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ぽっぽ

日々の俳句を綴っていきます、ぽっぽのページです。

長き夜や柱にのこる子の背丈

2015年08月24日 | Weblog
S夫婦が引っ越してまだ10日ばかりなのに、顔をみせてくれました。
二人曰く「庭の生い茂った木が気になって!」と言い、暑い中早速はじめてくれました。

「少し休んでよ!」と叫んでいる間に、まあさっぱりしてしまったピラカンサ、椿の木もさっぱりとと言うよりお粗末な姿に、、、。
「おぉ!」と驚くやら笑えるやら、でもこの暑い中よくよくやってくれたと思うと、小言なんて言えません。
まだ引っ越して10日ばかりというのに、よく心を寄せてくれたと感謝です。

お昼は四人でお蕎麦をたべ、あとつれあいとパパはお昼寝をして、夕方帰りましたが、今度の家もなかなか落ち着けるようで、二人の楽しみも増えたようです。

少し涼しくなったら、一度見に行こうと思っています。
小さな庭もあるようで、「お父さん、知恵を貸してね!」と優しい言葉にウルウルの二人でした。

一卓は部活帰りやかき氷

2015年08月17日 | Weblog
娘一家が引っ越しました。25年ぶりの出来事です。

25年前、Sは結婚し、運よく新築の教員住宅に入居できましたが、まだ今のように引っ越しのお手伝いの便利な業者もなかったし、とにかくお金もなかったので、家族総出で、荷物も運びました。
つれあいなど軽トラックも知り合いから借りてきて、映画の「トラック野郎」と同じように、頭にしっかり手ぬぐいで鉢巻をして、何回も往復して、頑張った姿が昨日のように思い出されます。

今度は、一軒家なのでいくらかは落ち着けるでしょう。
何しろ引越し初めての娘たち、9回も経験のある自分達、ついご近所へのご挨拶はどうしろこうしろと、口を出したくなってしまいます。
「25年お世話になりましたと、玄関で充分にお礼を言って出てくるのよ」なんて事まで。

私達も、東京の家を離れるとき、家族四人で玄関前で挨拶をして出たからです。
そして鍵をかけて出ると、子どもの野球チームの仲間たちが、皆ユニホーム姿でずらっと並んで、見送りに来てくれてたこと、思い出したりしました。

しばらくは、また新しい土地で、新しいお付き合いも始まり、いろんなことを経験するでしょうが、良いこともいっぱいありますように。

鉄階の風が教へる蜘蛛の糸

2015年06月09日 | Weblog
つれあいが、このところ体調を壊して、すっかり自分も心の余裕をなくしてしまっていた。
これではいけない!

というわけで、まず気になることは以前に言っていた娘Sのラジオの出演がきまったことだ。
東海ラジオ7月12日、19日の午前8時45分より9時までの15分「チャイナなう」という番組で出させてもらうらしい。
どんなお話がとび出すやら、彼女には「徐福」のほかないでしょうが「早口だからゆっくり話すのよ」と母親らしい注意はしておきました。

時間のある方聞いてやってください。

門前町抜けて明るき桐の花

2015年05月10日 | Weblog
昨夜、日中関係の学会に出席したSより電話で「今日は面白い人に出会えた」とのこと、よく聞いてみると、お相手は中国映画の評など書いたり、ラジオのパーソナリティでもあるTさん、Sも最近観た「妻への旅路」がよかったと話すと「私もその映画の評を書いているので送るね」と言ってもらい話が弾む中で、聞けばTさんのつれあいが松阪出身とのこと、それも和田金のすぐ傍というから、我が家(実家)のご近所さんだった。

早速、小田原にいる兄にそんな話をしたら、「そう言えば、そんな医院があったね」と話すが今一つというところ、これはまた松阪にいる幼馴染にきいてみることにしよう。

年を重ねると、ふるさとが無性に恋しくなるが、記憶からはすっかり町も変わってしまっていて、さみしくもある。

春灯の中ゆっくりと屋形舟

2015年04月25日 | Weblog
つれあいのお誕生日を明日に控えた日、突然Sがやって来ました。
今回出た「枝下用水史」の評判も好評のようで、朝日新聞、中日新聞、読売新聞、矢作新聞と写真入りで、大きく掲載していただき、もう続編の準備にかかっているようです。
地道に、7年の月日をかけて研究した成果なので、私もゆっくり丁寧に読もうと思っています。

仕事も一応一段落したので、つれあいとその二日後の私の誕生日を兼ねてお昼を食べに行くことになり、「ならば伊賀上野の金谷へ行きたい」とつれあいが言い出し予約はしてなかったけれど出発しました。

松阪に育ったこともあり、来客などがあると「和田金」や「牛銀」は食べに連れってもらったけれど、伊賀牛は初めてでした。
ぎしぎしと軋む階段を上がると、真っ白な割烹着を付けた大勢の仲居さんに迎えられまず圧倒させられました。
そして長い長い廊下、通路に飾られた兜も時代物で、老舗の風格は充分で素敵でした。

お部屋に通されると、床の間には兜の掛け軸に緋牡丹の花が活けられていて、すごく落ち着く雰囲気で、そこで早速「すき焼き」を注文して豪華なお昼ご飯です。器も伊賀焼、信楽焼、時代がしっかりしみついた鉄鍋も、お料理に味をそえていました。

つれあいは今回、娘が運転なのでお酒も頂き、最高の気分でしたし、Sも私も舌鼓を打ちました。
本当は出版記念に、私たちがご馳走してやらないといけないのに、なんとSがご馳走してくれたのも申し訳ないけどうれしかったです。

素晴らしい「ごちそう」と「楽しい時間」素敵なお誕生日のプレゼントでした。ありがとう。

よく笑ふ後部座席や花の旅

2015年04月20日 | Weblog
釧路にいる孫が、今帰省していて車で遊びに来てくれました。

庭木も随分伸びてきていて、今回も椿、山茶花、ピラカンサ、辛夷と無駄な枝を落としてくれ、
見違えるほどすっきりしました。
ランチは、近くの「石かわ」へ、陶板焼きのお肉をダブルで、ごはんもおかわりして、気持ちのいい食べっぷりに、つれあいと吹き出してしまいました。若いって凄い!

彼はまた、来週10か月ほど、また海外へ出発します。
今、あちこちで物騒な事件も多く、心配も多いけれど、彼が決めたこと、また前のようにいっぱい
いろんなことを吸収して帰ってくるのを楽しみにしています。

釧路からのお土産にくれた「北あかり」で、その夜は、揚げじゃがバターを作りました。
美味しくて、おいしくて、また太ってしまいそうです。

わっ君、気を付けて行っていらっしゃい!

土筆積むゆるき傾斜に風さやか

2015年03月31日 | Weblog
名古屋での仕事の帰り、Sが来てくれる。

2008年から取り組んでいた農業用水(枝下用水)の130年史「枝下(しだれ)用水史」が7年かけて完成し立派な本になった。
このページ数は彼女の専門「徐福」を優に超えるもので、これまでの経緯を熱く語って聞かせてくれた。
始めは、農業に全く無知な娘がこんな途轍もない大きなテーマに取り組み、どこまで理解出来るのだろうと、半信半疑で見守ったけれど、コツコツと地元の人達からの聞き取り調査を続け、いろんな方の協力を得て出来上がった。

私も正直まだ読み切っていないし、小説などでないのですが、もし興味を持っていただければ、最寄りの図書館で「枝下用水史」風媒社をリクエストしてやってください!
4月上旬書店の店頭にも並ぶと思います。

まな板に刻む蓬のいろ残し

2015年03月14日 | Weblog
先日、朝の便で瑞々しい土筆が届いた。
東京にいるころ、まだ小さい孫たちから「春の便りをとどけます」と娘Sのメッセージを添えて雑草も混じる土筆を送ってくれて、つれあいと手を灰汁で真っ黒に染め乍ら、袴取りをして、楽しんで味わったものだが、孫も大きくなり、自分も花粉症で辛くたべられなくなっていた。

この量は時間も大変だったろうと電話したら、「パパも一緒に採ったのよ」とのこと、うれしいなあ。
そしてSも、少し自宅用に採って煮てみたといっている。こんな箸休めが好きになったのかと笑えた。
今回は、「茅乃舎のだし」とお酒、シュガレデイのお醤油でにてみたら、それは美味しく出来上がりつれあいも大喜びである。
やはり季節を食すのは最高の贅沢である。

春めきしピアスの似合ふ老婦人

2015年02月26日 | Weblog
娘のSより午前中に学会が終わるので、名古屋に出てこないかと電話、一昨日も名古屋に出たけれど見損なった「ぐりとぐら」展が見たかったので13時半約束の場所で落ち合う。
「母さん、帽子可愛い!似合ってるよ」こんな優しい言葉をかけてくれる。そうだ娘の年と同じころは、つれあいの赴任先の東京と四日市を何度も往復して大変なころだった。どうかして息子や娘には、あんな大変さは味わわせたくないとつくづく思う。

「ぐりとぐら」展は、仙台にいた頃、すでに原画展を見てゐたので、その時と比べても規模も小さくてがっかりした。
そしてお茶をして別れたが、最近読んで面白かったと「楽園のカンヴァス」原田マハ著を借りる。一度も読んだ事のない人で興味深い。このところ俳句ばかりで偏りがちな生活習慣だし、もう少し余裕をもって日を送らなくてはいけない。
夕食は、旅行のお土産の干物をくれたので、楽な夕食となる。

大鍋に躍る風呂吹夕餉かな

2015年01月26日 | Weblog
年明けて初めての名古屋、つれあいの体調もあり、初詣も出来ていないので、何となくけじめのない感じが残る。
仲良しのTちゃんも、暮に体調を壊していたので名古屋は今日が初めてとのこと。
約束通りミッドランドスクエア名古屋でやっている「シネマ歌舞伎」を鑑賞、演目は2つとも舞踊でちょっとつまらないと思ったが、玉三郎と七之助の「二人藤娘」、二人はさすがきれいだ。しかし映像は酷で、二人を比較すると芸歴は別として、やはり、七之助の初々しさは、玉三郎には無理な話、カメラがぐっと寄るので、嫌でも比較してしまう。そのかわり、舞台の袖での様子とか、化粧風景なども見られて、いいところもいっぱいあった。

もう一つの「新年振袖始」は玉三郎の蛇の化身の隈取は恐ろしいまでにこわかったし、これを退治する勘九郎の若々しさも光って、今まさに旬の人である。
観終わって感想は大満足、帰りには4月からの上映作品ももらったので、月一回映像で歌舞伎の世界に浸れるのもいいのではないだろうか。
帰りには、劇場の半券を見せるとミッドランドスクエア内のレストランがサービス料金で頂けたので、またまた嬉しくなり、贅沢な一日だった。