくよく観察したけど
気のせいではない、リアルに弱っている。
それなのに元気を装ってくれているようにも見える。けなげである。

額を触るとこころなしか熱い気がして、犬の熱など測ったことないので思案する。
体温計も人間用しかない。今日は気温が高いのでそのせいもあるかとしばし様子を見続け、
15分ほどしてまた触ってみたら冷えていた。迷っていた医者への電話を控え、さらに様子を
みることにした。
しかし、しかしだ。ご飯は少なめ、甘えてもあげられん、これは許せと言い聞かせる。

早めの夕刻に散歩。
ウンチに血がついているけど、投薬前に比べると少ない。鮮血もない。
朝よりさらによくなっていた。
歩く速度が遅い。薬の影響だろう、極端な弱りぶりになんだか胸が苦しくなる。
ベイビーが立ち止まってわたしを見上げる。
かわいい眼をしている。
瞬間、ピピピピピっとハートが交差する。
さあもう帰ろう、ゆっくりでいいさと自分で自分を励ます。
ベイビーはちょっとだけ足取りが軽くなったようであった。

夜、そばに寝てからだをほぐしてやりながら本を読む。
寝息が荒いので気になる。やたら気になる。ページがなかなかめくれない。
あああ、君は辛いだろうなあ、思うと胸が苦しくなる。
泣くわけにもいかんのだが、泣けてくる。
いやだめだ、だめだ。辛抱である。
いちばん辛抱しているのはベイビーなんだからな。
感傷は敵であるぞと言い聞かせる。

カメに前日の診察結果を報告した。お願いするまでもなくどうだったかと聞かれた。
「あいつは病気では死なんよ、犬神だかんな」そう言っていただいた。
「死なんよ」は、死なせないよ、なのであるなあ。


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