分ける

＜お詫び＞

　この先の記事には、附属池田小事件の被害者ならびに遺族の方々にとって大変に不快な内容が含まれております。
　申し訳ありません。誠に勝手ではありますが、事件の関係者にはこの先を読んでいただきたくないと願います。
　死者を冒涜するのがこの記事の目的ではありません。ですが、記事の１部に、加害者を弁護するような内容が含まれており、大変に読み苦しいと思います。
　亡くなられた方々の冥福を心よりお祈りいたします。

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　RPG（ロール・プレイング・ゲーム）のキャラクターには、たいてい、H・P （ヒット・ポイント）という設定が用意されている。
　旅立つときには H・P は満タンなんだけど、モンスターと戦闘してボンボン叩かれたり、毒沼とか歩いているうちに徐々に H・P は減っていき、H・P が０になると死んでしまう。

　もちろん、現実の人間に H・P なんてもんはない。
　あえて、生身の人間に H・P の概念を適用させようとすると、H・P が有るか無いか（生きてるか死んでるか）のどちらかであるとしか言いようもないなと思う。

　また、RPG には、攻撃力や防御力などの設定もある。
　だがこれも、生身の人間には対応させにくい設定で、戦車や戦闘機なら装甲の厚さや装備した武器の性能を基に数値化できるかもしれないけど、人間の場合は何が攻撃力で何が防御力なのかすら実際には明確に分けられない。
　鎧や盾を防御力とするなら、武器である剣や槍をもった人間の攻撃力はなるべく身軽な方が高くなるが、集団で突撃するなら盾をもった鎧武者が走りまわるだけで武器になる。
　矢の貫通力は攻撃力と言えるのか？
　それよりも、実戦では鎧の隙間を射抜くほうが大事だろうし、なにより飛び道具はたま数と頭数だ。

　では、実戦経験はどうだろう？
　百戦錬磨の兵であっても、後ろから刺されたらあっさり死ぬ。RPG では、どんなに頑張ってもレベル１のキャラは、レベル９９のキャラを倒せないが、現実にはその気にさえなれば実戦経験のまるでない女子供でも兵を殺せる。

　本当を言うなら戦車や戦闘機の性能すら数値化しにくいはず。
　扱う環境や扱う人間で、数値以上の成果を出せる時もあれば、動いているのがやっとの時もあるし、機械だから劣化もすれば、燃料も切れる。

　ところで。

　人間の性質をあらわす言葉は多数ある。

　我慢強い、ガッツがある、優しい、思慮深い、奥ゆかしい、忍耐力がある、精神力がある、厳しい、怖い、粘着質、威厳がある、面白い人、つまらない人、馬鹿、利口。

　あまりにたくさんで書ききれないが、こういった人間の性質は、あくまで方便であり、実際には個々の人間の性質を、秩序立て奇麗に枠に納めるのはまず無理であって、そういった性質を無理にあらわそうとする言葉は RPG のパラメータのようなものでしかなく、生身の人間の本質では無いと思う。

　たとえば、この俺を『オナニーばっかりしている駄目親父』と定義したとして、確かに、俺はオナニーをしているし、成功もしていない、いま３８歳である。
　だが、オナニーばっかりの、ばっかりはどのていどの頻度でばっかりなのか、駄目はどういう定義でどの程度くらい駄目だと駄目なのか？ 親父の範疇は何歳からなのか？
　

　全ての評価は、見る人基準であり、人間の性質はそんな簡単にテレビゲームみたいには、言葉の枠にはおさまらない。

　だもんで、だから、本当なら俺は人間の性質を簡単に分けたくはないのだけど、利便の為だけに、今回だけ「自身」「自己愛」「虚栄心」と分けてみた。
　人間の心はそんな簡単に言葉で分けられるほど簡単ではない。　

月曜の朝

　薄い雲が広がっているが、月と星が見える。月は丸く西の空の高いところで白く輝いている。風は弱く今朝は少し暖かい。

虚栄心

　俺の定義する虚栄心は、他人にこう思われたい、あるいは扱われたい、もしくは他人を自分の都合の良いように操りたいと言うような欲求すべてを含める。
　虚栄心とは何だろう？

　他人の事は分からないので、俺の例で虚栄心を解説しよう。

１、例えば良く俺は必要以上ってか、それ相応よりやや下ぐらいに自分を卑下することで、いかにも謙虚で誠実な良識ある素晴らしい人間性の持ち主であるかのように装ったりするが、これは虚栄心の成せる技である。
　本当に謙虚な人間は自分を卑下なんかしないと思う。

２、わざとファションなんかに興味ないふりなどして、他の連中と俺とは違うんだよとか示そうとするが、これも虚栄心である。

３、自分の失敗で怒られても、犯した失敗を反省するより、まず他人からの評価が下がる事のみを怖れる。

４、他人が、自分の言動によって思いのままに動いてくれると、ついほくそ笑む。

５、他人が、陰で俺の事を褒めていたという噂を聞くと、死ぬほど嬉しくなる。

６、人から嫌われたくないので風呂にはいったり歯を磨く。

７、人から嫌われたくないので人前で鼻くそをほじったり、ツバをはいたりしない。

８、人からマナーのある人と思われたいので、携帯灰皿を持ち歩き、タバコは道に捨てない。

９、雇用主から馬鹿と言われると、本当は馬鹿なんだけど、やっぱり腹がたつ。

　などなど全てが虚栄心によってなせる技なのです。
　今回の定義では、他人から良く思われたい、他人から良く扱われたい、分不相応な賞賛を得ようとする自己拡大の欲求や人から笑われたくない為のマナー、他人を思い通りに操りたいなどの、他者を自分の行動や意思で自分の思っている方向に向かわせたいと言う欲求をすべて「虚栄心」としたいと思います。

　だから、虚栄心の全てが悪いとは、俺の今回の定義では言いません。

　だって、他人にどう思われてもいいやーと思ったら、虚栄心以外の他の欲望のままに行動してしまうでしょ。俺だったら、風呂にもはいらないし、歯も磨かない、ヒゲも剃らない。

　虚栄心は、普通の意味ではほとんど悪い意味で使われるのですが、今回の定義では、他者との関係で自分自身を縛る縄のようなものと考えて下さい。

　他人から良く思われたいと望む人間ほど、束縛が多くなります。

売春防止法

　売春防止法というのは、とても変な法律だ。
　売り手も買い手も逮捕されずに、なぜかその商品である売春婦ばかり更生の名のもとに逮捕される。

　たまに売買春の管理者も逮捕される時もある。
　だが、その本当の理由は売買春を斡旋したからと言うよりも風営法に違反したか、やりすぎたからだろう。
　風営法を守り、やりすぎず、管理する警察署から目をつけられない程度にやっているかぎりは、風俗営業の管理者が逮捕される事は無い。
　むしろ警察は、風俗営業者の商売敵である素人や外国人のダンピングめいた売買春ばかりを目の敵にして取り締まっている。

　現在の風俗は、江戸時代の遊郭からの流れを組む、国家警察犬力、いや権力による管理買春である。
　売春防止法の本来の目的は、売春婦の更生と、その当時にはまだ普通に行われていた日本国内での人身売買の取り締まりにあった。
　だからたぶん、その気はなかったんだろうけど、でもやっぱり、江戸からの伝統と戦前からの警察のやり方をひきついで、結局は、現在の売春防止法は風俗産業を警察の管理による管理買春とする事を助ける法律となっている。

　よって、男が風俗に行く事は、下半身を警察に管理されるのと同等な事であるし、公許の良識も乱しているから、自慢できるような点はひとつもない。
　
　風俗に行く男　＝　何も考えていないDQN

　なのである。

　たまたま売買春は商品が生身の女性であるから、商品を取り締まれるが、これが売買春でなく麻薬であったなら、麻薬の売人も麻薬の常習者も取り締まらずに、麻薬だけ押収するような変な法律が売春防止法なのである。
　こんな法律なら、商品（女性）を押収されても、また仕入れれば良いだけの話で、問題の解決には何ひとつなっていないのは、俺みたいな何も考えていないDQNにも分かる。

　ちなみに俺は何度も風俗に何度も行った事がある。

　もちろんこの告白は、自慢でもなければ懺悔でもない。

　その本音は、まず、俺を裁けよと俺は言いたいのだ。
　風俗なんかに行くような俺の腐った精神をまず批判せよ！
　そして、それと同時に風俗に行くような男たちをみんなを裁くが良い。

　赤信号を無視して横断する人間を注意する人間は少ないのに、巨額な脱税をした人間に対してはみんなして悪口を言う。
　ふだん、小さな悪は、言いにくいからだろうけど見逃しているくせに、明らかな大きな悪事には、さも善人でございと嬉しそうに非難をする。

　ある意味で言うならば、悪事のばれた人間は、悪事がばれた時点で弱者に転落する。犯罪者はもはや社会的な弱者なのだ。
　なのに、犯罪として成立しないような小さな犯罪を繰り返す普通の人には、反論を怖れて何も言えない。

　おかしくね？

　おかしいと思うよ。
　大きな悪を非難する前に、まず、目の前の小さな悪を注意してみたらどうなのよと俺は思う。

（ちなみに俺は小さな悪を注意する気はないので、大きな悪も見逃す）　

他力本願

　ごめん。
　You Tube で初音ミクみてた。
　おれは旧世代のオタクなんで、どうも最近のヲタの動向には疎い。最新には、いつも乗り遅れる。

「初音ミク」は音楽ソフトの名前である。
　パソコンで入力した曲にあわせて歌詞を入力するとメロディにあわせて、声優さんの声を音源とした合成音声が歌を歌ってくれる。
　そして、初音ミクはソフトの名前であると同時に、その合成音声に名付けられたニック・ネームでもある。
　日本語テキストを読み上げるソフトは富士通のパソコンに標準でついているし、英文テキストのみなら Mac にも標準でついている。良くしらないけど、それの音楽版みたいなかんじであろう。
　まぁ、パソコンに歌を歌わせてるんだよね。

　鳴かぬなら　鳴かしてみよう　ホトトギス　by 豊臣秀吉

　だな。

リンク: クリプトン | VOCALOID2特集.

　ソフトの販売元のコピーをそのままコピーしてみた。

『バーチャル・シンガー『初音ミク』は、声優「藤田 咲」さんが演じるポップでキュートなキャラクター・ボイスを元に作り上げられた、ボーカル・アンドロイド＝VOCALOID（ボーカロイド）です。
『初音ミク』の歌声は、80年代から最新まで多彩なアイドル・ポップスを中心に、さまざまなポップ・ソング～バラード・ソングを歌い上げ、またキュートな声によるアニメソングなども得意としています。彼女の声質はとてもチャーミングで、伸びやかに天まで昇るような高音域、清楚で可憐な中高音域がとても魅力的。まるで可愛らしいアイドル歌手を、自宅スタジオでプロデュースしているかのような感覚を味わえるでしょう。』

　さすが販売元で隙のない紹介である。
　あと、なにか初音ミクについて付け加えられる事があるなら、長ネギが好きってことぐらい。

　旧世代のオタクである俺の目から見て今のヲタついて何か１つだけ言いたい事があるとすれば、おいおい、お前らどんどん生身から遠ざかっていくなの一言だけ。
　あとはない。
　むしろ、ソフト自体は面白そうだなと思う。時間と音楽的才能さえあれば、俺もぜひやってみたい。動画や作曲は無理だけど、作詞だけなら出来る。

　誰か、俺に作詞させて初音ミクに歌わせたいという音楽的才能と映像的才能にあふれた人はいないだろうか？
　いたら、最高の歌詞をあなたに贈ろう！

　良いぞぉ、俺の歌詞は。