ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

紫陽花の 一雨ごとに 色染めて

2009年05月26日 | Weblog
私がお世話になっている、NPO俳句の総会のときに、娘Sが講演を依頼され、「徐福」の研究家として、国際学会ほか、大学や朝日カルチャーセンター、そして中国、韓国、日本のいたるところで、仕事として、Sは講演を多くこなしているのは知っていましたが、はたして「徐福」のことなど聞いたことのない人たちの前で、理解してもらえるのかと、本当に心配でした。
しかし依頼された、たった1時間のなかで、熱く「徐福」を語り、内容もわかりやすく、そして持ち前の元気な声で、壇上から話すSに、20年の研究の成果がうかがえ、子育てをしながら、母としても結構がんばり、なにより最高のパートナーであるパパに助けられて、ここまでがんばれたのだと思います。
親として最高の日をいただいた気がしました。帰ると講演を聞いてくださった俳句の仲間から、早速心温かなメールが届いていたり、携帯電話にも長いメールを下さったり電車の中でもと、親として本当にうれしく感謝しています。
こんな機会を下さったQ先生にも感謝です。ありがとうございました。

紫陽花の 色かわりゆく 散歩道

2009年05月22日 | Weblog
なんとなく肌寒い一日、今日からつれあいはアルバイトがお休みなので、車であちこち普段いけないところを走り回ります。
いろいろ賛否両論の「給付金」、私はしっかり友人との旅行の費用に助かりましたが、もう一つ贅沢に使いたいと思っていることがありました。

4月に実現しなかった歌舞伎鑑賞ですが、今回は地元にやってきます。
演目は新しいのか、まだ見たことはないものですが、中村吉右衛門主演で「伊賀越道中双六」、故郷へ戻ってから歌舞伎だけは本当に見る機会が減りました。
でも、あまり余分なお金はないし、見たいしと思っていたら、以心伝心つれあいが「行こうか! 給付金で」といってくれたのです。
やったぁ、早速二人でチケットを買いに、Y文化会館へ。夜の部で真ん中のいい席を確保できました。
7月はまた二人でいい時間をすごせます。
私には、やはりうれしい「給付金」になりました。

 窓開けて 走る電車も 初夏の景

2009年05月21日 | Weblog
東京と川崎市で新型インフルエンザの感染者がひとりづつ確認されたと朝刊にのっていました。 心配していたことがあっという間に起こってしまいました。

半年ぶりに、東京の友人と会い、雨が激しかった16日、下呂温泉に出かけ、雨のせいもありましたが、どこも観光はやめて、ただおしゃべりだけで過ぎました。
お互い、結構拘束のある日々の中で、時間をやりくりし修学旅行みたいに、楽しみにした時間でした。

幸いに7月には会う機会があり、「きっと会いましょうね。心配なのはインフルエンザだけね」と別れたばかりだったのに、神戸、大阪から名古屋を通り越して、彼女の町、川崎市に感染者が出てしまいました。
これからどうなるのでしょう。映画「感染列島」は機内で放映が中止されたとかあまりにリアル過ぎて、不安がつのるからと言う理由のようですが、どうかこれ以上日常の生活を脅かすことのないように、自己管理をしっかりして、異常な光景であるマスクなしで、普段が過ごせますように。


空の青 土にこぼれし 犬ふぐり

2009年05月03日 | Weblog
先日、小田原にいる兄からのメール便を開いて驚きました。

兄が勤めていたHフイルムグループの健康保険組合が、定年退職された人向けにだしている健康PR誌に、表紙と「生涯現役あの人」欄に、依頼があったとは、聞いていましたが、表紙もなかなか立派に撮れていて、さすが東京六本木にスタジオを持ち、茶道関係の雑誌や世界のイスシリーズをとるプロカメラマンにとってもらったとか、妹としてすごくうれしかったです。
とにかく、この兄の趣味は多彩で、子供の頃から親しんだ茶道に始まり、絵画、陶芸、てん刻、刻書、歴史探訪、歌舞伎鑑賞、そして合唱の会など気がついただけでも、これほどありそれが妹の口から言うのも変ですが、みな素人の域をこえているから、すごい。それに先生につくのが嫌いで、ひとひねり、ふたひねりと面白い作品に変身していくのです。
陶芸も、自宅の庭に、窯を設置していて、それが今風の電気式でないので、「窯入れ」の日はプロ並で、温度をチェックして一日自宅にこもります。
この五年ほどは、地元の人に頼まれ卒業記念に、小学6年生と親御さんに陶芸もおしえていると聞いています。
70歳には、アジアセンターで作品展もひらきました。このときは、兄のものだけでなく、亡き父、祖父、勿論義姉の作品も展示してとっても温かな作品展でした。またこの作品展では「よろしけえばお持ちください」なんていったものですから、大勢の人の手にわたり、ちょっと妹としてはもったいないなあと思ったことですが、ここが実に兄らしい。

私と10歳も違う兄ですが、「美しい日本の歌を伝えてゆく会」も事務局をつとめ、また「男の料理」にも最近は通い始め、それを和とじ本にきれいに絵で残している様子、早速「丹青堂」で和とじを買ってプレゼントしてあげました。
同じ兄妹なのに、こうも自分が不器用でいやになります。
少々本気で、何か教わっておかないと、きっと後悔することは目にみえています。