墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

プライド

2007-11-20 19:35:42 | 駄目
<お詫び>

 この先の記事には、附属池田小事件の被害者や遺族の方々にとって大変に不快な内容が含まれております。
 申し訳ありません、誠に勝手ではありますが、事件の関係者にはこの先を読んでいただきたくないと願います。
 死者を冒涜するのがこの記事の目的ではありません。
 ですが、記事の1部に、加害者を弁護するような内容が含まれており、大変に読み苦しいと思います。
 亡くなられた方々の冥福を心よりお祈りいたします。

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 自転車で帰宅途中、悪気はなかったんだけど、人をよける為に横断歩道を横断中の主婦の進路を妨害をしたら、すれ違いざま主婦に、チッと舌打ちされた。

 なんでなんだか知らないけど、どうも俺は、嫌な事ばかりが記憶に残りやすい。
 苦労した経験や、嫌な思い出なら、10年でも20年でも下手すると死ぬまで忘れられそうもない。けれど、良い思い出や、楽しかった記憶は2日で忘れる。

 もちろん、こんな俺にだって、たまには良い事もあった。
 はず。
 いや、あったと思うんだけど、もう全て忘れた。
 覚えているのは、嫌な思い出だけ。

 あぁ、俺の人生は嫌な事だらけだぁ!

 どうも、年をとるとグチっぽくなる。
 そりゃグチっぽいはずで、俺も今年で38才。
 十分に親父だ。
 もはや、子供のころに俺のヒーローだった多くのキャラクター達は、もはや俺よりずっと年下だ。
 まだ設定年齢を超えてないヒーローで残っているは、キンドーちゃん40歳ぐらいだろう。
 ダイス船長やボヤッキーでさえ、30代後半は超えていないはず。
(いま検索したらボヤッキーの設定年齢は25歳だそうである。理不尽だ)
 臨界点を超えたら、あとは沖田艦長までワープするしかないのか!

 何を言っているのか、若い人には良く分からないかもしれない。
 だが、そこらへんが老人の戯れ言っぽく、我ながら好感が持てる。

 protozoa 38才!

 protozoa 38才を、お忘れなく!

 protozoa 38才と、ご用命下さい!

 そんなで、俺も38才で、あーあってなかんじ。なんかやっちまったよってかんじ。取り返しつかねぇよなぁ。

 まぁ、老人なんでグチが多い。今夜も昔の嫌な思い出でもタイピングしよう。

 俺が中学生当時、中学3年生のとき、1年間だけ進学塾に通っていた。
 なにしろ場所が遠くてさ、自宅からチャリで片道20分以上かかるってようなところ。
 塾の授業は夕方の5時くらいからはじまるんだけど、普通に学校を終わらせて普通に帰宅して、おやつを食べてから着替えてチャリに乗って出かけると、ギリギリみたいなかんじ。
 俺は、常に遅刻しがちな生徒だった。

 たしか、年末ちかく。時期的には今頃だな。寒くなりはじめて、塾の先生方の気合いのはいりようが変わりはじめた頃。
 そういや、雨かなんかが降っていて、すごく塾に行きたくなくて、家でグズグズしているうちに、たちまち塾がはじまる数分前。
 おふくろにせかされて、仕方なく、たしか傘をさして、なんとかチャリで塾に向かった。
 塾についた頃には、びしょ濡れで寒くて、すごくもう嫌で、授業を受ける気などもうぜんぜんなかった。
 その塾は、その日によって教室が違っていた。
 中学校みたいに、毎日おなじ教室に行けばいいわけでなく、時間割で指定された授業を、指定された教室で受けなければならない。

 寒くてやる気ないから、えーと俺はどの教室だったかなとウロウロ徘徊して探す。だいたいの勘で、たしか俺はこの教室のはずだったと飛び込む。時間はすでに授業終了の数十分前。

 てきとうに教室に飛び込んだ、そのとたん。
 そのとたんに、俺は教室にいた生徒達すべてからの大爆笑によって迎えられた。

 ドッ!!!

 その教室にいる20名ちかい全ての生徒が、みんなして俺の登場を笑っている。

 俺にしてみれば、寒くて冷たい雨の中を、やっとの思いで来たのに笑われる理由なんかないはずだと悔しくてたまらない。

 俺は無言で空いている席につき、そのまま授業を受けたが、内心は悔しさと無念ではらわたが煮えたぎるような思いだった。
 その日は恥ずかしさと屈辱感でいっぱいで、もう何も身に付かず、歯ぎしりしながら、マジ泣きながら帰宅し、ついには生涯忘れ得ぬ嫌な思い出となった。

 まぁ今の俺なら、このくらい何でもない。
 大爆笑の中、へらへらと先生に「遅れてごめんなさい」と謝ってから着席し、隣にいる生徒に「今の何が可笑しかったの?」と聞くだろう。
 聞けば、
「いやなんか、絶妙のタイミングでオドオドあらわれたから」
 とか、なんとか答えるだろうから、次からは絶妙なタイミングでオドオドしながらあらわれるのだけは止めようとかなんとか今なら思うだろう。

 プライドが高いのはいいが、他者はあなたの高いプライドなど理解しない。
 プライドが高いのは弊害しか生まない。
 プライドがあなたのありのままを阻む。