主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2013-12-07 14:52:52 | 読書
佐藤賢一著『かの名はポンパドール』
ミステリーが好きですが、たまに歴史小説が読みたくなります。
今回は新刊コーナーにあったこれを。
ポンパドール侯爵夫人の姿は、美術の資料集、画集、パズルの絵などで見かけ、歴史の資料集にはお行儀良く「啓蒙思想かなどを招いたサロンを開いていた」と紹介され、割と知名度は高い人ではないかと思います。
知名度の割には中身は知られていないかも。
ルイ15世の寵姫でもあった人です。
以前読んだこの方の『黒王妃』(カトリーヌ・メディシスのこと)で読んで知りましたが、フランス国王の寵姫はかなり公的な身分なんですね。
「ベルばら」にあったようにオーストリア皇女であるアントワネットがデュ・バリー夫人にお声をかけなければならないわけです。
ということを振り返り、自分の中にあったバラバラの歴史が繋がった感じ。
王の寵姫であったポンパドール侯爵夫人とマリア・テレジアとエリザヴェータ女帝による「3枚のペチコート作戦」は聞いたことがあって彼女達が同時代の人と知っていたはずなのに、ベルばらにいた王様と繋がっていなかったですよ。
小説を読むと彼女の死後になんだって、デュ・バリー夫人みたいな人を寵姫にと思いますが、「なればこそ」という風に終わっているのは納得しましたね。(あ、ネタバレ)まあ、ご本人が本当にそう思っていたのかは、分からないけど!
こういう歴史小説では「主人公となる人物側が善」に描かれてしまいますが、逆の立場から見ればまた違ってくるでしょうね。
ということで、プロイセン側からの小説を読んでみたい。


岡崎琢磨著『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』
ビブリアが売れた後、本屋さんで横に並べてあるのを見ました。
あれですかね、○匹目のどじょう的な?
同じく日常の謎系ミステリーです。
うん、まあ学生さんにはいいんじゃないですか、おばさんにはちょっと向きませんでしたが。
邦楽の集まりでも職場でも目上の人がずっと多いので若い気になってしまうし、若者扱いされますが、現実は思いっきりおばさんなんだよなー、と思う今日この頃。


で、若者向けの本はもう駄目かと思ったのですが。
菅野雪虫著『天山の巫女ソニン 1 黄金の燕』『天山の巫女ソニン 2 海の孔雀』『天山の巫女ソニン3 朱烏の星』
最近文庫になっておいてあるのを本屋で見たので、図書館で借りてみました。

「講談社児童文学新人賞受賞作、講談社児童文学新人賞、選考会満場一致で受賞のファンタジー長編」とばりばりの子供向けなんですが、面白かったです。
文章は子供向けだし、いかにもな成長物語なのですが、良いのですよ。
正直上の本より、こっちの方がずっと良い。
これが読み物と文学の差か!
最初1だけ借りていたのですが、夕方から読み始めて「夜、絶対続きが読みたくなる」と思って、ご飯の支度を送らせて2,3を借りに走りましたよ。
今日は図書館にあった残りを全部借りてきましたよ。
中高生向けコーナーもチェックから外せないと改めて思いました。
ところで、国名は漢字なのに名前はカタカタってどういうことなのかね。
最近こういう作品をどこかでも見かけたけど。
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