木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

タイムマシン

2010-07-29 23:58:33 | タイムマシン
いくつの時だったのかなぁ
小学校の2.3年くらいか
今僕の家は五差路の三角になった土地の角から二軒目なんだけど
まだ隣の家がなかった
自分ちのそっち側に小さなお花畑をあばあさんが作っていたし
その周りはうちの土地だったのか知らない人の土地だったのかわからないけど
うちの仕事で使う板が当時の僕の身長くらいかなぁ
乾きやすいようにサンをきって積んであった
その向こうは今から考えると当然うちの土地じゃないはずなのに
トタンで囲った車庫があって ○○木工所と誇らしげに書いてあるダットサンの中古トラックが停めてあった


僕はよいしょとその乾燥中の板の上に乗って 座って ぼんやりと考えていた

ずっとずっと・・ずっと遠い未来
僕は今日のことを思い出すんかな
お父さんやお母さんは生きてるのか
死んでたらいやだなぁ・・
その時の僕はもしかして結婚してるのかなぁ
そしたら子供もいるのかもしれん
奥さんになってくれる人はどんな人なんだろう
今どっかで生きてるはずだ
何してるんだろう
その時の僕はお父さんになってるかもしれない僕は幸せなのかな?

その大人になった僕は 今日の僕のことを思い出すことがあるんだろうか
こうやって木の上に座ってる僕をさ




大人になった僕は その時の僕を何度も思い出すことができた

 20歳になった時も 
 結婚することができた時も
 子供を授かった時も
 そして悲しい思いをした時も・・・

 今も思い出したよ
 もうじいちゃんになっちゃったよ

10歳にもならない僕に今から会いにゆくことができたら
何を言ってあげよう


うれしいことも悲しいこともいっぱいあったよ
この調子で行くとまだまだゆっくりはできそうもないよ

でも本当のことは言わずにおこう
きっと幸せだよ って笑顔で言ってあげとこう っと

コメント (24)
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