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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

187 DEREK AND THE DOMINOS 『LAYLA』〈'70 イギリス〉

2010年09月05日 14時14分49秒 | CD日記 '70洋楽編
                      

                      1 I LOOKED AWAY
                      2 BELL BOTTOM BLUES
                      3 KEEP ON GROWING
                      4 NOBODY KNOWS YOU
                       (WHEN YOU' RE DOWN AND OUT)
                      5 I AM YOURS
                      6 ANYWAY
                      7 KEY TO HIGHWAY
                      8 TELL THE TRUTH
                      9 WHY DOES LOVE GOT TO BE SO BAD
                     10 HAVE YOU EVER LOVEDA WOMAN ?
                     11 LITTLE WING
                     12 IT'S TOO LATE
                     13 LAYLA
                     14 THORN TREE IN THE GARDEN

エリック・クラプトンが1970年に組んだバンド、デレク&ザ・ドミノス(以下:ドミノス)の唯一のスタジオ盤。

最初で最後のスタジオ盤になってしまいましたが、聞き応え十分の最高傑作ではないかと思います。
全体的なサウンドは、泥臭く、または砂埃の臭い漂うブルース・ロックです。
しかしクリーム時代のような“どんより、重い”ものではなく、良い意味で力の抜けたブルース・ロックが聴けます。
またこの作品にはデュアン・オールマンも参加していて、彼のスライド・ギターも冴えています。その真骨頂は、7でしょうか。9分ちょっとに渡る曲で、間奏でのインプロヴィゼーションは最高の一言。
クラプトンの代表曲、またロック史の名曲でもある13も収録。前半の“熱い歌”から後半のピアノをメインにしたインストという構成が印象的な曲です。初めて聴いたときは「?」と思いましたが、後半のインストが感動を呼ぶんですよね。
そしてこの名曲の後、アルバムラストであるアコースティック調の14への曲並びは何度聴いてもジ~ンときます。
ジミ・ヘンドリクスのカバーの11もオリジナルとは異なり、感動的なアレンジがされています。(悪くいうと、ちょっと大仰なアレンジですが)
個人的な感想としてはスロー・ブルースの2が最高だと思います。サビで、クラプトンの歌声が裏返っていますが、かえってそれが聴き手に切なさが伝わってきます。何度聴いても感動的な曲です。
曲後半で楽しそうにインプロヴィゼーションを展開している3もベストな曲だと思います。

オリジナルアナログ盤で2枚組だったこともあり全14曲、77分という聴き応えのある作品です。もちろんアナログ時代に製作された77分の作品なので、構成はしっかりしています。

“名盤ガイド”なる本には必ず登場する作品ですが、ジャケットから「どんなアルバムなのか?」と思ったものです。
この作品を弟が買ったのですが、聴いてみて「シブイ!なんて良い作品なんだ!」と兄弟で感動しながら、聴きました。(笑)
クラプトンの作品自体を多く聴いていないので断言できませんが、このアルバムの中では彼の本当にやりたいことができたのか、とても活き活きとプレイし、そして楽しそうなクラプトンを聴きながら想像できます。
私は、このドミノスがクラプトンのプロフィールの中で最高傑作だと思っています。


私は現在、旧規格2枚組CD、現行リマスター盤、LP盤を所有しています。
弟にいたっては、旧規格2枚組CD、20周年記念リミックス盤、現行リマスター盤、SHM-CD盤を持っている程。(笑)兄弟して数多く所有してますなぁ。(笑)
初期2枚組CDと現行リマスター盤を聞き比べましたが、特に大きな音質の違いはわからなかったですね。
20周年記念リミックス盤は、曲によってオリジナルと少し違う部分(←シャウトが入っているとか、いないとかの違い)があります。しかしオリジナル音源の方が温かいような気もします。

トータルタイムの長い作品ですが、色褪せのない(今後も色褪せない)とても良い作品だと思います。
私も大好きな作品。この作品も“絶対に手放さない作品リスト”に加わるのは間違いありません。
[CD日記 '70洋楽編 # 38]
コメント (2)
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