一台のパイプオルガンには数多くの音の種類があり、そのうちのどの音を鳴らすかは、「ストップ」という装置を動かすことで決定する。
一種類だけで鳴らしてその音色をシンプルに味わうも良し、多くの音色を同時に出して重厚に迫るも良し、
ストップの組み合わせをいろいろ試すのは、オルガニストの楽しみである。
オルガンの中には、"Vox Celeste"、"Unda Maris"という音色を持つものがある。
これは、その他の音とほんの少しだけ音程をずらすことで、弾いた時に唸りを生じさせるというものである。
他のパイプとピッチがきっちりあっては意味がないし、ずれ過ぎても気持ち悪い音になったり音が乖離してしまったりする。
このように調律に細心の注意を要するのだが、
うまくいくと、合唱のような美しい響きがする。
そして、音色だけでなく、名前の響きも素晴らしい。
他のパイプより音程が少しだけ高いのが"Vox Celeste(天の声)"、
他のパイプより音程が少しだけ低いのが"Unda Maris(海の波)"、
何とも幻想的で、素敵な命名である。
しかし、思うに、
音程の不一致によって合唱が再現できる、というのは、
なかなか皮肉なアイデアでもある。
一種類だけで鳴らしてその音色をシンプルに味わうも良し、多くの音色を同時に出して重厚に迫るも良し、
ストップの組み合わせをいろいろ試すのは、オルガニストの楽しみである。
オルガンの中には、"Vox Celeste"、"Unda Maris"という音色を持つものがある。
これは、その他の音とほんの少しだけ音程をずらすことで、弾いた時に唸りを生じさせるというものである。
他のパイプとピッチがきっちりあっては意味がないし、ずれ過ぎても気持ち悪い音になったり音が乖離してしまったりする。
このように調律に細心の注意を要するのだが、
うまくいくと、合唱のような美しい響きがする。
そして、音色だけでなく、名前の響きも素晴らしい。
他のパイプより音程が少しだけ高いのが"Vox Celeste(天の声)"、
他のパイプより音程が少しだけ低いのが"Unda Maris(海の波)"、
何とも幻想的で、素敵な命名である。
しかし、思うに、
音程の不一致によって合唱が再現できる、というのは、
なかなか皮肉なアイデアでもある。
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