ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

掃苔や 少し傾ぎし 父母の墓

2010年11月12日 | Weblog
つれあいと実家のお墓参りにいってきました。
お墓参りというより、前回行ったとき少しお墓がゆがんで見えたのが気にかかり、それは自分よりつれあいの方で、今回は少し傾くところに砂を持参して、こてでつめてくれました。
きれいに出来上がったのに、雨が降ると流れてしまうかもしれないと、近い内またここに砂利をいれて、何とかやってくれると言います。
墓守をしてくれていた次兄もなくなり、義姉だけになってしまった実家には、よほど用がないかぎり家まで行かなくなっているし、こうしてつれあいが心にかけて修理してくれて、ありがたく思います。

しかし、父母、次兄、姉そして祖父母たちが一緒に眠るこのお墓に、自分は帰れないわけでなんか考えると、結婚って大きな意味があるもの、不思議な気がしました。

木道に 湿る山風 野紺菊

2010年11月04日 | Weblog
このところ一足飛びに冬の到来のようで、出そびれていましたが、ひさしぶりの秋空、早速つれあいより知人の「能面、狂言面展」に行こうと誘われ二つ返事ででかけました。

会場は、菰野の希望莊内にあるギャラリー「望」
展示されている作品は30面、勉強を始められてから12年間の集大成とのことでしたが、「能」のもつ幽玄の世界を見事に一つ一つの作品に、見事にうちこまれ、特に女面など「小面」から「姥」への表情の変化は、わかりやすく髪の毛描きから、あごの変化と、素人にもよくわかり、本当に楽しんできました。

聞けば転勤先の京都で、たまたま能面の面打ちのすてきな先生と出会い、定年後郷里に帰られてからも、毎週京都までかよわれ創作を続けてみえるとか、、、、。

つれあいにもピッタリの趣味と思い、帰りにはつれあいに「おそわりなよ」と必死でした。本当はこの私がやりたいのですが、言えばまた夢中になってしまうでしょうから、しかられてしまうの判っています。

時間があればぜひ覗いてみてください。2日より14日まで開催中です。