主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2014-02-08 14:26:26 | 読書
雪乃紗衣著『彩雲国秘抄 骸骨を乞う』
角川ビーンズ文庫という昔で言う所の少女小説(今はなんて言うのでしょうね)「彩雲国物語」シリーズの外伝。
本編とは異なりハードカバーで出版されています。
こういう形式って、シリーズを綺麗に並べたい私みたいな人には、いやな発売のされ方です。
特にこういう本を読むのって若いお嬢さんでしょ。
お小遣いをやりくりして買うような子達が、遠慮したい単行本で出すというのはねえ。
とかつて、そんな日々を送っていた私は言いたかったのですが。
読んだら、納得。
本編みたいなノリのを期待させてしまってはいけないという配慮もあったのかもしれません。
打って変わって、悠瞬、旺季、晏樹、劉輝の生と心理描写が主になって、重い話となっています。
中2人は、本編では敵役的な存在で、多くは語られていませんでしたが、これを読むとより本編が彩られることとなると思います。
というか、こういう描写を本編に組み込めば、少女小説の域を脱することが出来たかと。
(逆に抜いてそのジャンルにふさわしいようにしたのかもしれないけれど)
最後の話は、本編や外伝でもちらりと出て来た「悪夢の国試組」のお話し。
9割重々しかった所への一服の清涼剤。
ただ、これはこの本に入れる所かが微妙かも。
本編を追っていた子達の為にもここは同じ形式の可愛い絵柄の文庫本が良かったかも。


大崎梢著『ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ(邂逅編)」
出版社営業の井辻智紀君のシリーズと合体なので、邂逅編なのでしょうね。
まもなく開催される書店大賞授賞式。
決定前に事務局に怪文書が届いており、それになにか心当たりは無いかと問われた福岡のとある本屋さん。
そこでバイトとして働く花乃は授賞式参加で上京するにあたり、「書店の謎を解く名探偵」に会って謎を解いて貰おう、と決意。
威風堂の杏子と多絵の元へ訪れるのでした。
そのちょっと前、井辻は真柴から緊急のお呼び出し。
最初は断ったものの、実際は書店大賞実行委員長からの頼みと聞いて、待ち合わせ場所へ。
最近話題になる本屋大賞をモチーフにした事件発生です。

この話題になるっていうのが良いことにも悪いことにも繋がるって言うのは、最近の本屋大賞受賞作を読むと実感。
悪くは無いけど、そんなに良いかなあ、と思うのが続いてますからね。

で、大崎さん。
本関係の作品なので、悪くは無い。
が、もっと引き出しを広げた方がいいのに、とお節介なことも思ってしまいます。
次はどっちかな。


森博嗣著『ジグβは神ですか』『キウイγは時計仕掛け』
このシリーズ、何冊まで続くのだろう。
前にも書きましたが、これは最後まで読んでからでないと、面白いのかどうなのか決めかねると思います。
真賀田博士の思惑を実現するには80年は未来、と紅子さんがβの方の終わりで言ってます。
そこまでの未来を読むことができるのか、なんらかの事態が生じ途中で終わるのか。
萌絵も学生だった頃とは異なり、積極的に関わろうとはしなくなっています。
彼女の後、積極的に関わっていた国枝研の恵美達後輩組も社会人となり、だんだんと離れていっています。
追う側も世代交代して進んで行くのでしょうか?
とりあえず完結してくださいが希望です。

ところで背表紙の惹句が気になる。
「惹かれ合う森ミステリィ」「意外性に遊ぶ森ミステリィの猶予」ってなんです?
私の日本語が不自由??
コメント
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