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主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2014-02-28 17:32:21 | 読書
三浦しをん著『政と源』
つまみ簪職人の源二郎と元銀行員で妻と別居中のの国政は、性格が全く異なるが70年来の付き合いの幼友達。
源二郎の弟子徹平も交えて、愉快でもの悲しい人情物語です。

こういう幼なじみって憧れます。
でも、生まれた所からずっと同じ所にいないと無理だよねえ。
しかも気が合うとは限らないし。

で、本文とは関係有りませんが。
表紙は良いとして、中身の章ごとの挿絵がいやあああああ。
挿絵の方の、ファンの方には申し訳ないですが、なんかむずむずする絵のタッチで~~~。

そういえば、今、『三匹のおっさん』がTVドラマになっているようだけど、これもそうなりそうなお話しだったなあ。


三崎亜記著『ターミナルタウン』
数十ページ、読んでしみじみ。
「三崎さん、好きだわ~~~」。
いや、上の本も、嫌いじゃなかったのよ。
しをんさんのエッセイは楽しくて愉快で気分がよくなるし、『仏果を得ず』『月魚』『星間商事株式会社社史編纂室』は好きだったのよ。
でも、私が求めているのは、上のような本ではなくて、こういうの。

かつては、鉄道のターミナルタウンとして賑わっていた静原町。
しかし、現在は幾つかの路線の廃止により、その機能は失い、一地方の駅となり果てていた。
そんな駅を利用する数少ない住民-「影」を失い、見えないけれど「ある」ことにされているタワーに勤務している響一。
30年以上、ここの駅長を務める女性。
この駅では久方ぶり新人駅員である丸川。
合併により町から市となったこの静原の元町長。
トンネルに取って代わられつつある「隧道」の闇に捕らわれれ死への眠りにつ隧道士である父を、看取りに町に戻ってきた理沙。
ある日、ふらりとやってきてこの町の寂れた商店街に店を開いた牧人。
そんな人々による町と自身の再生の物語です。

いつも通り、ちょっと変わった架空の世界のお話しで、良い感じなのですが、今回はちょっと詰め込みすぎた感がありました。
最後の再生に当たっては、一人による力が出来すぎな気もするけど、キャラ設定からするとそんなものなのか。
三崎さんの作品を追っている方ならニヤリとするようなキーワード、「廃墟」「象さん滑り台」「歩行技師」が出て来ますよ。


近藤史恵著『キアズマ 』
『サクリファイス』シリーズの第4弾です。
とはいえ、お馴染みの人達はいません。
高校時代を親の仕事でフランスを過ごした正樹。
帰国後、一浪して大学生となった。
大学からの帰り道、一人の男に「自転車にぶつかった」と言われるが、その時の相手の対応に苛立ちを感じ、話の途中で逃走。
しかし、相手は仲間と共に自転車(ロードバイク)で追いかけてきた。
その結果、正樹の不注意により、追いかけてきた相手に怪我をさせてしまった。
入院中の相手に謝罪に行くと、怪我した男が思いの外、好人物であった為、「できることがあれば、何でも言ってください」と告げた。
入院中の不自由の手助けのつもりで・・・。
が、何故か1年間限定で彼が立ち上げた自転車部に所属することになってしまった。

という始まりです。
青春物でスポーツ物だけど、熱くない!淡々とクールに押さえた筆致で文章が書かれているのが良いです。
サクリファイスシリーズは、どれもそうですけどね。
スポーツ物なのに熱く迸らない。(第1作はミステリーでもあるが)
だが、それがいい。
近藤さんは、「好き!」とは思わないのですが、このシリーズだけは見つけたら読みますね。


夢枕獏著『大江戸恐龍伝 第二巻』
半分まで読んだ昨日、ネットから予約を入れた!!!
一気に読みたい!
しかし、今日は休館日。
明日返しに行くまでに届くのか??
さっさ持ってこい!!

読み始めたら、もう面白くてどんどん進めてしまいます。
夕方、読むとやばいです。夕飯の支度をしたくなくなります。
寝る前に読むのも良くないです。夜更かししたくなる。
仕事行く前もやばい。行くのを忘れそう。
ということで、限られた時間帯で読み進めています。

竜のいる島がどこなのか、ついに判明!
死の床に伏す恩師が、その答えを持っていました。
そして、その島から帰って来たと思われる男が書き残した謎の文字の解読のヒントも。
こういう謎解き冒険物、いいよねえ。

本日の読書

2014-02-14 18:49:01 | 読書
冲方丁著『はなとゆめ』
初めてこの題名を聞いた時は、少女漫画雑誌を思い浮かべてしまいましたよ。
小説の題名は他の方と被らないようにするというのは、遠い昔、どなたかの本だか漫画だかの後書きで読んだことがあるのですが。
ですが、本を読んだら、確かにこの題名を付けたくなるよね、と思う次第。
ついでにタイトルがすべてひらがな、というのも頷ける。
「華と夢」ではちょっと雰囲気が違うし「華とゆめ」なら割と良い感じだけど、漫画雑誌と漢字違いなだけになってしまう印象。
漢字とひらがなで、かなり印象が変わりますよね。
というのを、この本で結構感じました。
また、内容とはずれる話で、申し訳ないのですが、この本の中で「ゆいいつ」って必ずひらがなで書かれているのですよね。
私は「唯一」という漢字の方が好きなので、わざわざひらがなな所に何か意図があるのだろうか、と凄く気になって・・・。
あ、題名とは違って、本文に何度も出てくる「はな」は「華」という漢字になっています。これは確実に漢字の方がぴったり。

で、中身の方なのですが、時代物が続いていらっしゃるようで、今回は清少納言を題材に。
こういう歴史物は、どんなにいい話だと思っても、作者さんが自分が集めた資料から得られた人物像なのですよね。
私は、今まで清少納言本人側からのは読んだことがないのですが、他の作者さん達が書いた紫式部の話を読んで、そこでちらちらと出てくる彼女を読んでの印象を混ぜ合わせて自分の中に出来てしまっていた人物像と、違いすぎて違和感がいっぱいでした。

こういう作品で人気が出ると、「そういう風な人物である」というのが一般的になってしまうのでしょうね。
吉良上野介さんが悪人に描かれがちになってしまうみたいに。


夢枕獏著『大江戸恐龍伝 第一巻』
密林さんは、一度品物をチェックすると、「そう言う方には○○」とお薦めをしてくれますが、その中で上がってきたのがこれ。
粗筋読んで、なんで私、これをチェックしてなかった!!!
私好みなお話しですよ。
もう5巻まで出ているよ!

物語の発端は、1771年。平賀源内がエレキテルを世に送り出す5年前のことである。時に源内44歳。
高松藩を脱藩し自由の身となった源内は、長崎に赴く。そこで嵐の中、発見された龍骨を見て、その存在を暴こうと野心に燃える。
同じ頃、紀州の漁師が乗った船が嵐に遭い、漂流。南の孤島に辿り着き、そこで見たこともない巨大な爬虫類に襲われていた--。
その後、大坂で円山応挙とともに龍の掌の化石を見に行った源内は、それを祀る寺の法巣主から、その昔、龍の掌を竜宮から持ち帰ったという男の話を聴くことになる。
京で若き日の鬼平・長谷川平蔵や上田秋成に出会い、この頃から、源内は、龍に導かれるように、不思議な事件に巻き込まれていくことになるのである。

密林さんで紹介されている内容紹介から。
実在の人物をモデルに描かれた擬歴史小説。
第1巻は、恐竜の「き」の字ぐらいしか、恐竜が出て来ません。
まだ、源内の人なりとか、発端とか、その程度です。
で、最後に、恐竜に関わると思われる文書を巡るあれこれが始まる!というわくわくモードで終了です。
巻末に、全巻目次が載っているのだけれど、これを見ると恐竜に出会えるのが相当先だと分かる。
続々と届いている予約本を片付けながら、こちらも読み進めて行きたいと思います。

後で、3連続目の予約本を受け取って、ついでに2巻の予約をしてこよう。

本日の読書

2014-02-08 14:26:26 | 読書
雪乃紗衣著『彩雲国秘抄 骸骨を乞う』
角川ビーンズ文庫という昔で言う所の少女小説(今はなんて言うのでしょうね)「彩雲国物語」シリーズの外伝。
本編とは異なりハードカバーで出版されています。
こういう形式って、シリーズを綺麗に並べたい私みたいな人には、いやな発売のされ方です。
特にこういう本を読むのって若いお嬢さんでしょ。
お小遣いをやりくりして買うような子達が、遠慮したい単行本で出すというのはねえ。
とかつて、そんな日々を送っていた私は言いたかったのですが。
読んだら、納得。
本編みたいなノリのを期待させてしまってはいけないという配慮もあったのかもしれません。
打って変わって、悠瞬、旺季、晏樹、劉輝の生と心理描写が主になって、重い話となっています。
中2人は、本編では敵役的な存在で、多くは語られていませんでしたが、これを読むとより本編が彩られることとなると思います。
というか、こういう描写を本編に組み込めば、少女小説の域を脱することが出来たかと。
(逆に抜いてそのジャンルにふさわしいようにしたのかもしれないけれど)
最後の話は、本編や外伝でもちらりと出て来た「悪夢の国試組」のお話し。
9割重々しかった所への一服の清涼剤。
ただ、これはこの本に入れる所かが微妙かも。
本編を追っていた子達の為にもここは同じ形式の可愛い絵柄の文庫本が良かったかも。


大崎梢著『ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ(邂逅編)」
出版社営業の井辻智紀君のシリーズと合体なので、邂逅編なのでしょうね。
まもなく開催される書店大賞授賞式。
決定前に事務局に怪文書が届いており、それになにか心当たりは無いかと問われた福岡のとある本屋さん。
そこでバイトとして働く花乃は授賞式参加で上京するにあたり、「書店の謎を解く名探偵」に会って謎を解いて貰おう、と決意。
威風堂の杏子と多絵の元へ訪れるのでした。
そのちょっと前、井辻は真柴から緊急のお呼び出し。
最初は断ったものの、実際は書店大賞実行委員長からの頼みと聞いて、待ち合わせ場所へ。
最近話題になる本屋大賞をモチーフにした事件発生です。

この話題になるっていうのが良いことにも悪いことにも繋がるって言うのは、最近の本屋大賞受賞作を読むと実感。
悪くは無いけど、そんなに良いかなあ、と思うのが続いてますからね。

で、大崎さん。
本関係の作品なので、悪くは無い。
が、もっと引き出しを広げた方がいいのに、とお節介なことも思ってしまいます。
次はどっちかな。


森博嗣著『ジグβは神ですか』『キウイγは時計仕掛け』
このシリーズ、何冊まで続くのだろう。
前にも書きましたが、これは最後まで読んでからでないと、面白いのかどうなのか決めかねると思います。
真賀田博士の思惑を実現するには80年は未来、と紅子さんがβの方の終わりで言ってます。
そこまでの未来を読むことができるのか、なんらかの事態が生じ途中で終わるのか。
萌絵も学生だった頃とは異なり、積極的に関わろうとはしなくなっています。
彼女の後、積極的に関わっていた国枝研の恵美達後輩組も社会人となり、だんだんと離れていっています。
追う側も世代交代して進んで行くのでしょうか?
とりあえず完結してくださいが希望です。

ところで背表紙の惹句が気になる。
「惹かれ合う森ミステリィ」「意外性に遊ぶ森ミステリィの猶予」ってなんです?
私の日本語が不自由??

本日の読書

2014-01-25 14:12:16 | 読書
まずは拍手コメントへのお返事。
Sさーーーーーーん
今年の冬も大変なことになっているようで。
ノロやインフルエンザが流行り始めましたが、どうぞお元気で冬を乗り切ってください
ついでに。お薦めされたブレイブリーはまだ買わずに世界樹4を買ってきてしまいました。


宵野ゆめ著『グイン・サーガ132 サイロンの挽歌』
買うつもりだったのですが、やっぱりちょっと悩んでしまって。(ここまで続いて、また終わりが見えなくなったから置き場的に悩んでしまって。)
図書館で見つけたので借りてきました。
正直に言えば、前の五代ゆうさんより違和感が少なかったです。
五代さんの方は、割ところころと態度考えが変わってしまうイシュトヴァーンがいたせいもあるかもしれないけれど。
宵野さんはケイロニア担当ということで、今回は『7人の魔道師』から1年後から書かれています。
栗本さんが書かれている時から思っていたのですが、ケイロニアの人達は、太っ腹な割で厳しい人が多いなあ、と。
いやね、私だってシルヴィアみたいな子が自分の子供だったら、きちんと面倒みられるかと言われるとちょっと自信はないですが。
物語の人物として突き放してみると、不憫な子だなあと思うのです。
「ケイロニアの宮廷は正しい者には優しい。しかし、間違った者には酷い所」(うろ覚えだから、こんな雰囲気なことを言っていたと思ってください)
とかつて言ったのが、非常に心に残っています。
誰もが試練は乗り越えられるとは限らないというのに、乗り越えられずにどんどん転落していく彼女を見るのが悲しいです。
ところで、グインの方は、悪意ある味方すれば簒奪になるのではないかね。
シルヴィアには厳しい宮廷ですが、英雄たるグインには凄く甘い。
外様で皇帝に気に入られシルヴィアの夫になり王になる→シルヴィアはもう問題外で追放だから愛妾(どこの誰とも言えないような身分の外国人)の子供を跡継ぎに!
って。
身分制度や選帝侯制度やなにやらはどうしたんですか!
ま、何はともあれ、続きを楽しみにしています。


柳原慧著『パーフェクト・プラン』
第2回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。(改稿によりタイトルは変更になっている)
「 代理母で生計を立てている小田桐良江は、かつて出産した子供、三輪俊成が母親・咲子に虐待されていることを知り、発作的に俊成を三輪家から連れ出してしまう。そのことを知ったかつての愛人・田代幸司と兄貴分でアングラ・カジノの店長・赤星サトルは張龍生に事態の収拾を委ねる。龍生は、悪夢のような仕手戦に破れた株屋。そんな龍生がとてつもない誘拐計画を思いつく。龍生の父のボケ老人・泰生も加わり風変わりだが結束の固いチームが、「身代金ゼロ!せしめる金は5億円!」計画をスタートさせる。彼らは、いかなる方法でそんな大金をせしめるのか。ネット・トレーディング、ハッカー、代理母、胎児細胞、瞬間像記憶……今日的アイテムをふんだんに盛り込んだノンストップ誘拐ミステリー。」
作品紹介をそのまま。
当時、話題となっていた新しい事を丸ごと詰め込んだ感のあるミステリー。
密林さんでのレビューでは「稚拙」[文章が・・・」という意見も結構出ていましたが、私は勢いがあってそこまで悪くないと思いました。(
まあ、以前に、3回目以降のこのミス大賞作を読んで「はあ?これが?」という感想を持っていたので、相対的に良く見えているのかもしれませんが。
デビュー作と思えば、良い方だと思いますよ。
ご都合主義が少々気にかかりますが。

本日の読書

2014-01-11 11:16:16 | 読書
まずは。
拍手コメントから新年のご挨拶をくださったSさん
こちらこそ本年もどうぞよろしくお願いします
ここ数日、急に冷え込みましたが、大丈夫ですか??
私は着る毛布と一体化してます。


三崎亜記著 絵=べつやくれい『ミサキア記のタダシガ記』
同じ作家さんでも小説とエッセイで好みかどうか変わってきますよね。
好きな作家さんでも小説は好きだけどエッセイは好みではないとか、エッセイは好きだけど小説は好きではないとか。
三崎さんのエッセイは初めて読みましたが、この方は珍しくどちらも好みでしたね。
2/3は雑誌に掲載された物、1/3弱がご自身のツイッターからの抜粋、残りが新規書き下ろしでした。
ツブヤ記の部分も面白かったので、「これはフォローせねば!」と思いつつ、この更新まで忘れてました。
べつやくれいさんのカットもなんとも可笑味があって、よろしかったです。

ちょっと関係ないですが、作家さんのテレビでの顔出しって本人にとってどうなんですかね。
某委員会に出てくる(やしきさんのご冥福をお祈り申し上げます)、某作家さん。
最近作品が話題だったので読んでみようかと思っていたのですが、ご本人の話しぶりを見ていると、なんか読みたくなくなった・・・。
それこそ上のエッセイと小説は違うというように、小説と私的意見は違うって割り切って読めばいいのだろうけど。


中村うさぎ、三浦しをん著『女子漂流 ーうさぎとしをんのないしょのはなしー』
抱腹絶倒の対談集。
まえがきがしをんさん、あとがきをうさぎさんが書かれています。
まえがきという最初の最初から、熱い思いがほとばしっています。
とにかく熱い本です。
女子について、まさに赤裸々に語っています。
男性が読んだら、女性不信になってしまうかも???


阿部智里著『烏は主を選ばない』
ちょうど1年前に読んだ『烏に単は似合わない』の続編。
ファンタジーワールドを舞台にした王朝絵巻という前作から、今度はちょうどその頃の皇太子側の話。
権謀術策うずまく権力争いがメインとなって、前作とは雰囲気が異なっています。
正直可もなく不可もなくと言う作品。
が、この人の次の作品が出たなら、読んでみようと思うくらいには、何か惹かれる物がある。


本格ミステリ作家クラブ著『ミステリ・オールスターズ』
28人の作家によるミステリー短編の競演。
なにやら豪華な感じがしますが。
うーん、うーん。
前半読んだ所でねーーー。
どれを読んでも慌ただしいという印象しか受けなかったのですよ。
短いページ数で「事件が起きて謎解き」がとにかくなされた、って感じ。
(北村さんのは「乱歩の『二銭銅貨』未読の方注意。内容をお忘れの方には理解できない部分がありますので、可能なら再読の上~~」になっていたから読んでない。覚えていないんだもん。)
中盤は、「まあ、それなりに」(なんという上から目線)と思える物もちらほら。
最後のリレー小説は、一人当たりが短くて、私には個性が掴めなかった!
こういうのって、話の筋はどなたかが決めるのですかね。

本日の読書

2013-12-22 12:29:00 | 読書
やっと年賀状の印刷が終わりました。
印刷だけね。一筆書くのは力尽きて、まだやる気になれません。
今週中には頑張りたい。
って、来週では県外に元旦に届くのは厳しいか?


ちょっとドジをして両手首を捻挫していました。
軽かった方の右手は痛みが無くなりました。
左手は相変わらず痛いです。キーボード打つの辛い。
少しでも負担が軽くなるようにサポーターを付けているのですが、これが厨二心を疼かせてたまりません。
ついでに手が暖かかったということに、さっき気付きました。
(水仕事の時に外していて、そのまま外に出た時に気付いた)


さて、読書です。

菅野雪虫著『天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺』『天山の巫女ソニン(5) 大地の翼』『天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘』
前回から引き続きソニンのシリーズを読みました。
5巻でソニンをメインとしたストーリーは終わり。
ソニンも彼女が仕えるイウォル王子が共に影響し合って成長していく様が素直に描かれているのが良いです。
今、やっているゲームが「17歳の少年が士官学校の仲間と共に~」な感じなんですが、彼の言動にイライラさせられることがしばしばあったので、さすがにもう若者向けは厳しいか・・・と思っていたのですが。
若者向けども良い物は良いと思えるのだよなあ、と実感。
「まだいける」と信じ、オタクな趣味もまだ止めないと決意です。

「近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー」
我孫子武丸、井上夢人、大倉崇裕、大崎梢、太田忠司、近藤史恵、柄刀一、汀こるもの、皆川博子、森奈津子
このシリーズの前2冊を読んでいたので、せっかくだからと借りてみたのですが。
うーん、これだけの人気作家さんがいても、好みのものがあるとは限らないのですね。
おかげで、上の3冊を読むのにかかった日数より遙かに日にちをかけて読むことに。
森さんは、以前別のアンソロジーで読んだ時も文章が面白いと思いましたが、今回もそう思いました。
でも、ストーリーは好みではありませんでした。
こうなったら、ご本人が選んだテーマの作品を読んでみないといけませんね。
今回のようにリクエストがある上でとなると違うのかもしれないし。
話自体で気に入ったのは、汀こるものさんの「パッチワーク・ジャングル」。そのプロポーズの時点でアウトだろう!と思うようなは虫類趣味なご主人と生活する奥さんが出会う事件がお話し。

久しぶりに本も買いましたよ。
「茅田砂胡 全仕事1993-2013」
今まで書かれたシリーズの番外編、外伝がどどんと載っています。
4シリーズ中2シリーズしか読んでませんが、買っちゃいました。
デルフィニアが半分以上あったので、無駄ではないと言うことにしておく。
この本、新書なのですが、厚さが最近の攻略本並みで読みにくいのが難点。
力を入れたら、割れるぞ、絶対。


本日の読書

2013-12-07 14:52:52 | 読書
佐藤賢一著『かの名はポンパドール』
ミステリーが好きですが、たまに歴史小説が読みたくなります。
今回は新刊コーナーにあったこれを。
ポンパドール侯爵夫人の姿は、美術の資料集、画集、パズルの絵などで見かけ、歴史の資料集にはお行儀良く「啓蒙思想かなどを招いたサロンを開いていた」と紹介され、割と知名度は高い人ではないかと思います。
知名度の割には中身は知られていないかも。
ルイ15世の寵姫でもあった人です。
以前読んだこの方の『黒王妃』(カトリーヌ・メディシスのこと)で読んで知りましたが、フランス国王の寵姫はかなり公的な身分なんですね。
「ベルばら」にあったようにオーストリア皇女であるアントワネットがデュ・バリー夫人にお声をかけなければならないわけです。
ということを振り返り、自分の中にあったバラバラの歴史が繋がった感じ。
王の寵姫であったポンパドール侯爵夫人とマリア・テレジアとエリザヴェータ女帝による「3枚のペチコート作戦」は聞いたことがあって彼女達が同時代の人と知っていたはずなのに、ベルばらにいた王様と繋がっていなかったですよ。
小説を読むと彼女の死後になんだって、デュ・バリー夫人みたいな人を寵姫にと思いますが、「なればこそ」という風に終わっているのは納得しましたね。(あ、ネタバレ)まあ、ご本人が本当にそう思っていたのかは、分からないけど!
こういう歴史小説では「主人公となる人物側が善」に描かれてしまいますが、逆の立場から見ればまた違ってくるでしょうね。
ということで、プロイセン側からの小説を読んでみたい。


岡崎琢磨著『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』
ビブリアが売れた後、本屋さんで横に並べてあるのを見ました。
あれですかね、○匹目のどじょう的な?
同じく日常の謎系ミステリーです。
うん、まあ学生さんにはいいんじゃないですか、おばさんにはちょっと向きませんでしたが。
邦楽の集まりでも職場でも目上の人がずっと多いので若い気になってしまうし、若者扱いされますが、現実は思いっきりおばさんなんだよなー、と思う今日この頃。


で、若者向けの本はもう駄目かと思ったのですが。
菅野雪虫著『天山の巫女ソニン 1 黄金の燕』『天山の巫女ソニン 2 海の孔雀』『天山の巫女ソニン3 朱烏の星』
最近文庫になっておいてあるのを本屋で見たので、図書館で借りてみました。

「講談社児童文学新人賞受賞作、講談社児童文学新人賞、選考会満場一致で受賞のファンタジー長編」とばりばりの子供向けなんですが、面白かったです。
文章は子供向けだし、いかにもな成長物語なのですが、良いのですよ。
正直上の本より、こっちの方がずっと良い。
これが読み物と文学の差か!
最初1だけ借りていたのですが、夕方から読み始めて「夜、絶対続きが読みたくなる」と思って、ご飯の支度を送らせて2,3を借りに走りましたよ。
今日は図書館にあった残りを全部借りてきましたよ。
中高生向けコーナーもチェックから外せないと改めて思いました。
ところで、国名は漢字なのに名前はカタカタってどういうことなのかね。
最近こういう作品をどこかでも見かけたけど。

本日の読書

2013-11-15 12:08:24 | 読書
荻原規子著『RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと』
出たのはもう1年前なんですね。わざわざ予約しなかったら、いつの間にかそんなに経っていた。
で、その間に文庫も着々と出ているようですね。
『空色勾玉』が文庫になるまでの年月を考えると、驚くほど早い。
こういうファンタジーが受け入れられる時代になったのかなあ、と隔世の感。
『勾玉』が出たのは私が小学校の高学年か、中学生の頃だったはず。
6巻まで経った所で、物語の一区切りがつきました。
後書きを読むと、もしかしてここで終わり?とも思わされますが、どうなんでしょう。
続くとしたら、かなり長いシリーズになりそうな予感。


海堂尊著『玉村警部補の災難』
バチスタシリーズのスピンオフ作品。玉村警部補がいかに加納警視正に振り回さているかのお話し。
読んでいて玉村さんがかなり好きになりましたよ。
本編を読む時に、愛をもって読めそう。
最後の「エナメルの証言」は犯罪者側の話ですが、何か肩入れしたくなる犯罪者さんでした。
語り手だから、愛着が湧いてしまうのかな。


椎名誠著『コガネムシはどれほど金持ちか ナマコのからえばり3』
2を飛ばして3借りちゃったよ。
タイトルを見る度に、歌い出し、家族から白い眼差しを浴びていました。
いいじゃない、ちょっと歌うくらい。暗いから駄目なのか。
小説を借りてみようとも思ったのですが、私のゴーストがここにある本は私に合わないとささやいたので借りませんでした。
ピンと来る本に出会う日までエッセイだけを借り続けようと思います。



購入した本
五代ゆう著『グイン・サーガ131 パロの暗黒』
著者の死去に伴い、数人の作家さんが外伝を書かれていましたが、ついに本編を引き継ぐ方が現れました。
今回の五代さんと外伝を書かれている宵野さんのお二人が交互に書いていかれるそうです。
で、この本編、ネタバレをするわけにはいかないので、言えませんが。(衝撃の展開があります)
今後引き継いで行くにあたって、五代さんが思い決めたこととして、「栗本先生なら絶対にやらなかったことをあえてする」「コピ-として、歩くことは不可能ですし、意味はない」ということで自分らのグインを書く、ということを挙げられていました。

こういう姿勢はファンによっては、不満を持つこともあると思いますが、私はその意気を買い、応援していこうと思いました。
ということで、本編を10巻ぐらいは付き合ってみようと思います。

本日の読書

2013-11-01 09:59:34 | 読書
朝呟きましたけど「グイン・サーガ : 作者死去で未完の世界最長小説 意志を継ぎ本編の続編再開」だそうですね。
五代さんは「アバタール・チューナー」を読んだことがあり、文体が結構好きだったので、ちょっと楽しみかも。
(内容も好きだったけど、ゲームの雰囲気補正が入っているかもしれない。ゲーム後半がもっとこの原案に近い方が分かりやすくてよかったのにと思う。まあ、そうすると、もう1本、必要そうだし、戦闘がなくてムービーゲーと言われてしまうだろうけど。)



椎名誠著『ナマコのからえばり』
「名前を知っているけど、作品は」という方が本当に多いです。限りある時間の中、どれを取捨選択するか。
いや、ほんと、世の中本がたくさんあること。
で、まだエッセイブームが続いてます。いや、なんか本を読む気力がなくて。
子供が不出来なのでお金がかかるから、ニートを脱出しようと思うのですが、簡単にいかない。
引きこもりから接客業は敷居が高いね!!(そもそも自分に合っているとは思わないけれど、時間的なことを考えると、こういう所しかない)
理想は人が少なく、黙々と仕事をする所なんだけどね。こういう所はフルタイムか正社員だからなあ。
と、そんな荒んだ心を解してくれましたよ。
愉快な文体で。
この方、SFも書いていたのですね、知らなかった。
エッセイと普通の小説ではころっとタイプが違う人もいるので、気に入るかどうか分かりませんが、一度借りてみようと思います。
ナマコシリーズのエッセイはまた借りる。



東川篤哉著『謎解きはディナーのあとで 3』
1を読んで、「なんでこれがそんなに売れるんだ?」と疑問を抱きましたが、「3まで出るくらいだから何か面白いことがあるはず!」と返却棚に在ったのを借りてきました(一時期は凄い予約数だったね)。
えっと、うん、あれだな。
私にはやっぱりあわなかったようですよ。
そうだよ、「私って主流派、売れ線とはあわないよ」(そして、自分が気に入っていたものが後から売れると複雑な気持ちになる)って喜ぶ厨二病だったんだもん。
ベストセラーと紹介された本は、あまり手を取らない私です。
(そのせいで、きっと損をしているよ。良いのがいくつかはあったはずだもん)




で、読書とは話がまるっきり変わるのですが。
50代以上の人にとってPCって敷居が高いのかなあ??
昨晩、一緒に琴をやっている人から「○○を調べて」ってメールがあったのですよね。
自分の家に、PCあるじゃん!ネット環境もあるよね?何で私にわざわざ聞く?って思ったのですよ。
まあ、普段の会話からネットをほとんどやっていなさそうではあったけど。
でも、電源付けて、ブラウザ立ち上げて、検索するだけですよね。
そんなに面倒かなあ、と。
私は20年以上PCを触り続けているから、かなり敷居が低めなのかなあ。(ちなみに私が触った最初のPCはまだMS-DOSが標準でしたよ、5.0インチのFDDの。ウィンドウズはそのもうちょっと後ね。)
いや、むしろネット中毒か・・・。
でも、ネット良いよね、遠くにいる趣味の合う(切実。オタクは身近にいない)ネッ友さんとお話しできるのは楽しいです。

本日の読書

2013-10-19 20:42:06 | 読書
小説宝石編集部編『SF宝石』

復活!
かつて1980年代に刊行されていた「SF宝石」。
休刊してから30年が過ぎ、再びよみがえる日が――。
全編豪華書き下ろしでここに発進!

私が行く図書館はSFがあまり置いてありません。
元々の雑誌が、80年代に休刊していると考えると、最近は人気がないのですかね。
最近はミステリーやホラーに色々な要素が混じってしまっているし、ジャンルが曖昧になっているのかもしれませんが。


新井素子、石持浅海、井上雅彦、上田早夕里、円城塔、小川一水、小林泰三 
瀬名秀明、田中啓文、中島たい子、東野圭吾、樋口明雄、福田和代、両角長彦、結城充考

という執筆陣です。
作品を読んだことがある方が半分もいないけれど、新しい方を開拓するつもりで借りてみました。
が、好みの作品はありませんでした。
でも、こういうので判断は難しいですよね。
長編は面白いけど、短編は今ひとつって方もいるし。
その逆も居る。


他にも借りた本はありましたが、出だしを読んで好みではなくやめてしまった。


次は買った本。
出たよ。予告通りに今年に出たよ!


田中芳樹著『タイタニア4』

3巻から何年ですか?確実に10年は超えているよね。
刊行の噂を聞いた後、実家に帰ることがあったので、その時1~3巻をお持ち帰りして、復習済み。
買ってきて速攻読みましたよ。
またされたけど、その恨みは忘れてやろう!
面白かったです。
もう一気に読むくらいに。
そして、盛り上がって参りました!な所で終わる鬼畜仕様です。

続きをまた10年以上待たされるなら、恨みはまた思い出すでしょう。

作家にも出版社にも事情があるとは思いますが、シリーズの途中で出版社が変わって表紙デザインが変わるのが悲しい。
そして、イラストレーターが変わるのも。
キャラが違いすぎて違和感しかない。
(その点、12国は出版社が変わってもイラストレーターが変わらないので、良いですよね。)