ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

山椒の芽 まだ添ふるには ちいさくて

2007年03月30日 | Weblog
義母の引越しの片付けもようやく落ち着き(、、、と言っても母の部屋はまだすごい)少し自分も余裕がでてきたかな?

「だいじょうぶかい?」小田原の兄から早速、ねぎらいの電話がかかり、
ほっとしていると、また東京、ひばりが丘のTさんより電話がかかりました。

「貴女のこときにかかりながら、、、」との言葉のあと、
彼女も色々あったようで、ご主人が、前立腺がんで手術なさったこと、
またもうひとり仲良しだったSさんのご主人が、交通事故で亡くなられたこと、
つらいニュースを聞かされて、そのあと彼女のひとり娘さんが結婚と聞いたときは、もうほっとしました。

本当に、少しお便りがないと「どうしてるかな?」と思いながら、
つい普段のめまぐるしさに連絡を怠りがちで、おおいに反省です。

彼女の近くにお住まいのTさんのお母様は、おげんきで94歳、
今でも私のことはよく覚えていてくださる由、
わたしのつまらぬ絵手紙が大好きで待っていてくださっているとか、
そう明日にでもおたよりしてみよう。

「手紙とは相手にこちらのやさしさを配るもの」
季節も春、楽しいお便りが、いっぱい書けるといいなあ。

青ぬたの 盛り皿先に きまりをり

2007年03月26日 | Weblog
終わった、終わった義母の引越しがやっとおわりました。

わたしとつれあい、おばあちゃん3人では、とてもこうはいかなかったとおもいます。
教室は在校生のかたが全員出席で、下の住まい部分は北海道、東京から駆けつけてくれた義弟たち、そして長男夫妻、前もって手伝いに来てくれた長女たちみんなの協力で、ずっとずっと早く済ませることが出来ました。

しかし、しかしつれあいの9回の転勤で、引越しはかなり自信があった私たちでしたが、おばあちゃんの荷物が多いのには驚きました。
お年よりは考えもつかぬ物がとってあり、そしてまとめるには、捨てるのが一番ということも再確認でした。

私たちも、年々身体もきつくなり、もうこれが最後かとおもうとがんばれましたが、つかれました。ほんとうに疲れました。

そして40年近く和裁の道ひとすじでがんばったおばあちゃんですが、これからは普通のおばあちゃんになるわけで、果たして大丈夫かな?

「お友達の所へ行ったりしたら?」
「歩かないと駄目だよ」
「人となるべく会う機会を作るのよ」

皆から心配してもらっていますが、一番心配なのは私かもしれません。
おばあちゃんが、出歩くのがすきならどこにでも引っ張り出すのですが、、、。

そう思うと、「適当に、、、」な生き方は必要なことかもしれません。

掃き終えし 庭にすぐまた 椿落つ

2007年03月23日 | Weblog
3月23日義母の40年近く続いた「和裁教室」が一つの幕をとじました。

私が嫁いで間がない頃、義母は和裁専門学校へ通い始めました。
毎日終われるお裁縫の宿題に、夜中の1時、2時までべんきょうでした。
そして郷里三重県に分校を開き、それは、厳しいべんきょうぶりでした。

そして40周年まであとわずかの頃、突然に引退宣言をして周りを驚かせましたが、でも良い時期だったかもしれません。

昨日はお別れ会が行われ、都ホテルで行われた30周年のパーティのとき義母は手作りの袋ものを作って差し上げていましたが、今度は私が一針一針心をこめて「刺し子のふきん」をつくりました。

出来上がった刺し子に「お元気で、、」と言葉をそえお渡ししました。
お食事のあと皆で「あおげば 尊し」などを大合唱したり。

そして今朝は生徒さん達と長年使ったお教室の大掃除、小田原のあにから贈られた
「コケッコウー」をみなでいただきました。

小田原銘菓「コケッコー」は紅白のマシュマロの皮に黄身餡という可愛いお菓子で、この卵のように、明日から生まれ変わって、また新たな出発をむかえます。

おばあちゃん、長い間本当にごくろうさまでした。
一人でがんばってきた義母はもう86さいになりました。

しまうには もすこし思案 春炬燵

2007年03月20日 | Weblog
昨日、銀行に行く用があり、週刊誌などぱらぱらめくりながら、待っていましたが
ちょうど私が座っているまえに、ご高齢のご婦人が2人、お年のせいでしょうが、大きな声で話してみえ、つい私も耳をダンボにして聞いていました。

「貴女、おいくつですか?」こぎれいなお婆ちゃんの方が話しかけられました。「86才になりました」と、まあそれなりのおばあちゃんが答え
「まあ身体が日に日に、、、」とそんなお話が続いた後
「私は今、娘夫婦と同居を始めましたが、本当に一人だった頃がよかった」とそれなりのほうの人が愚痴りはじめました。
「そうでしょ?一人はいいですよ。3度の食事は作る苦労はありますが、自由がいいです。好きにすごせます」とこぎれいなひとが答えました。この方は一つ年下 の85才。

大体、若い人たちで同居の人たちが、「たいへん、たいへん」と話す場面に出くわしますが、そうなんだ、お年よりも窮屈感じているのですね。

私も娘がいるから安心、そんな気持ちがなかったといえば「うそ」になります。
名古屋にお住まいの高橋ますみさんが、向老学を立ち上げて見えますが、もっともっと、お互い気を使わずに自由に、自然に過ごせないものなのでしょうか?

そういう私も義母と一緒で、結構良いお嫁さんを演じているところがあり、それも
円満にすごすにはありかな?とおもったり、「フーゥ!」とため息ついたりすることもしばしば、これは永遠のテーマなのです。ハイ

東風吹いて 昔の日記 すてがたく

2007年03月15日 | Weblog
なんだか、このところあわただしく自分を見失いがちで、大いに反省。
気がつけば、1週間もさぼってしまいました。

でもそんなとき娘から買い物にさそわれて長島スパーランドへ行ってきました。
私は勿論、4月から始まる「らくらくウオーキング」のお衣装買いです。

いつも形から入る私で、フィットネスコーナーでパンツとTシャツ、靴のすてきなのが見つかりました。
でもやせたい一心ではじめるのに、お昼は「矢場とん」のソースみそかつ丼というところが、へんな具合で。

帰りの車の中で、娘のお友達が「消しゴム作家」としてデビューした事を聞き、早速出来上がってきた、娘Sのはんこを見てなんとも可愛く、自分も作っていただくことにしました。

ちょっとぶきっちょなその作品は、とっても何故か暖かで「福」がくっついてくるようにおもえてなりません。きっとこのお友達の人柄なのでしょう。

でも若いってすごい! 迷わず自分を売り込んでいける、そして何より周りの友人が、みんなでこころから、応援してる。

こうでなくてはいけないのです。

春めいて 短き髪の 美容室

2007年03月07日 | Weblog
ここ2日ほど寒の戻りのような肌寒い日々ですが、
名古屋市では、早咲のオオカンサクラやカンヒザクラが
ほぼ満開となり、デジカメや携帯でとっている風景が新聞に載っていました。

春はもうそこまでやってきています。
新しい季節がめぐってくると、また気分的になんとなく華やぎ、新しいものに
挑戦したくなってくるもの、そんな時、友人Sさんに誘われて、スポーツセンターでの「らくらくウオーキング」の見学に誘われました。

入り口で「見学」の申し込みをして会場に入ると、もう軽快な服装の生徒さんが、時間待ちしてしてみえ、「まず見学といわず身体を動かしてみてください」と先生にいわれて、なんとその先生は私よりずっとお年はとって見えるのに、レオタード姿です。またステキな音楽に、つい乗ってしまい、気がつくと汗びっしょり1時間はあっという間に過ぎました。

これは楽しい、Sさんと4月から早速入会の手続きをしました。

そして今日は娘Sが、大学で調べ物があるというので、連れて行ってもらうことに。
自分も許可を頂き、1時間半ほど好きな書棚から本を引っ張り出し読書、なんて贅沢な時間なのでしょうか。
あーあ、勉強もしたい!やりたいことがいっぱいです。

充実した一日でした。そして着実に、自分の気持ちの中で、何かが活動し始めました。なんでもいいからやりたいことはやってみる、
きっときっと何かが見つかるはずです。私を輝かしてくれる何かが。

朝東風に 古き写真を またながむ

2007年03月05日 | Weblog
桃の節句も、あっという間に過ぎ、またこの土、日も片付けばかりで過ぎました。

もう義母の教室の閉鎖まで20日になってしまい、つれあいとほとんどこの作業にかかりっぱなしで、疲れてきましたが、二人とも逃げ出すことは出来ず、今日も3にんでがんばりました。

しかし、しかし生活するということは、こんなに物が増えるものなのでしょうか?
これは自分の将来を見るようで、大いに反省しています。

それで考えました。
もう物は増やさないように、極力お買い物はひかえようとおもいます。
そして、5年ごとに、大掃除をしようとも考えました。

お稽古事も、形に残るものはやめて、身につく趣味にかえること、なんて色々考えてみたり、でも守れそうもないけど、少し心の隅に気持ちだけは、持ち続けようとおもっています。

一段落して、昨日とっておいた俳句のビデオをみました。
 「桃の日の ふと華やいで 書く便り」稲畑汀子さんの句、
つかれがふっとびました。私もこんな句がよめるようがんばろうと本当に思ったひと時でした。

春めいて すでに行事の つまりをり

2007年03月01日 | Weblog
弥生3月、女性にとってはなんと響きのいい季節でしょう。
年は重ねても、3月の声を聞くと、何故か気持ちが華やいで、うきうきします。

今、我が家のお玄関には、紙雛、土雛、ちりめんウサギがいっぱい飾られています。いろんな方からのお土産、そして自分自身で買った、かわいいお雛様が、オンパレード、1ねんに1度はこんな華やかな飾りつけもいいのでは?

壁には、何度も足を運んであつめた東京浅草ふじやのてぬぐいを飾りました。
今はスミレです。もうすぐ「初かつお」も登場します。

もう1ヶ月で、年金を受け取る年齢になった私ですが、気持ちだけは、いつまでも弥生3月でいたい私なのです。