1. BEAUTY AND THE BEAST
2. JOE THE LION
3. “HEROES”
4. SONS OF THE SILENT AGE
5. BLACKOUT
6. V-2 SCHNEIDR
7. SENCE OF DOUBT
8. MOSS GARDEN
9. NEUKÖLN
10. THE SECRET LIFE OF ARABIA
ボウイの作品のCD化が楽しみだったという話(←[CD日記 '70洋楽編 # 15]に記述)をしました。アルバム『STATION TO STATION』の次に待っていたのが、この作品でした。
ジャケもクールでカッコいいし、また“HEROES”という曲も好きだったこともあります。
とは言いながらも、聴くのは“HEROES”のみで、あまりアルバムとしては聴いていません。(笑)
タイトル曲の3。初めて聴いた感想は、「少しかすれた音のロック」という印象。後年、蓋を開けて見れば、ギターはキング・クリムゾンのロバート・フリップ。“ウィ~ン♪”というギターの音が、子供の私には“かすれた音”に聞こえたんでしょうね。(笑)
また曲の前半は静かに、そして後半はシャウトして歌い上げるボウイも印象的。
そしてこの歌、内容も良い。ベルリンの壁を越えようとする恋人達。その行動は失敗し、銃で撃たれるも、2人はキスをして倒れる…。“And we kissed…”の歌い回し部分で、その場面を毎回思い浮かべてしまいます。映画のワンシーンみたいですよぉ。(笑)
このアルバム、ボウイがドイツのベルリンに移り、創作活動をしていた、いわゆる“ベルリン三部作”の二作目。
ヨーロピアン・テイスト漂う作品です。何というか、しっとり感があり、また退廃的な(?)要素のあるサウンドが聴けます。
アナログB面相当の6~10の内、6~9はインスト。といっても、アートなインストと言っていいでしょう。やはり、ロバート・フリップや、ブライアン・イーノが名を連ねているからでしょうね。
8は、和琴が登場する和風(?)で幻想的な音楽だったりもして、興味深いです。
一般的に“ベルリン三部作”の一作目、『LOW』の方が評価が高いのですが、まだそちらは未聴。
今回、このCD日記を書くにあたり、久しぶりにこのCDを聴いていますが、なかなか良いなぁ、と再認識しています。
[CD日記 '70洋楽編 # 18]