Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

ブラームス&ブラームス@ロイヤルフェスティバルホール、ロンドン

2011-02-04 19:30:00 | コンサート
ロイヤルフェスティバルホールでブラームスの二重協奏曲、交響曲第1番を聴いた。

Kurt Masur conductor
Anne-Sophie Mutter violin
Daniel Müller-Schott cello

前半が二重協奏曲。出だしのチェロの音がカラオケで前奏と歌い手の音程が合っていない感じ、というのだろうか。ちょっとぎょっとした。ムターが曲に合わせて体を動かし懸命に集中しようとする姿はいつもの彼女の協奏曲スタイルなのだが、協奏する相手がオケの他にもいる協奏曲ってソリストにとってどんな感じなのだろう?前から10列目にいたが、ムターのヴァイオリンは全体として思ったより弱い感じがした。丁度4週間後の金曜日に、カドガンホールでジョシュアベル、スティーブンイッサーリスで同じ曲を聴くのを楽しみにしよう。

後半は交響曲の第1番。出だし、フルトベングラーのCDでいつもティンパニばかり気にしていたので、弦がこんなに大きな音で演奏していることをすっかり忘れていて面食らった。第2楽章の木管は非常に美しかった。

ブラームスがメロディ作成に苦労していたなんて信じられないくらい美しいフレーズが随所に散りばめられている。これもクララシューマンへの愛故なのか。

クルトマズアは既に83歳。舞台に上がってくる様子には相当年齢を感じるのだが、指揮を始めると、その身体的な不自由さを微塵も感じさせない。スコアなしで振る姿に、このくらいの年齢の人たちにとって、こうした古典は絶対暗譜なのだろうか、と、そしてこうした訓練を積んでいれば、体が多少不自由になろうとも、いつまでも降り続けられるのか、と思った。なかなか良い演奏だった。

余談ではあるが、家に帰りYoutubeを探っていたところ、フルトヴェングラーのブラームス交響曲第4番の1948年の映像がでてきた。これは恐ろしい演奏である。古くて音も映像も決して状態が良いとは言えないが、それを超えて音楽が、すばらしい音楽が聴ける希有な資料である。お試しあれ。

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YouTube: Furtwangler rehearsals Brahms Symphony No.4 in 1948,London




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