ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

それぞれの 姿これから 木の芽時

2010年03月15日 | Weblog
おばあちゃんが退院しました。

24日間の入院でしたが、義母は人に知られることを嫌い、「誰にも言わないで」と言われていたので、ブログも書く事を控えていました。

先月の14日、自分たちのクラス主催の吟行会から帰ると、つれあいから「おばあちゃんがおなかを壊しているようだ」と聞かされ、下痢が翌日もよくならず続きましたが、何より心配だったのは、コールタールのような軟便になり、週明けの15日に病院に飛んでいきましたが検査の結果、臓器からの出血は見られず、「なんかつまみ食いしたんでしょう」とか言われ、下痢止めをもらって帰ってきました。

ところが、薬を飲んでも一向に快方に向かわず、おばあちゃんも食欲も落ちてきたので、週末もう一度通院した結果そのまま入院と言うことになってしまいました。でも当の本人は「なんともありません」と言っていて、看護師さんたちはびっくりでした。入院して4日目頃から微熱が出始め「肺炎」と言う診断を受けましたが、相変わらずおばあちゃんは「なんともない」「もともと平熱は私は高いのです」というばかりです。
ようやく肺炎も落ち着いた頃、今度は少し腎臓が弱っていると言うことで「腎臓病食」に切り替えられ、塩分を控えた食事に、さすがおばあちゃんはがっかりしているようでした。

そして今日、ここしばらく落ち着いているので様子を見ましょうということで退院の許可がでましたが、正直不安材料がいっぱいです。

何しろ高齢でもあり、油断は出来ません。
これから、週に2日看護支援の人が来て下さる事になり、どんなにか力強いです。

でも見た目にはとっても元気そうで、うそのようです。
長い間、義母はひとりで何もかもがんばってきた人なので、我慢も相当に強くあんまりがんばらないでねと言っているのです。

そしてこれから始まるであろう介護する私も、優等生でなくて良いゆったりとした気分で、おばあちゃんを見てあげれたら良いなあと心から思っています。

入院前の不安、そして入院中のこと、これからのこと考えるといっぱいっぱいですが、やさしい気持ちでがんばれたら良いなあと思います。

私の周りには、すてきな友人がいっぱいいます。愚痴を聞いてくれる人、気分転換にと連れ出してくれる人、そんな人に助けてもらって甘えて、そして誰よりも判っていてくれる「つれあい」がいるのでと何とかなるでしょう。がんばります。

春隣 メニュー新たに レストラン

2010年03月08日 | Weblog
滋賀県湖南市に住むHさんから研修で菰野のパラミタミュージアムと津の美術館に行くと言う連絡を頂き、到着の10時にあわせて出かけることにしました。

HさんとはNHK出版発行「60歳のラブレター」のパーティの折、初めてお会いしたのですが、何故か意気投合して、二人で根津美術館へ足を伸ばしたり、青山をうろついた後、新幹線でもずっと名古屋で私が降りるまで、おしゃべりがとまらずそのことを機会にお付き合いが始まりました。

Hさんは、ご主人のお仕事の関係でニューヨークへ行き、向こうで大学に通い美術の勉強をして、6年間ニューヨークの博物館で学芸員としての力をつけ、帰国後も滋賀県の美術館で活動を続けて見える人、話し方もてきぱきと魅力的で、また今度俳句を始めたと言うことで、共通のお話も出来、喜びもひとしおでした。
何年かお会いできなかったのに、ちっとも変わっていない、「会えた、会えた!」とお互い再会を喜びました。
今回は滋賀県の学芸員の方23名でいらしたので、私も一緒に「浜口陽三、南 桂子展」をみました。
パラミタの方の丁寧な解説もおかげで聞けました。メドチント技法と言う表現の浜口陽三、一旦銅版の全面を均一に荒らして漆黒の画面を作った後、自分の描きたいものを金属のヘラで磨きだして白く浮かび上がらせるもので、磨き方の度合いで濃淡を表現するというものと説明がありましたが、本当に美しく技術の細かさに圧倒されました。
又、伴侶としての南 桂子は同じ銅版画でも線の表現が主であり、モチーフも少女や花、鳥といったメルヘンチックなものでしたが、芸術家としての二人とは別に、家庭での二人はどんなだったんだろうかと二人で想像しながら、あっという間に一時間半は過ぎました。

私からは、お土産に東京堂の干菓子「おちょぼ」と器やの絵封筒、そして恥ずかしいながら、私の始めての句集「虫篝」を、彼女からは「たねや」の蒸し饅頭「末廣饅頭」を頂きお別れしました。

たった1時間半の再会でしたが、とっても贅沢な再会ができました。「アッシー」のつれあいは、のんびりとGホテルの温泉にはいり、待っていてくれました。

近い内、今度は私が滋賀を訪ねます。

草萌の かわいい声で おままごと

2010年03月06日 | Weblog
母のこと、そして憂鬱な花粉症の季節に入り滅入る毎日。

そんな時なんともうれしいハガキが届きました。

仲良しのAさんよりの俳句です。
 Spring is young
 Sweet spring wind
 Swinging my pastei scarf

 うす色の スカーフ揺らす 春の風

楽しい彼女、今度はSの単語を集めてリズムのある俳句を楽しんで見えるようです。
本当に彼女は趣味も多彩で、いつも前向き、先日もお会いしたとき句集6冊目が出来たと見せていただき、厚かましくいただいてきましたが、その句集のあとがきにも

 「私の俳句は、花が好き、自然が好き、おいしいものが大好き、そんな楽しみの中から
  生まれたおまけなのです。まさに「たのしく をあらな」でしょうか。
  俳句の魔力です。見えない風と光をさまざまに感じながら遊んでいるのです」

と言う一節がありました。
本当にその言葉通り、彼女はいつもニコニコと笑顔を絶やさず、聞いているだけでも、すごい活躍の場がありながら毎月の句会には、季節の和菓子を作ってきてくださり、句会の次に楽しみにしているのは私だけではないようです。

そんなAさんとお話していると、俳句で苦しんだり競争したりが、本当にちっぽけに思えてきます。
Aさんありがとうございました。このところ少々めげていた私、またがんばってみますね。