そこを通った時すぐに思った。懐かしい感じと!
ちょっと暗い切り通しの道に後光が射していた。
そんな道を何度も通りぬけてきたからこそ懐かしさを感じた。
そこは宮崎市跡江の、ある山を通り抜ける峠道だった。
昔はよく林道を攻めにオフロードバイクで走りまわっていた。
その当時宮崎県と熊本県の境にある椎葉林道を走るのが夢だった。
初めて椎葉林道を走った時は、こんなにも長い林道なのかと思った。
でも峠に達した時気持ちは変わった。
やっと峠に来たという気持ちでいっぱいになった。
そこからは長い下り坂でその先に“あっ”と思う高い橋があり、高い橋の
下に川が流れていた。
どんな山道にも峠はある。そこを走破したというただそれだけの気持ち。
そんな一筋の気持ちは大切にしたい。
by ヒロ