ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

茄子漬けの 味懐かしき 母の色

2008年07月29日 | Weblog
日曜日の朝、鏡にうつった自分の顔に驚きました。
えぇ、これが私の顔? 右目周辺がすごく腫れ上がり全体に赤く、鏡をのぞいているうちなんとも我慢できぬほど、かゆく「何?」びっくりしてると、またつれあいが起きてきて、またまた驚いてしまい、何がどうなったか思い当たる節もなく、とにかく朝食は作らねばならず、気がつくと今日は日曜日、何とか腫れがひかなければ、明日病院に行こうとかんがえていましたが、翌日になっても、腫れは益々ひどくなっていて、まず皮膚科へ行って見ました。先生から「何か思い当たることありますか?」とたずねられ、でも落ち着いてかんがえてみると、なんだか原因らしきことがいっぱいあった気がします。「畑にでかけ、きゅうりの箇所で顔をつっこんだから虫?」「送られてきた、高価な化粧品の試供品をつけてみた」「つれあいのトニックシャンプーを洗顔料とまちがえて、これで顔を洗った」「きつい日焼け止めを顔につけた」思いついたことでもこんなにありました。なにをやってるのでしょう。しばらくはじっとがまんして、でもお買い物には行かなければならず、深く帽子をかぶり、人に会わないようそっと出かけ、まあなんとも様にならない私の休息日とあいなりました。

木陰から 蝉遠ざけて 聞いてをり

2008年07月21日 | Weblog
暑い!朝からなんという暑さでしょう。
「いきたくない!」病でまけそうになりましたが、がんばってUの森公園での吟行会に出席しました。
集合時間の8時半にはまだかなり時間がありましたが、会場に着くと、もう幾人かの句友の顔が見え「暑いですね!」また言ってしまいました。
今朝はQ先生も到着が遅く、同じグループのYさん、Sさんたちとお宮のお参りに行くと、大勢の奉仕の人が、黙々と常盤木の落ち葉を丁寧に掃き集め、掃除をしてみえるのに遭遇し、「暑い暑い!」と、愚痴っていた自分が少し恥ずかしくなり、そっとお参りをして戻ると、元気なQ先生も到着されていて「暑いと言って、じっとしていては、句は作れないよ。さあがんばっていきましょう」そんな言葉に元気付けられ、先生を先頭に吟行ははじまりました。
「木下闇」「蝉の森」「噴井」色々と季語もうかび、何とか10時には俳句らしきものも出来上がり、句会場であるお茶室へ。まだ少し集合時間に時間がありましたので、仲間のYさん、Sさんと立礼席でお薄もいただきました。今日のお菓子は「くず饅頭」、喧騒の街から離れて久しぶりのお茶は、暑さをすっかり忘れさせてくれるものでした。吟行会の会場には、「一期一会」のお軸がかかり、今日まさにこのひとときです。自分の家の近くに、こんなステキなたたずまいがあったことを、今まで知りませんでした。
同じ時間、同じ場所で過ごした数時間でも、句が披露されると、皆感じるところが異なり、俳句の奥の深さを改めて知ることができました。今日の吟行会本当にでかけてよかったと思いました。夜テレビで「桑名37度」と聞いて改めてびっくり、家にいたらこんな緊張感は決して味わえなかったと思います。よかった!

紫陽花の わけても白の 清楚なる

2008年07月14日 | Weblog
念願の句集ができあがりました。

12日とっても暑い日になりましたが、今回の句集作りを勧めてくれたAさん宅をお訪ねしました。
涼しく冷やされたお部屋に通され、おいしいお茶と手作りの水羊羹を先ず頂戴しました。お部屋には、いろんな彼女の作品がいっぱいあり、「すごいすごい」とおしゃべりをひとしきり、彼女は本当に、いろんなことが出来る人で、にもかかわらずちっとも偉ぶらず、今回の「句集作り」に結びついたのです。何から何まで教わりながら、なんとなく形になったのは夕方4時半すぎでした。
伺う前日、句集のあとに添える「あとがき」が気になり、夜遅くに全て打ち直していただくような、わがままも聞いてもらい、Aさんには本当に申し訳ないことをしました。

「あとがき」にも書いたのですが、私の両親は、松阪の城下町で和菓子屋を営んでいました。しかし父は、生活のために作るお菓子ではなく、自分の納得するものでないと作らないような仕事ぶりで、お茶人さん相手に、趣向を凝らした主菓子、お干菓子作りに夢中でしたから、生活も決して楽ではありませんでした。
また父とは対照的に、母は、生きんがため、なりふりかまわず奔走していた姿は、二人の趣味だった「俳句」にもおのずとあらわれて、優雅な父の句、そして生活実感から生まれた母の句は、二人の生き方そのものだった気がします。まだ幼い自分でしたが、たった17文字にこめられた言葉の強さは充分に感じ取れた気がします。「俳句ってすごいなあ」と本当に思いました。

そんな両親もなくなって久しく、私も両親の愛した俳句をかじり始め、ひとりよがりな句ですが、こうしてはじめての句集を、両親にみてもらうことができたら、どんな言葉を私にくれたでしょうか?それは、ぜひ聞いてみたかったと、心からおもいます。また私の俳句は間違いなく、母と同じ「におい」がします。

紫陽花の 彩(いろ)導かれ 遠まわり

2008年07月07日 | Weblog
早いもので俳句の教室に通って2年がたちました。
本当に、何にもわからない者10名ほどでスタートして、Q先生には何もかも「基本のき」から教わっての2年、まだまだ頭で考えて作ってしまう句が多く、見たままを素直に詠めないもどかしさはありますが、1月に1度のお稽古に向けて、皆が「自由句」5句「兼題」2句を持ち寄り、集う日の楽しみは、何物にも変えがたく、ステキな句はメモをとって、きっといつか自分もこんな句を詠んで見たいと心から、思います。

今年も、新入生が3名入られて、2年前の自分たちとダブり「がんばって!」と心から祈っていましたが、何らかの理由で、すぐやめられてしまい、今は1名きり、きっと楽しくなってくるから、Sさんがんばりましょう。

そんな私に、今まで出来た句を「句集」にまとめてみたら?とAさんが、声をかけてくださいました。Aさんは、お教室のグループは違うのですが、吟行会などでお会いするうち、すっかり仲良しになり、俳句だけでなくいろんなことが出来る人で、今回もついついAさんの厚意に甘え、近いうち「和とじ」をおそわりにうかがいます。いよいよです。表紙は姑がくれた着物の端切れを使い、「題」は「虫篝」にしようか?(自分の名前から田畑に関係のあるものがいいかなと、、)
「日日草」にしようか?(気取りなく、どこにでも咲く花、庶民的な、、、)とかんがえているだけで、胸がワクワクします。「挿絵」も自分で何とか描いてみました。次の句集には、今習っている「俳画」でぜひ色をそえたいとおもっています。