ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

ひとしきり 聞き役になり 春炬燵

2008年03月30日 | Weblog
暖かくなったとおもっていたら、寒の再来を思わせるような今日の冷たさに、どうしていいやら、またセーターをひっぱりだしました。
しかし、しかし新しい季節はもうそこまで、数日前にはつれあいの友人から、朝採りのたけのこが届きました。
田舎に帰って一番うれしいことは、つれあいの自家菜園のほかに、新鮮な野菜がどこからか届けていただけること、こんなぜいたくはありません。
早速、一緒に添えられていた「ぬか」と「たかの爪」を入れて湯がきはじめて一時間ほどすると、なんともいえぬ初夏の香りが部屋中にひろがりました。つれあいの所望で、たけのこは、木の芽和えにしようと、庭に出ると、まだ摘むには可哀想な山椒が芽を出し、わびたい気持ちがしながら、柔らかなちいさな芽を摘んで、ほうれん草を少しくわえて、おいしい「木の芽和え」が出来上がりました。
明日は「たけのこごはん」にしよう、そんな事かんがえていたら、お隣さんから桑名に行ってきましたと「はまぐり」を頂き、あまりのタイミングのいいのにびっくりしてしまいました。明日は「たけのこご飯」に「はまぐりのお吸い物」とおもっていたら、「酒蒸しがたべたいなあ」とつれあいが言い出し、少し大きいので早速頂くことにして、我が家からは茹で上がった「たけのこ」を差し上げました。
なんか食卓は「初夏」のかおりが広がって、幸せな気分です。そうそう、これも先日届けられた色とりどりのフリージァが、また色を添え、ムード派の私にとって、この上もない贅沢な、うれしいひとときでした。

ものの芽の やさしき風に ほぐれをり

2008年03月23日 | Weblog
21日、22日と鳥羽シーサイドホテルで、松阪高校第9回卒業生の同窓会があり、出席しました。
今回は、我々のクラスがお世話役にあたり、1クラス平均52名のクラスが10クラスもあった時代でしたから、世話人5名で、会場えらびから、案内状つくり、会場の下見、泊まり組の部屋割りと、何度集まっても不安だらけの中、やっと開催にこぎつけたと言うのが本当かもしれません。

でも日帰り組23名、宿泊組39名合計62名の出席で、楽しい同窓会が開けました。はじめに3名のお医者さんになっている同窓生が、それぞれ「健康」についてのミニ講演をやってくれ、そのあと「乾杯!」になったころから、あちらこちらで「、、ちゃん」「、、くん」と学生時代の愛称で呼び合い、おじいちゃん、おばあちゃんになっても、気持ちは高校生のままで、それは楽しい、楽しいおしゃべりがはじまりました。いつの頃からか、皆立ち上がって輪になり手をつなぎあって、「校歌」の大合唱になり、そのあと「星影のワルツ」など飛び出して童心に帰って、歌い、わらい、はなしができました。

8時から始まった2次会も、10時に終え、そのあとは各部屋で、気の合う者同志で集まって、翌朝は皆、寝不足気味でしたが、本当に幼馴染とは、こんなにも打ち解けられるもの、上下関係もまったくなく本当にいいものです。
いろんな話題に、それぞれの48年の歴史が感じられ、「愛燦燦と」の歌詞ではありませんが、人生って本当にステキなものだと実感しました。今日の日、この時間大切にわすれないでいようとおもいます。

石橋の 影濃く見ゆる 梅日和

2008年03月16日 | Weblog
昨日は、土砂降りの中、句友と徳川美術館にいってきました。

少し本当の「お節句」には遅くなりましたが、先日の「吟行会」が無事に終わったお疲れ様会なので、お天気のことは考えていませんでしたが、花粉症の自分としては、本当に楽な一日で皆には悪いことをしました。
「尾張徳川家の雛祭り」を見るのははじめてで、徳川14代慶勝夫人になった矩姫と11代斉温夫人になった福君の雛人形、雛道具はじめ明治から昭和にいたる尾張徳川家3世代の豪華な雛段飾り、赤い毛氈に飾られたお内裏さまとお雛さまをみて本当にいやされました。
お雛さまと言えば、もう5,6年前東京赤坂にある菓子舗「とらや」本店のお雛様もまたわすれられません。
とらやのご主人が、京都への商いの折、一つ一つ京都で娘さんのためにそろえたと伝えられる、商家の豪華なお雛様(お宝)を何年かに1度無料で、見学できる機会があり、それも印象深く、なぜかこの催しと比較しておもいだされるものでした。
本当に春の訪れと、優雅な気持ちに浸れる良い一日を過ごせました。

また食いしん坊のメンバーなので、見学の前にお食事も予約を済ませ、ゆったりとしたお部屋でちょっと贅沢なお昼も頂きました。
次回は何処にしましょうかと、もう帰り道には、つぎの話題で盛り上がりました。

ふと風に のり梅の香の かぐわしく

2008年03月08日 | Weblog
私たちのグループ主催のはじめての吟行会、場所は早くから決めていたものの、2月に入ってからは、なんとも落ち着かず、句友と下見に出かけたときは、特別寒い日で、果たして実現するかと、気をもみながら、当日を迎えました。
 
7日は「雪降りかも」と言う天気予報を見事にはずし、それはあせばむほどの正に梅日和、良かった。
場所は、四日市の「南部丘陵公園」、2千本の梅も今が見頃と咲きそろい、先生のご指導の下、お当番という緊張も解け、16名ほどの参加でしたが、自然に心を寄せ観察をしながら、やはり俳句は頭で考えて作るものでなく、見た句は力強さがあるということを実感しました。
午後からは教室(文化会館)に戻り、一人5句の披露をして、それぞれに選句をし、たのしいひとときでした。
終わってみると、手落ちだったこともいっぱい見つかりましたが、仲間と心を寄せ時間を持てたことが、なによりうれしかったです。

事情があり3月で退会するMさんも、忙しい中お手伝いしてくださったことも、わすれられません。