毎年秋の頃になると国富町の本庄川に「アバ漁」の仕掛けが出来るのを知っていた。
そのアバ漁の名人が最近の新聞で紹介されていた。同町の垣原さんという人で半世紀
ほど途絶えていた伝統漁法「アバ漁」を17年前に復活させ現在も漁を続けている
との事だった。
アバ漁の仕掛けを見たくなり本庄川へと向かった。約30分で到着した。川を見ると
仕掛けと小屋も出来上がっていた。
アバ漁は川を下るアユを狙って10月~12月に行う。川に竹を数本束ねたせきを作り、
その真上に骨組みの竹をヨシで覆った円すい形の小屋を設置する。その小屋の真下の
せきに幅1mの穴を開け、そこを抜けてきたアユのほか、フナ、ボラなどを網ですく
い上げる全国でも珍しい漁法だという。
本庄川を渡る橋から見えるアバ漁の仕掛けと小屋は「秋の風物詩」となっている。
by ヒロ