1年ぶりの楽友協会。再びGustavoのマーラー交響曲第10番(adagio)とベルリオーズ幻想交響曲。彼らがやったら間違いなくexciting、ということで、はるばるウィーンへやってきた。
今回もオーケストラ近くの素晴らしい席で、自分がファーストヴァイオリンを弾いているような気持ちで、Gustavoを見ながら鑑賞。
マーラーのパート譜は手書き。。。見づらいだろうな、と思いながら。こんな高音、こんな不協和音、我々が弾いたら、本当になんだか訳のわからんものになりかねないが、どうしたらこんな澄んだ音になるのだろう。マーラーは何を言いたかったのだ、この不協和音で?9番では、ああ、ここはセカンドヴァイオリンなんだ、と思ったことがあったけれど、10番はヴィオラ大活躍。アマオケでは大変だな。。。
ベルリオーズ、これこそ、私が高いお金を払ってわざわざ東京からここへ来る理由。名人芸になると、奏者が楽しそうに微笑む。Gustavoの演奏会のうち、どこよりウィーンフィルを選ぶのは、何よりこの楽しそうなperformance。演奏会前のクラリネットも楽しそうだったし、演奏会に入ってもヴァイオリンは「どや!」な笑みがあちこちで漏れる。音色も七変化。皆がとても同質な音ではあるけれど、隣にいたおぢさんのヴァイオリンの音、とっても綺麗だった。楽器をみただけではこういう音がするなんて、想像がつかないけれど。
(しかし、どう聴いても難しい曲だ。。。来年自分が弾くときにはこんな風には絶対に弾けないし、一生、こんな風には弾けるようにならない(なるわけない)、ということを確認しにきただけなような気もする。。。どうしよう。)
Project managementの話をするときに、よく持ち出す指揮者の話。弾けない奏者がいるからといって、冷たく当たっても、決して良いoutcomeは得られない。それより、やる気にさせて、持てる力を出し切らせるのがProject leaderの役割、なんていっているけれど、こんな風に、自分の想像を上回る力を持つ人々がチームメンバーだったら、どうだろう?Gustavoに聞いてみたいー彼らはあなたのexpectationを上回っているのか、そんなときにはどうするのか。あるいは、こういうオケを振っているうちに、求めるものがもっと高くなるのか、それとも、もともとGustavoの求めているものは、遥か先にあったのか?
明日はモナコ。今日の演奏とどのように同じでどのように違うのだろう。Gustavoはモナコに行くのが初めてだといっていた。彼は好きだろうな。。。