ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

待ちに待つ 名物餅や 伊勢の春

2008年04月28日 | Weblog
つれあいとは、同じ月の2日違いのお誕生日のため、買ってほしいものがあると、前もってつれあいを連れ出し「今年はあなたに何をプレゼントしようか?}と意味ありげな言い方をして、作戦成功となるのですが、今回は10日前の旅行、そのとき来たブレザーを「これがお祝いだぞ」と念を押されていたので、どういう手も無駄なようです。
さてそんな感じで迎えたお誕生日、二人の中の日を取って、26日おばあちゃんが、お祝いをしてくれるというので、でかけました。でもそれは、「おばあちゃんデー」になってしまうので、大変です。先ず朝はお墓参りから始まり、一度戻って昼時また、おばあちゃんがスポンサーの食事にでかけます。しかし、人一倍好き嫌いが多い人で、おばあちゃんの食べられる、ごくごく普通のお食事、でも気持ちは頂き、あとおばあちゃんのお買い物のおつきあいになり「楽しかったね」の義母の言葉でお開きとなります。
そんなお祝い会の夜、愛知の孫から「お部屋を模様替えしたの、おじいちゃんと明日見に来てよ」という誘いがあり、お天気もいいので、でかけることにしました。9時過ぎに着くと「へぇもう来たの?」といいます。なんか変な感じで、部屋に通ると、まだ部屋は散らかったままの中、「まず、おばあちゃんに、おめでとう」と下の女の子が折り紙で作ったチューリップの花束をくれました。いつも一味違うおしゃれなプレゼントに、またまた色といいリボンの使い方に感激していると「部屋にきては駄目よ」と釘をさされ、自分の部屋に行ってしまい、娘や上の孫とおしゃべりが弾んでいるとき「はい、おじいちゃんへ!」と可愛いバッグに入った(これも勿論手作り)プレゼントをつれあいに手渡しました。中からフエルトで作った可愛い四つ葉のクローバーのキーホルダーが出てきて、あまりの可愛いのに、連れ合いはメロメロです。着いたとき、へんな言い方をしたのは、まだ手作りの途中だったことに、このとき気がつきました。まもなく「じゃーん!」と出てきた大きなデコレーションケーキ、近頃は大人3人の生活でホールのケーキなど買う機会がないじぶんたちですのでびっくり、昼間というのに、部屋を暗くして、中3と中1の孫が大きな声で「ハッピーバースデー、ツゥユー!」と声高らかに歌ってくれ、おもわずつれあいと目頭が熱くなるのを覚えました。
あとは、撮りためたビデオや写真を見たりして時間をすごし、皆でランチに外に出てご馳走になり、二人は満たされた気分で帰路に着きました。自宅に戻ると、鈴鹿にいる長男夫婦よりも「おめでとう」の留守電が入っていました。
こんな色々な祝い方をされて、また二人は一つ年齢をかさねました。

薄暑かな 里の墓まで 自転車で

2008年04月25日 | Weblog
昨日の雨も上がり、少し肌寒く感じられますが、でも「春」そのものという陽気に、長い間飾っていた「散桜」の手ぬぐいの額を「のぼり鯉」に入れ替え、ランチョンマットを新しいのに取り替えただけで、なんかとっても新鮮なリビングになりました。それにしても4月は良く出かけました。いつもブログを見てくださる人から、「よく遊びましたね」とメールをいただきましたが、返す言葉もない程、いろんなことが重なって少々疲れ気味です。
そんな中、小田原に住む兄より「23日に松阪で同窓会があるので、前日に行くよ」とのこと、ちょうどつれあいも上京していないので、楽しみに待ちました。兄と私は10歳も年の離れた兄妹ですが、本当に物への感性が同じで、何かにつけ気が合い、趣味の多い兄から教わることも多く、本当に楽しいのです。お昼はいつもお友達と行く和食の「喜良利」、器がおしゃれなので、兄もまず満足したようでした。またおしゃれな兄で、その日着てきたグレーのブレザーに中のシャツが少し濃いので買いたいと言うので、Kデパートでさがしまわり、見つけたシャツは、それは一段と兄には映えてご満悦、私もそれにつられてTシャツを買い、あと画材屋を覗いたりした後夕食ときになり、家でおばあちゃんも待っているので、Kデパートで出来合いを買い、お皿に並べるだけにして、これも兄だから許されることですごい手抜き、一番の被害者はおばあちゃんかもしれません。そのあと、マッサージが大好きな兄のため、おばあちゃんが頼んでおいてくれたところへ兄を案内しました。3人でそのあとにぎやかな夕食になり、私よりずっとやさしい兄におばあちゃんは上機嫌で、私もとっても助かりました。夜は2人で俳句というより「言葉あそび」で夜の更けるのもわすれるほどでした。
翌朝11時には、松阪の「相生」につけばいいので、それまでの時間に2人でお墓参りに行くことになり、8時前にはもう電車の中で、昨夜の続きで三重の歳時記らしい「上げ馬」や「さるはじき」を季題にたのしみながら、あっと言う間に「松阪」に到着、自転車を借りて兄念願のお墓参りも済ませ、懐かしい昔の我が家の前を通り、コーヒータイムも出来、楽しい楽しいひとときでした。
兄と妹、しかし一寸おしゃれな2日間でもありました。

花のまま 地にぽったりと 椿落つ

2008年04月19日 | Weblog
1昨日、一泊二日でつれあいと奈良、京都の旅を楽しみました。勿論観光はしましたが、今回の目的は8年前に、はじめて出合った、割烹「Hり江」を訪ねることでした。「Hり江」にはちょうど8年前、やはり京都の旅の折夕食がどこがいいか判らないとき、連れあいの会社の人に紹介してもらって、行ったのがはじめてで、正直小粋なお店がずらっと並んでいる中で、「Hり江」はかなり見劣りもして、お店も狭く予約席は、勿論初めて行った私たちですから、端のほうの席で「お腹はすいていますか?」とまず尋ねられ、「お腹がすいているから来てるんでしょう」と少々心の中でイラつきながら、最初に出てきた「口取り」の肴鉢を食べた途端、何もかも文句なく、それは魔法にかかったようで、「おいしい、おいしい!」の連発で、すべていただいてしまいました。また最後に出る、ここの売り物という「高菜ごはん」は帰ってから真似してみても、あんなおいしいのははじめてで、これもペロッと平らげてしまいました。
それから、1年後もう一度行ったきりで、つれあいの転勤で、仙台に引越し、また続いての入院など、いろんな事が重なって、京都へは足が遠のき、今回やっと実現した二人の旅でした。

7年ぶりで会った、ご夫妻はちっとも変わりなく、むしろ若くさえ感じられ、「あ、うん」の呼吸でお料理が出てきて、こちらのお腹加減も良くわかっていてもらい、楽しい時間を送れました。つれあいの勤務の関係で9回の転勤があり、あの頃は感じていなかったけれど、そのおかげで、いろんなところに一生のお友達ができ、こころから、癒されこんな幸せはありません。これからも、大切におつきあいを続けて生きたいと思っています。帰りには、おいしいお酒と自家製の「ちりめんざんしょう」をお土産に頂き、その日の宿「京都センチュリーホテル」へ。願いがかなった「ひととき」でした。


行春や 友の愛犬 身まかりて

2008年04月14日 | Weblog
東京のSさんのところの愛犬「ロンちゃん」が先日亡くなりました。

「ロンちゃん」は、Sさんの家の愛犬で、それは可愛がられ、私も木彫り教室で、S先生におしえていただいていたので、ご自宅に伺うことが多く、普段から犬が大好きな事もあって、ロンちゃんとは特別仲良しで、お稽古日には、判っているように早くから、待っていてくれるらしく、バスから降りて先生の家に向かうと、「早くから玄関でまってたのよ」と先生に聞かされました。また勉強中の私を、ソファから熱いまなざしで、じっと眺めていて「みてるよ」なんて仲間に冷やかされても、わざと無視してがんばり「どうしたの?」なんて声をかけてやると、もううれしくて、飛んできて身体に擦り寄って「なでなで」をせがみました。つれあいの仕事の関係で、仙台に転勤になった折でも、上京するといつもSさんのお宅にお世話になり、朝はロンちゃんに起こしてもらったり楽しい思い出ばかりが浮かんできます。

Sさんのお家が少しリフォームされた折は、プレゼントを何にしようかと考えた末、Sさんのお部屋にと、懇意にしていた絵の先生にお願いして「ロンちゃん」の鉛筆画をプレゼントしたほどでした。ほんとうに寂しくなりました。でもSさんは、もっともっとつらいのですから、あまり悲しんではいられません。

一日も早くSさん元気になってください!
そしてロンちゃん、空からいつも見ててね。Sさんの事、見守ってあげてね。

庭隅の みつば夕餉の 一椀に

2008年04月10日 | Weblog
春の心地よい温度に、気持ちも浮ついて落ち着きません。
そんな折、かねてより計画していた「神戸の旅」がやっと実現して、東京のSさんと二人で出かけてきました。5日は素晴らしいお天気になり、半年ぶりにあったうれしさも手伝って、あっという間に、新神戸駅に到着しました。

まず憧れのレストラン「北野ガーデン」でお昼をしようと向かいましたが、今日は「いい日」なのか、あちらもこちらも結婚式で、かわいいカップルばかり、心配していたことが的中して「北野ガーデン」は予約で満席状態、予約をしておくべきでした。

でもすぐ傍に、いつもと一寸違うオシャレなレストランが見つかり、そこで少し遅めのお昼ごはんをいただきました。
味よし、センスよし、お値段よしで二人は大満足。食後のデザートのケーキのオシャレさに感激して、またお食事の最後にいただいた「ハーブティ」のおいしかったこと、お店を出てからも「おいしかった、おいしかった」の連呼、まったく食いしん坊の二人でした。

あとエキゾチックな北野異人館街をまわりました。公開されている異人館は17館ほどありましたが、それぞれが美しくかつ珍しく、気がついたら、入場券を結構支払った気がします。でもやはり尖塔上の風見鶏が有名な「風見鶏の館」が印象に残りました。ただ、途中オシャレなカフェがいっぱいあって、入りたいのに、お昼のランチでお腹がいっぱいで、今一つ、入ることが出来ずこれは返す返す残念でした。

それから、三宮、元町へ出て雑貨店をぶらついた頃は、夕食ときになっていましたが、まだお腹がすかず「お蕎麦ぐらいにしよう」ということになり、、それがまた見つからない。ラーメン、おうどん屋は見つかるのに、そうなると意地でも食べたくなって、歩くこと1時間やっと見つけたときは、少しお腹もすいていました。そこも最高においしいお蕎麦でよかった。

7時過ぎ「ホテルオークラ神戸」に到着、10時には私はもう夢の中でした。

翌朝は、神戸ポートタワーの最上階の展望台から、メリケン波止場、空港、そして神戸の町並みを望み、レトロな洋館が残る旧居留地を訪ねておしゃれなファッション街にも立ち寄りショッピングを楽しんだ後、南京町へ。この中華街は横浜中華街とは全然趣が違っており、スイーツが1個から買えるので、食べながら歩いている人をよく見かけました。

私たちも旅の最後は「杏仁豆腐」と「月餠」でお茶をして、16時25分新幹線に飛び乗りました。本当に充実した楽しい二日間、今度は秋にまたどこかにふたりででかけます。Sさん、たのしかったね、ありがとうございました。