家の北側の藪にもうかなり大きくなったエノミの木がある。そのエノミの木は
親父が小さい頃からあったらしいのでもう80年以上は過ぎていると思う。
そのエノミの実が濃い緑色になり粒も大きくなった。
エノミの実は小さい頃の遊びに欠かせないものだった。それは「エノミ鉄砲」と
いうのを作り遊んでいたからだ。竹を一つの節目で切り、七三の割合の所で切り
節のある方に芯となる小さめの竹を入れ、水中鉄砲みたいに作る。
あとはエノミの実を入れ押せば鉄砲の完成というわけだ。あの頃は小刀を上手に
使う事がとても楽しく、切り口がうまくきれいに切れると嬉しかった。
エノミ鉄砲は、ポーンという音がして気持ち良かった。それにまた大きめの竹の
筒をはめるとさらに音が低くなり、腹に響くのだった。
by ヒロ
親父が小さい頃からあったらしいのでもう80年以上は過ぎていると思う。
そのエノミの実が濃い緑色になり粒も大きくなった。
エノミの実は小さい頃の遊びに欠かせないものだった。それは「エノミ鉄砲」と
いうのを作り遊んでいたからだ。竹を一つの節目で切り、七三の割合の所で切り
節のある方に芯となる小さめの竹を入れ、水中鉄砲みたいに作る。
あとはエノミの実を入れ押せば鉄砲の完成というわけだ。あの頃は小刀を上手に
使う事がとても楽しく、切り口がうまくきれいに切れると嬉しかった。
エノミ鉄砲は、ポーンという音がして気持ち良かった。それにまた大きめの竹の
筒をはめるとさらに音が低くなり、腹に響くのだった。
by ヒロ