ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

土筆積むゆるき傾斜に風さやか

2015年03月31日 | Weblog
名古屋での仕事の帰り、Sが来てくれる。

2008年から取り組んでいた農業用水(枝下用水)の130年史「枝下(しだれ)用水史」が7年かけて完成し立派な本になった。
このページ数は彼女の専門「徐福」を優に超えるもので、これまでの経緯を熱く語って聞かせてくれた。
始めは、農業に全く無知な娘がこんな途轍もない大きなテーマに取り組み、どこまで理解出来るのだろうと、半信半疑で見守ったけれど、コツコツと地元の人達からの聞き取り調査を続け、いろんな方の協力を得て出来上がった。

私も正直まだ読み切っていないし、小説などでないのですが、もし興味を持っていただければ、最寄りの図書館で「枝下用水史」風媒社をリクエストしてやってください!
4月上旬書店の店頭にも並ぶと思います。

まな板に刻む蓬のいろ残し

2015年03月14日 | Weblog
先日、朝の便で瑞々しい土筆が届いた。
東京にいるころ、まだ小さい孫たちから「春の便りをとどけます」と娘Sのメッセージを添えて雑草も混じる土筆を送ってくれて、つれあいと手を灰汁で真っ黒に染め乍ら、袴取りをして、楽しんで味わったものだが、孫も大きくなり、自分も花粉症で辛くたべられなくなっていた。

この量は時間も大変だったろうと電話したら、「パパも一緒に採ったのよ」とのこと、うれしいなあ。
そしてSも、少し自宅用に採って煮てみたといっている。こんな箸休めが好きになったのかと笑えた。
今回は、「茅乃舎のだし」とお酒、シュガレデイのお醤油でにてみたら、それは美味しく出来上がりつれあいも大喜びである。
やはり季節を食すのは最高の贅沢である。